Vers la lumière 光ある方へ・・・

AtelierGrace発、ステンドグラスと教会のブログ。

デスクオルガン、解体

2018-08-25 20:01:43 | 教会音楽
8/13、秋田の友人と二人でオルガン解体♪素人仕事ですが、備忘録的に書き残します。



今は閉園した教会附属幼稚園で使っていたもので、長らく物置に眠っていたそうです。電気ではなく足踏み、構造はベビーオルガンと同じ、ストップなしです。「デスクオルガン」とも呼ばれ、一昔前の学校によくあったタイプだと思います。私が小学生の頃には教室の楽器はもう大方電子化されていましたが、このタイプのオルガンは教室によってはあったかもしれません。「あれ、スイッチどこにあるんだろー?」とか思った記憶が…??



友人が背中と蓋を予め取っておいてくれたお陰で、思ったよりスムーズに作業が進みました。



↑鍵盤を外します!



鍵盤が取れたところ。リードを全部引っこ抜きます。白サビだらけでなかなか取れなかったけど、叩いているうちに抜けるようになりました。1本抜けると周囲のリードも面白いように抜け、最終手段のCREを吹き付けずに済みました。



リードをお酢に3、40分ほど浸けてサビ取り。



お湯で洗って乾かします。さらにクレンザーで洗えばもっときれいになったかも。乾かしてる間に昼食♪



午後、乾いたリードを本体に戻しました。1音1音、確かめながら…。



風袋にも3箇所ほど穴が空いていました。とりあえずマステ(しかもかわいいやつ^^;)で塞ぎましたが、いつかこの袋の張替えができるようになったらなと思います。



背中取り付け中。



終了~弾いてみると、確かに掃除しただけの成果はありました。心なしか、オルガンも喜んでるような…?量産品ではあるかもしれませんが、電子楽器では出せない、しみじみと素朴ないい音色だなと思います。今後祈祷会に、練習用に、活躍の場が増えますように!




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オルガンメンテナンス

2015-03-02 10:29:48 | 教会音楽
奏楽や毎週土曜に教会でやっているゴスペルソング会など、音楽関係の話題が増えてきたので、新たに教会音楽カテゴリを作りました

で、昨日は日頃滅多に見ることのないものを間近で見る機会に恵まれました。教会のリードオルガンのメンテナンスです。前任牧師のお連れ合いの方が現在オルガン修理の勉強をされているとのことで、花巻のオルガンを見に来て下さいました。自分の学習の整理も兼ねて、ここでその記録を残します

解体が始まりました!



次々と取れていきます。



今までネジを外さなくても開けられる背中の蓋しか開けたことがありませんでしたが、ストップはこういうふうに内部と繋がってたんですね…初めて見ました。



鍵盤の下の板が取れたところ。右膝でスウェルを押すと、この蓋が開くんですね。これを使わないのは確かに勿体ない…。





①Melodiaのストップを引っ張ると、右側のリード蓋が開きます。



後ろから見たところ。暗くて撮りづらかったけど、リードが並んでいます。



ビリビリする音を直します。オルガン内部に入ってるリード抜きで引っ張り出してお掃除。よく目を凝らして見ないとわからないようなほこりが大きく影響するんですね。



↓これが大袋。この裏側に小袋があります。袋に穴が開いていると空気が逃げてしまい音が出なくなります。このオルガンは穴が開くまでは行ってなかったけど、テープで補強しておきました。日頃つい曲のテンポに合わせてペダルを速く踏んでしまいがちですが、袋を傷める原因になるそうなので今後は気を付けます



前側の板を外していきます。



ネジが多いので、どこのネジだったかわからなくならないようにしています。さすが!!



いつも踏んでるペダルの奥にこんなものがあったとは!!



横倒しにして掃除機をかけます。



日頃バスカプラーはよく使うのですが、一部下の音が出ない部分があり、トゥレブルカプラーはストップを引き出しても弱いので使っていませんでした。それを直すため、今から鍵盤を解体します。見学者も鍵盤やストップの拭き掃除をお手伝いしました。「こんなに汚かったんだ…」としみじみ



これはいつのオルガン?と思っていたら鍵盤に「46」の数字が。私が生まれる前からご苦労様です



これで二重に音が出るようになってたのか!!しかも何故か右の方に厚紙(カードみたいな)が挟まっていた。道理で音が出ないわけですが一体どうやって入ったんだろう?????



鍵盤をひっくり返したところ。私もお手伝い。赤のフェルト部分に同じ形のフェルトを切って糊で貼って、厚みを足しました。これで鍵盤を押した時に、下の金属部分により届きやすくなるわけですね。掃除機や袋に貼ったテープや糊…と、身近にあるものがどんどん登場するのに驚きでした。



今から取り外した板を元に戻します。今回オルガンの内部を見てみて、改めてピアノとは全然違う楽器なんだということがよくわかりました。


ついに終了!!午後2時半位から開始して、終わったのが8時半位でしたので、ほんとに1日仕事なんですね。音の幅が格段に広がったし、ビリビリするのもなくなって本当に感激でした。仕組みがわかるとオルガンに対する愛着も増しますねこれからも大切に弾いていきます















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