朝日カルチャーセンター☆ブログ

関西4教室(中之島・京都・川西・くずは)の最新情報をお届けします!

カルチャーの現場から #21「中也の愛」

2024年06月30日 07時39分44秒 | カルチャーの現場から
驚きました。

7月3日に、広島市で行う「中原中也の不器用な愛」講座。
カルチャーの現場からコラムの#19でお伝えしました通り、<会場の朝日新聞広島総局がある広島市中区鉄砲町は、中也が幼少時に暮らしたところだった>と、講師・中原中也記念館の池田誠さんからお電話で教えていただいたのが一つ目の驚き。

そして二つ目も、池田さんのお電話です。
優しいお人柄そのままに、丁寧で豊富な配布資料を作ってくださる過程で、「(今回の講座の主要人物である、俳優の)長谷川泰子さんも、鉄砲町に住んでました!」と。
広島出身とは知っていましたが、まさか同じ町だったとは。
しかも、そこが講座会場に。
本当に驚きました。
講座資料では、二人の年譜に広島での住所も記載してくださっています。
中也の母・フクによる、中也の広島時代の回顧も。

三つ目は、その長谷川泰子さんの人生を描いた映画が公開される、と数日前に発表されたとき。
主演は広瀬すずさんです。
(本稿執筆時点ではまだ、中也役も、小林秀雄役も発表されていません。いろいろ想像がふくらみますね)

一つ目の驚きのときには、「(いろんな偶然や多くの方々のお力添えで成立した)広島での講座は、中也が呼んだのかも」と思いました。
いまは「泰子さんかな」とも感じています。

講座では、泰子さんや中也の息子・文也に関するものなど、中也の愛の詩を軸に、中也の人生をたどり、節目における彼女たちの存在、作品への影響、そして中也の魅力をひもときます。
もちろん、中也の詩もたっぷりご紹介します。
広島会場での受講に加え、オンライン受講もご用意しています。
広島会場では、文章講座「思いが伝わる短文力 -引き込まれる文章にするには-」とのセット受講も設けました。
映画公開前に、中也そして泰子さんの100年前の物語にぜひ触れてみてください。



朝日カルチャーセンター関西4教室では、他にも魅力的な講座をたくさんご用意しています。
中之島京都くずは川西)のホームページをぜひ、のぞいてみてください。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

カルチャーの現場から #20「名建築」

2024年06月26日 07時48分10秒 | カルチャーの現場から
みなさま、こんにちは。
いよいよ「大阪倶楽部 名建築と美食を味わう」講座が始まりました。

大阪で初めての会員制社交クラブ「大阪倶楽部」。
現在の建物の建築100年を記念し、大阪倶楽部の歴史と建物の魅力、そして建物内レストランのコース料理を味わっていただく講座を行いました。



朝日新聞に小さな告知広告を掲載しただけですが、当社の営業開始後、お申し込みの電話が鳴りやまず、30分で満席に。
急きょ、大阪倶楽部さんと相談し、別日程で増設することを決め、キャンセル待ちを受け付けることに。
その後も電話は続き、キャンセル待ちが100名となったところで、その受付も終了することにしました。
大阪倶楽部さんとは、この100名全員を受け入れるべく、準備しています。

この多くのお問い合わせをいただいた講座の初日。
開始時刻までに全員がお越しになり、会場は笑顔で満たされました。
講座はまず、大阪倶楽部について、そしてその建物の特徴・見どころについて、座学でご紹介。
そして、いよいよ建物をめぐります。
2班に分かれ、改めて解説を聴きながら。
写真撮影もOK。
大きな一眼レフをお持ちの方もいらっしゃいました。
「1億円の絵画」も目の前で鑑賞。
大ホールでの独特の音の響きも味わいました。
会場に戻ると、いよいよ特別料理です。
お腹いっぱい、笑顔いっぱいの2時間半。
講座終了後も余韻を楽しむように、お話の輪が広がっていました。

増設日のご案内では、キャンセル待ちをいただいた方々へのご連絡で、当該日にお越しになる全員とお電話でお話しします。
それぞれの方から、建物の思い出話、建築への思いなど、教えていただきました。
みなさん、本当にうれしそうで、お聞きしているこちらも、とっても幸せな気持ちになりました。
建物って、いろんな思い出、力につながっているんだな、と実感します。

