駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

自分のことは自分で、だが

2013年07月26日 | 世の中

                   

 一律ではないが、八十を過ぎた患者さんには「自分のことは自分でおやり下さい。人の世話までは無理ですよ」、「自分のことが自分でできればいいんです」と申し上げている。

 富山県警の不明瞭不起訴、民主党幹事長辞任菅元首相処分先送りで内部対立の報道。どうも公開されない身内で偏った論理が横行しているように見える。夫婦の揉め事ならともかく、警察と政党という最も公的な役割を担う組織が、内輪の論理で不透明に決定してゆくのには、怒りと恐怖を感じる。

 自分のことは自分でというのは社会で一人前に生きてゆく資格原則だが、社会の中の自分の評価は他人がするもの、そして社会に係わる部分については他者が加わって、公開で評価してゆくのが健全な社会の鉄則だろう。公権力を持つものが内輪の論理非公開で、社会の安全政に係わる評価決定を続ければ、世の中の根太が腐ってしまう。

 何時も割を食うのは弱い者恵まれない者だ。とはいうものの、弱い者恵まれない人達は内在する力を放棄しているようにも見える。

 医療医者の仕事に大きな変化はないと思うが、支払い額には変化があるだろう。患者によって(有体に云えば懐具合)診療内容が変るかもしれない。

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羽生復調の気配

2013年07月25日 | 趣味

                      

 羽生に復調の気配がある。先頃戦われた将棋棋聖戦で渡辺竜王を三勝一敗で退け、今真っ最中の将棋王位戦でも好調の行方八段に二連勝し優位に立っている。

 ヘボの私が見たところでは中盤の分かれ目で僅かに優位に立ち、終盤で相手に圧力を与え、苦し紛れで腰が伸びたところをぐいと押し出す横綱相撲が取れている。

 どうも渡辺竜王、行方八段の棋風を見極めて、中盤で紙一重の優位を築いているようだ。これで、復調と言い切ってよいかどうか分からないが、珍しく負け越していた今期出だしが勝ち越しとなったので、星の上からも復調の気配と言えるだろう。

 なめちゃんと呼ばれて親しまれ、才能がありながら開花が遅れていた行方八段だが、結婚を契機に勝ちだしているので、このままずるずると棒に負けることはないだろう。

 羽生さんは大山将棋をさほど高く評価していないようだが、羽生さんには大山的要素があり、相手を読んでいると思う。

 対照的と言っては何だが、渡辺竜王は不調で負け越している。復調の気配はない。

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秘かな?発見

2013年07月24日 | 旨い物

                

 食べ物では何が一番好きなどという質問には答えようがない。一番好きと思った**でも毎日二週間も続けば飽きて、二番手三番手に落ちる。毎日でも飽きないご飯(パン)は偉大だが、一番好きな料理とは言うまい。

 私の場合、好きな食べ物はあれもこれもと甲乙付けがたく、その時々で変わると言うのが正直なところだ。人生最後の食事に何を所望、などというあり得ない質問には第一線の臨床医は答えられない。

 海から遠い平野の奥で育ったせいか、魚より肉の方が好きなのだが、肉にも色々ある。一番はやっぱり牛かな。本格的に肉食を始めて高々百数十年なのに、日本人の舌は凄い。牛肉を薄く切って調理すると旨いという発見は新天体の発見に匹敵する。(尤もこれは単に経済的な理由からの、瓢箪から駒かもしれない)。

 歳を取ったのか舌が肥えたのか、薄く切った牛をさっと炒めたのの旨さに目覚めた。勿論、ニューヨークのTボーンステーキ、ロンドンのローストビーフ、サンパオロのシュラスコ・・・、どれもとびきり美味しいのだが、薄切り和牛には及ばないと、前期高齢者の私は見付けた。

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祝報

2013年07月23日 | 世の中

                     

  キャサリン妃が男の子を出産。ウィリアム王子は「これ以上ないほど幸せだ」との声明を出した。ロイヤルベビーの誕生に、英国内では喜びが広がっている。

 そうでなければ。

 

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臍をかむ音痴

2013年07月23日 | 小験

          

 私の医院は予約制ではないので、来院患者数の予測が難しい。曜日による傾向はあるが外れることも多い。天候は関係があり、荒天だと三割くらい少ないことが多いが、好天だから多いとは限らない。

 昨日は月曜日でまずまずのお天気だったのだが患者さんが少なく、午前10時半過ぎには手持ちぶさたになってしまった。書類を書こうかと思ったが、医師の意見書は先週末頑張って書いたので残っていない。訪問看護指示書は、まだ期限までに余裕がある。

 それではと診察室内に散在する薬屋が持ってきたパンフレットや奇妙なグッズの整理を始めた。これは捨てようこれも要らないと調子よく種分けをしていたら、テンポがあったのか、なんだかメロディが浮かんできた。一小節だけが壊れたレコードのように繰り返される。何とかするよりも・・・、と若い女性が歌っている。

 歌詞がもう一つはっきり聞こえない。あれこれなんだっけ、手を休めて歌詞を聞き取ろうとするが、聞きとれない。そうだメロディを職員に聞いてもらえば曲名が分かるかもしれない。

 信じがたいと言われるかもしれないが、心に浮かぶメロディは正確?なのだが、それを口ずさもうとすると似ても似つかぬ曲になってしまう。受付に出向いて、鼻歌を歌って、これなんだっけと言おうものなら「何ですか、それは」。と笑われそうだ。

 困ったと思っているうちに、心の中に流れていた歌はだんだん小さくなり、遂に聞こえなくなってしまった。悔しい、悲しい。

  まさか、ひょっとしてそうやってもどかしく、浮世から消え去ってゆくんじゃあ、あるまいな。

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