キース・ジャレットの最初のリーダー・アルバムは、以前チャールス・ロイドのコーナーで取り上げたことがありましたが、今回は第2作の「サムホエア・ビフォー」です。
このアルバムが録音された1960年代後半は、社会情勢も、ジャズを取り巻く状況も、混然とした中にあり、ハード・バップの全盛は去り、ヨーロッパからのフリー・ジャズが台頭してきた時期でもあり、世界各地では平和と反戦を旗印としたプロテスト・フォークの渦が起り、ロック・シーンも変わって行った時代でもありました。
そのような時代背景の中で生まれたこのアルバムですが、第2作ということもあり、未だ自身のオリジナリティを模索しており、デキシー、ラグタイム、ロック、フリーのあらゆる要素を取り入れながらの試行錯誤の状況が続いています。
また、ベースにチャーリー・ヘイデンを起用していることからも、オーネット・コールマンの音楽への傾倒を垣間見ることができます。
そして何といっても1曲目に演奏されているボブ・ディランの「マイ・バック・ペイジズ」の解釈が素晴らしく、3拍子のオリジナル曲に対し、こちらはロック・タッチのリズムに乗せた演奏が心地良いです。
「SOMEWHERE BEFORE」 VORTEX 2012
1. MY BACK PAGES
2. PRETTY BALLARD
3. MOVING SOON
4. SOMEWHRE BEFORE
5. NEW RAG
6. A MOMENT FOR TEARS
7. POUTS’ OVER ( AND THE DAY’S NOT THROUGH )
8. DEDICATED TO YOU
9. OLD RAG
KEITH JARRETT(p) CHARLIE HADEN(b) PAUL MOTIAN(ds)
録音 1968年10月30日、31日 LAのシェリーズ・マン・ホールでのライブ
この話、これで終わりではありません。
英国出身のドリアン・フォードも「マイ・バック・ペイジ」を録音したアルバムを作っています。
しかもスタジオとライブの2枚です。
それは「SONGS TRIO」と「SONGS TRIO LIVE」で、いずれもピアノ・トリオです。
この2枚のアルバムは、この他にキースやジョニ・ミッチェルの曲も取り上げています。
そして演奏内容ですが、ドリアン・フォードはキースのコピー版と言ったタッチです。
繰り返し何度も聴くアルバムではありませんが、出来としてはライブ盤に軍配をあげたいと思います。


このアルバムが録音された1960年代後半は、社会情勢も、ジャズを取り巻く状況も、混然とした中にあり、ハード・バップの全盛は去り、ヨーロッパからのフリー・ジャズが台頭してきた時期でもあり、世界各地では平和と反戦を旗印としたプロテスト・フォークの渦が起り、ロック・シーンも変わって行った時代でもありました。
そのような時代背景の中で生まれたこのアルバムですが、第2作ということもあり、未だ自身のオリジナリティを模索しており、デキシー、ラグタイム、ロック、フリーのあらゆる要素を取り入れながらの試行錯誤の状況が続いています。
また、ベースにチャーリー・ヘイデンを起用していることからも、オーネット・コールマンの音楽への傾倒を垣間見ることができます。
そして何といっても1曲目に演奏されているボブ・ディランの「マイ・バック・ペイジズ」の解釈が素晴らしく、3拍子のオリジナル曲に対し、こちらはロック・タッチのリズムに乗せた演奏が心地良いです。
「SOMEWHERE BEFORE」 VORTEX 2012



1. MY BACK PAGES
2. PRETTY BALLARD
3. MOVING SOON
4. SOMEWHRE BEFORE
5. NEW RAG
6. A MOMENT FOR TEARS
7. POUTS’ OVER ( AND THE DAY’S NOT THROUGH )
8. DEDICATED TO YOU
9. OLD RAG
KEITH JARRETT(p) CHARLIE HADEN(b) PAUL MOTIAN(ds)
録音 1968年10月30日、31日 LAのシェリーズ・マン・ホールでのライブ
この話、これで終わりではありません。
英国出身のドリアン・フォードも「マイ・バック・ペイジ」を録音したアルバムを作っています。
しかもスタジオとライブの2枚です。
それは「SONGS TRIO」と「SONGS TRIO LIVE」で、いずれもピアノ・トリオです。
この2枚のアルバムは、この他にキースやジョニ・ミッチェルの曲も取り上げています。
そして演奏内容ですが、ドリアン・フォードはキースのコピー版と言ったタッチです。
繰り返し何度も聴くアルバムではありませんが、出来としてはライブ盤に軍配をあげたいと思います。



