駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

台風一過の曇天

2013年07月22日 | 世の中

                  

 盛り上がらなかった参院選は当座の経済と当面の安定が、あなた任せに選ばれた。今年一杯、安倍政権はまずまず順調だろう。

 しかし、二年目からは経済と外交に陰りが出て、党内とマスコミから反目が生じてくると予想する。

 以前から安倍さんの外へ前へという方向性は妥当と申し上げてきたが、その中身には疑問を持っている。ねじれが解消され、一体何が起きるか一抹ならぬ不安を抱いている。

 とはいうもののの、世の動きとは逆に私は内(家)に向かうことになろう。

 物言えば唇に沁む、夏の汗。

 自分と自分の家族、自分の仕事と従業員を守ることが、私の仕事だ。そして私を楽しみたい。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ぬるま湯日本の選挙結果は

2013年07月21日 | 世の中

                      

 大阪府警が杜撰捜査で誤認逮捕し、85日間勾留後清廉潔白無実の人を釈放したと報じられている。恐ろしいことだ。新聞一面トップの記事にして、繰り返される杜撰誤認逮捕を徹底的に追求したらいいと思う。権力の落ち度は厳しく咎めたい。木村さんにも取り込まれないで、職を離れて個人的なご意見を、と申し上げたい。

 誤認逮捕にどのような補償がされているのか大きく報道して欲しい。無実で捕らえられる恐怖を普通の人は感じないのだろうか、私は感じる。例えば、医院を85日間も閉じることになったら、補償は不可能だ。 

 警察検察は医療現場の進歩を見習うといい。誰にも間違いはある。無謬はあり得ない。しかし、医療現場では間違いから学び、複数の眼を通すようにし、手落ちのない手順を作成することよって間違いを減らしてきている。医療技術の進歩に従い、何倍も業務が複雑になった医療現場で、間違いを減らすことが如何に難しいか、ご存じだろうか。冗談ではなく、看護師長に警察検察現場に指導に入って貰ったらいい。容疑者は犯人ではありません。

 権力濫用の恐ろしさは目を背ければ、無くなるというものではない。人の噂は七十五日と忘れ、他人の痛みは可哀想で済ましてしまうとすれば、日本はぬるま湯に浸かっていると言われても仕方が無い。国民は一人一人が自覚すれば権力を制御する力を持っている。忘れていると、権力に制御される心配が出てくる。

 参議院選挙、党首の弁舌に差があった。巧みなのは橋下、安倍、渡辺、山口の順だろう。巧言令色少なし仁。セールストークは疑って掛からないと騙される。憲法も原子力発電も中身をある程度理解しなければ判断できない。大丈夫などという言葉だけに白紙委任するのは危険だ。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

暑くても寒くても

2013年07月20日 | 小験

                   

 暑くても寒くても降っても照っても、毎朝八時に医院の玄関を開け診療してきた。我ながらよく働くと感心しているが、さすがにこの頃は、ちょっと疲れてきた。

 実は暑いのも寒いのも嫌いではない。と言うより十二月一月の寒さや七月八月の暑さは大変と感じながらも好きだ。尤も、くどいのは苦手で二月の寒さ九月の暑さは御免こうむりたい。

 診察する時、必ずと言っていいほど時候の挨拶をする。

 「毎日暑くて大変ですね」。

 「寒くなりましたね」。

 殆どの人は相槌を打つのだが、中に

 「私は暑いのは平気なんです」。

 「俺は寒いのは平気、暑いのは駄目だけど」。

 と答えられる方が二十人に一人くらいおられる。

 まあ、人様々だから、そんなものかなと思いながら「ああ、そうですか」などとお返事をする。どうも暑いのは平気は男にも女にも居られるようだが、寒いのは平気というのは男が殆どで女の人は記憶がない。その変わり暑いのも寒いのも駄目という女性はいらっしゃる。暑いのも寒いのも駄目という男は少ない。

 まあ、大酒飲みで甘いのは嫌いかと思っていると「私は饅頭で酒が飲めます」などという御仁もおられる。女性にもそうした方がおられると思うが、自慢にならないと思われるのだろう、黙っておられるので分からない。

 物事の得手不得手好悪というのには誠に人さまざまで、中にはあれもこれもと守備範囲の広い方が居られる、あちらの方にも居られると聞く。ただ、どういうわけか暑いのも平気寒いのも平気という方はあまり居られないようだ。暑いときは寒いのがいい、寒い時は暑いのがいいという軟弱な人は数多い。

 ちなみに今日は「今朝はちょっと涼しいですね」と申し上げることになりそうだ、今のところ。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

政党にも減点方式が

2013年07月19日 | 政治経済

             

 今日も暑くなりそうだ。今朝は蝉が鳴いていた。ちょっと早いが真夏の到来である。一昨日の雨を夕立ちと勘違いして?蝉が蛹から出てきたらしい。いくつか抜けがらを道端で見かけた。

 駅までの道すがら、政党不支持の簡明な理由に思い当たった。

 支持する政党は普通はそう簡単には変わらないと思うが、所謂無党層の人達は選挙の度に投票する政党を変えられることも多いようだ。その判定基準は、どういったところにあるのだろうか?。

 勿論、政策が一番だとは思うが、その政党に属する人に対する評価も大きな部分を占めると思う。そうした点から見ると民主党への失望には三悪人などと言っては言い過ぎかもしれないが、そうお呼びしたい人達の責任が相当ありそうだ。その点自民党は、この人が居るから駄目という人はあまり居ないように思う。

 つまり、政治に置いても日本的な減点方式が効いている感じがする。海江田さんはホームランは打てない人だが(失礼)、善人で嫌がられる人ではなさそうだ。未だ足を引っ張る人が若干残っているようだが、今の民主党は毒が抜けて、減点が少なくなってきていると思う。海江田さんを盛り立てて、もう少しマスコミを味方に付けることが出来れば、この数日で多少の挽回が出来そうに思う。

 まあ、これは私の勝手な読みに過ぎないが、予想をするのが好きなので、書いてみた。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ゴーゴーインド

2013年07月18日 | 

             

 ゴーゴーインドと言ってもブリックスで注目される最近のインドのことではない。三十年前、インドを旅した蔵前仁一さんの旅行記の題名だ。多分、その頃からインド的ITの才能はどこかに埋もれて存在したのだろうが、1980年頃のインドは不潔喧騒混沌にゴーゴーマイウエイの国だったらしい。

 四半世紀前本屋で見かけ、表紙のイラスト画が面白く、購入して読んだ記憶が鮮明に残っている。残念ながら引越しの時手放してしまったらしく、手元には残っていない。何というか自然で癖がなく、まるで自分が旅したような感覚を味わうことができる旅行記だ。私は連れ合いが嫌がるため、中国東南アジアインドには行ったことがない。今、自分が持っているその地域の感覚の多くを蔵前さんの著書から得ているように思う。

 旅と言っても、蔵前さんの旅は一年がかりで、我々の感覚の旅とは異なる。五十半ばを過ぎてこれからも旅に行こうとされているようなので、正に旅に生きている人だ。曇りのない目を通し、肩に力の入らない普通人の感覚で、非欧米諸国の人々の生活を、これからも書いていってほしいと思う。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする