「British Culture Corner ブリティッシュ・カルチャー・コーナー」
~ジュールス先生に聞いてみよう!イギリスのこと、英語のこと~
「ブリティッシュ・カルチャー・コーナー」では、毎月1回、芦屋教室のイギリス人講師、ジュールス・ウィグドール先生がイギリスの文化や英語についてお話します。先生はスコットランド・エジンバラ出身。1997年より関西の企業や学校で英会話講師をされています。
◆英語を学習中の方は、まずは英語で書かれた原文にチャレンジ!次に意訳を読んで、どれくらい理解できているかテストしてみましょう。
◆このコーナーでは、質問を募集します。
イギリスの生活や知りたい英語表現など、ジュールス先生におたずねください。ブログでお答えします。質問は英語でも日本語でも結構です。
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今回は、「アフタヌーンティー」についてのお話です。
【原文 The original essay in English】
The international image of afternoon tea in the UK is of a formal light meal enjoyed in the afternoon around 4.00pm. It usually comprises a pot of tea with small sandwiches, cakes, and scones with jam and cream served on high class china. It's rare these days for British people to enjoy this very often, except as perhaps a treat, and you would usually go to a hotel or tea shop.
However, most British people do stop for a simple cup of tea and a biscuit at around 4.00 for about 10 minutes. This is very common, and I often do this here in Japan. I enjoy it very much.
I used to work for a company in London many years ago which employed a middle aged tea lady who wore a white linen dress and apron with matching white hat, and twice a day at tea time (there was also morning tea at 11.00, called 'elevenses') she would push a large tea trolley (cart) around the different departments handing out a cup of tea and a biscuit to each employee. Regular staff would get one plain biscuit but managers would get two chocolate biscuits! Many companies had tea ladies but nowadays they have mostly been replaced by vending machines which I think is a great pity.
Afternoon tea is still very important to many British people. In fact, the English national sport, cricket, still includes a 20 minute break for tea at 4.00 in every match. It doesn't matter who is winning or how the game is progressing; at 4.00 both teams leave the cricket field, return to the pavilion or dressing room and have tea and sandwiches. I can't imagine that happening with baseball, can you?!
Jules Wigdor
【日本語意訳】
「イギリスのアフタヌーンティー」とは、午後4時頃のフォーマルな軽食、というのが一般的なイメージです。 通常、ポットの紅茶に小さめのサンドイッチ、ケーキ、ジャムやクリームを添えたスコーンなどが高級食器で供されます。最近では、おそらくおもてなしの機会や、ホテル、喫茶店などを除けば、イギリス人がそのようにアフタヌーンティーを楽しむのは稀になってきました。
しかし、現在もほとんどのイギリス人が午後4時頃に10分間ほど、一杯の紅茶とビスケットというシンプルな形で休憩をとります。これは非常に一般的です。私は日本でもこのような形でアフタヌーンティーを行い、このひとときをとても楽しんでいます。
私は以前、ロンドンの会社に勤めていました。その会社では、リネン服にエプロンを身につけ、白の帽子を被った「紅茶係」の中年女性を雇っていたのです。日に二度、彼女はティータイムに現れ(朝の11時にもelevensesと呼ばれる紅茶の時間がありました)、大きなカートを押しながら各社員に紅茶とビスケットを配り歩いていました。ふつうの社員はふつうのビスケットを1枚手渡されるのですが、マネージャークラスの社員になると、チョコレートのビスケットを2枚もらえる、なんてこともありました。当時、紅茶係の女性は多くの会社で見られましたが、今ではそのほとんどが自動販売機に取って代わり、とても残念に思います。
それでも、多くのイギリス人にとって、アフタヌーンティーは今も重要なものとされています。実際、イギリスの国技である「クリケット」では、16時に20分間、ティータイムのために中断されます。どちらが勝っているか、またはゲームがどのように進行しているかに関わらず、両方のチームがクリケット競技場を出る16時には、楽屋や更衣室に戻り、紅茶とサンドイッチを楽しむのです。どうでしょう、野球ではそんなこと考えられませんよね?!
ジュールス・ウィグドール
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