朝日カルチャーセンターでは、建物に関する講座も多く設けています。
大阪倶楽部の別講座でも講師を務めてくださる建築史家の川島智生先生の「関西建築遺産を訪ねる」、「東アジア近現代の名建築」、「基礎から学ぶ建築史」、そして「カルチャーの現場から#14」でご紹介した、池田健二先生の「ロマネスク」講座も7月期はアルザスとスイスカタルーニャの2講座設けています。

朝日カルチャーセンター関西4教室では、他にも魅力的な講座をたくさんご用意しています。
中之島京都くずは川西)のホームページをぜひ、のぞいてみてください。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

カルチャーの現場から #19「広島」

2024年06月22日 09時52分59秒 | カルチャーの現場から
みなさま、こんにちは。

朝日カルチャーセンター大阪中之島教室では、大阪を飛び出して、様々な地域でも講座を行っています。
例えば昨年9月は、「もうひとつの祇園祭 現地で味わう大津祭の魅力」講座を、滋賀県大津市で行いました。

京都・祇園祭の風情を色濃く受け継ぎ、さらに独自の発展を遂げた大津祭。
絢爛豪華な曳山、間近で楽しめるからくり人形、坂に合わせて変わるお囃子の調子、前夜・宵宮の提灯飾りなど、多くの魅力にあふれます。
その「最も美しい時間帯」とも言われる宵宮の夕暮れに合わせて、本祭前日に、朝日新聞大津総局を「教室」として、大津祭の見どころや特徴を解説しました。
さらに、本祭当日の曳山巡行を、スタート地点そばにある大津総局から、特別の視点でご見学いただけるオプションも設けました。
大津総局員おすすめのお食事処情報もご用意。
講師・大津市歴史博物館副館長の木津勝さんの専門性とお人柄も相まって、遠方からご受講の方々からも、とてもうれしいお言葉をいただいた講座となりました。

そして、今年7月3日には、広島で講座を行います。
今回は、2講座開催します。
 「思いが伝わる短文力 -引き込まれる文章にするには-」(講師:元朝日新聞論説副主幹・真田正明さん)
 「中原中也の不器用な愛 -愛の詩からひもとく中也の魅力-」(講師:中原中也記念館学芸担当課長補佐・池田誠さん)
   ※それぞれオンライン受講も設けています(短文力中也)。

さらに、その2つの講座を広島会場で受講するセット講座もご用意しました。受講料も特別なものとしています。

中也講座を広島で開催したい、と講師・池田先生にご相談したとき、「驚きました」と折り返しのご連絡をいただきました。
会場の朝日新聞広島総局の場所を確認なさったところ、そこには見覚えのある住所が。
広島市中区鉄砲町。
中也が幼少期を過ごした町だったそうです。

実は中也の「不器用な愛」講座は、半年前から池田先生と打ち合わせていました。
当時は広島会場を設けることをまったく考えていない時期でした。
そして、縁あって実現。
広島は、「不器用な愛」の主役とも言える、俳優・長谷川泰子さんの出身地でもあります。

中也に呼ばれたかのように感じる講座は、「愛」をキーワードに中也の人生をたどり、節目における彼女たちの存在、作品への影響、そして中也の魅力をひもときます。
短文力講座は、朝日新聞「素粒子」の元筆者である真田先生が、魅力的な書き出し、読み手の心をつかんで離さない展開、新聞1面コラムの手法を読み解き、その秘訣を伝授します(講師は新宿教室。そこから広島会場に中継します)。

7月3日、よろしければ広島会場かオンラインで、お聴きください。



朝日カルチャーセンター関西4教室では、他にも魅力的な講座をたくさんご用意しています。
中之島京都くずは川西)のホームページをぜひ、のぞいてみてください。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

カルチャーの現場から #18「京都御所」

2024年06月16日 10時01分40秒 | カルチャーの現場から
みなさま、こんにちは。
先日、「美の粋 京都の御所と離宮」講座を行いました。
オンラインでご受講なさる方も多く、全国からお申し込みをいただきました。

冒頭から圧巻でした。
最初の建物・紫宸殿では、即位の礼の解説とともに、高御座(たかみくら)と御帳台(みちょうだい)の姿が映されます。




そしてその階(きざはし)も。


「撮影は、光にこだわった」との説明が、実感とともに心に残ります。
高御座内にある御座(ぎょざ)の螺鈿の美しさも、見事に写真から見て取れました(別写真です)。
藤原道長と花山天皇の幼い頃のエピソードにも驚きました。

