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デスモンド=マリガン・カルテット

2020-08-09 | JAZZ
ポール・デスモンドとジェリー・マリガンの両巨頭によるピアノレス・カルテット
「TWO OF A MIND」 RCA LSP-2624
  
1. ALL THE THINGS YOU ARE
2. STARDUST
3. TWO OF A MIND
4. BLIGHT OF THE FUMBLE BEE
5. THE WAY YOU LOOK TONIGHT
6. OUT OF NOWHERE
PAUL DESMOND(as) GERRY MULLIGAN(bs)
WENDELL MARSHALL(b) JOE BENJAMIN(b) JOHN BEAL(b)
CONNIE KAY(ds) MEL LEWIS(ds)
曲によってベースとドラムスが入れ替わっています。
録音 1962年6月22日、7月3日、8月13日

軽快なテンポでスタートする「ALL THE THINGS YOU ARE」を始め、収録されている6曲は、余りにもシンプルに淡々と演奏が進み、これまで聴いてきたピアノレス・カルテットの中では、熱くなる場面は見られず、ハプニングも少ないですが、2人のテクニックを聴くことに徹すればそれなりに納得できます。
その中で、マリガン=ベイカーのリ・ユニオン・カルテットでも演っていた「STARDUST」は、お馴染みのメロディが影を潜め、デスモンドもマリガンも最初からアドリブに徹しているし、「THE WAY YOU LOOK TONIGHT」では、2人が同時に各々のアドリブで勝負するという場面もあります。

このレコードは、ステレオ録音であるからして左にデスモンドが、右にマリガンが配置されていて、2人の距離が離れすぎているきらいがあり、これはモノラル録音で聴くのがベストであることから、あえてモノラル針を使って聴いています。
同じRCAレーベルの中には、コールマン・ホーキンスとソニー・ロリンズの共演盤のステレオ録音がありますが、これも同じような配置となっていて、やはり違和感がありました。

なお、タイトルが「ポール・デスモンド&ジェリー・マリガン」と、デスモンドの名前が前に出ていることからして、1927年4月生まれのデスモンドが、マリガンより2歳年上からか常に主導権を握り、マリガンが控えめなのがこれまでのアルバムと違うところです。
それにしても録音のせいなのか、メル・ルイスのドラムスがバタバタとうるさく、全体の雰囲気を壊しているところが残念です。

コメント
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