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チェット・ベイカーが演奏するエレン・デヴィッド

2025-02-16 | JAZZ
先日掲載したチャーリー・ヘイデンと4人とのデュオの中に、「Ellen David」という曲があり、そこではキース・ジャレットがピアノを弾いていましたが、今回はチェット・ベイカーが演奏しているアルバムを取り上げてみました。

「LIVE IN SWEDEN」 DRAGON DRLP 56

1. Lament
2. My Ideal
3. Beatrice
4. Ellen David
5. You Can't Go Home Again
Chet Baker (tp, vo) Ake Johansson (p) Kjell Jansson (b) Goran Levin (ds)
録音 1983年9月29日

後期のチェット・ベイカーは、日によって健康状態に好不調があり、それが演奏や歌にも表われていますが、1983年時点では比較的安定していて、ここでの演奏もそのように思えます。
このスウェーデンでのライブは、彼が欧州を旅しながら様々なリズム・セクションと共演した一コマですが、このセッションではオキ・ヨハンソン (p) と共演しています。

注目して聴いた「Ellen David」は、チェット・ベイカーが1音1音丁寧に音を積むんでいるし、続くヨハンソンのピアノはキース・ジャレットとはまた違ったアプローチでありながら美しく、ベースのヤンソンは弓を使って幻想的なソロを披露しており、この演奏は中々のものです。

順序が逆になりますが、アルバム全体はドラムス入りピアノ・トリオと言うことで、演奏にアクセントとメリハリがあり、チェットのお気に入りで幾度もアルバム収録のある「Beatrice」も躍動感が感じられます。
また、J.J.ジョンソンの「Lament」での高音部はちょっと苦しそうですが、コードに従ってパラパラと吹くところなどは往年のプレイを感じるし、いずれの曲においてもヨハンソンのピアノ演奏に一聴の価値があります。
唯一チェットのヴォーカルが聞ける「My Ideal」は、相変わらずの弱々しい声ですが、しっかりとした音程で歌っているところはさすがです。

コメント
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