ゆっくりと、じっくりと、京都御所を撮影秘話とともに味わいました。
普段見られない場所も、「これだけ美しいのに、見られる人が限られるのはもったいないから」と、たっぷりと。

こっそりお伝えしますと、教室受講では講座終了後も、「もう一度なぞりましょう」と、美の空間を改めて堪能しました。
受講なさった方々も前方に集まり、教室の灯りをすべて消して。

多くの方にご受講いただいたこの講座。
次回は「京都の離宮」がテーマです。
秋に、川西教室で行う予定です。もちろん、オンライン受講を併設します。
候補写真も出そろいました。これから宮内庁へ申請します。
手続きがすべて完了したら、川西教室のホームページでお知らせします。
ぜひ、お楽しみになさっていてください。

朝日カルチャーセンター関西4教室では、他にも魅力的な講座をたくさんご用意しています。
中之島京都くずは川西)のホームページをぜひ、のぞいてみてください。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

カルチャーの現場から #17「京都の御所と離宮」

2024年06月09日 22時22分29秒 | カルチャーの現場から
みなさま、こんにちは。

先日、中之島教室で、「もっと京都 ー知るほど楽しい千年のみやこー」講座を行いました。
6月のテーマは「京都の御所と離宮」。
この講座の特徴であるたっぷりの写真で、あたかも京都の町を歩くようにご紹介。
そして今回ももちろん、京都のよもやまこぼれ話、さらに「通」おすすめのおいしいもの情報もふんだんにお届けしました。

「知識が違うと、見方が変わる。見方が変わると、見え方が違う」。
講師の、その言葉通り、京都御所、京都仙洞御所、京都大宮御所、修学院離宮、桂離宮それぞれに、歴史、背景、立地、特徴、見どころなどについて、軽やかで楽しい解説を聴いた後は、視点も視線も、そしてお腹のすかせ方さえ変わります。
京都散歩がもっと楽しく、京都がもっと好きになる講座。
半年間限定の特別講座でしたので、次回(7/16)が最終回です。
テーマは「祇園祭」。
講座に加えて、朝日新聞京都総局からの山鉾巡行見学(7/24)がついたコースもご用意しました。
ご予定やご関心に合わせて、お好きなコースをお選びください。

※「講座<中之島教室受講>のみ」はこちら
 「講座<オンライン受講>のみ」はこちら
 「講座<中之島教室受講>+朝日新聞京都総局からの山鉾巡行見学」はこちら
 「講座<オンライン受講>+朝日新聞京都総局からの山鉾巡行見学」はこちら



京都の御所と離宮では、もう一つ。特別な講座を企画しました。
ふだんは見ることができない場所を、朝日新聞社が1年間かけて特別取材した写真をもとに、その内部の様子やしつらえをご紹介する「美の粋 京都の御所と離宮」講座です。
日本の技術と美の粋が集まる特別な空間を、たっぷりの写真とともにご紹介します。
3回限定講座の第1回目は、「京都御所」(6/15)。
「妖怪」も登場します!
すでに多くの方にお申し込みいただいています。よろしければぜひ、こちらをご参照ください。





朝日カルチャーセンター関西4教室では、他にも魅力的な講座をたくさんご用意しています。
中之島京都くずは川西)のホームページをぜひ、のぞいてみてください。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

カルチャーの現場から #16「ノンフィクション」

2024年06月03日 09時47分57秒 | カルチャーの現場から
みなさま、こんにちは。

「カルチャーの現場から」コラムの第12回第13回でお伝えしました、乗京真知・朝日新聞記者の著書『中村哲さん殺害事件 実行犯の「遺言」』が、令和6年度講談社本田靖春ノンフィクション賞の最終候補作品にノミネートされました。

講座も、書籍も、まさに迫真。
むべなるかな、と思います。

乗京さんの「迫真 国際ルポルタージュの軌跡」講義は、6月5日にも行います。
テーマは「金正男氏暗殺事件」。
緻密な取材を積み上げて、ひもとき、たどりつく真相。
その取材の過程を、惜しげもなく披露します。
オンラインは講座後1週間、お好きなときに何度でもご視聴いただけます。
よろしければぜひ、ご受講ください(こちら)。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする