Vers la lumière 光ある方へ・・・

AtelierGrace発、ステンドグラスと教会のブログ。

4福音書のキャンドルホルダー

2020-04-17 18:04:51 | コパー作品
新型コロナウイルス感染拡大防止のため、5月に出店予定だった土澤アートクラフトフェアは中止になりました。また、イベントや展覧会などもいつになったら開催できるのか、先の見えない状態が続いています収入や人に直接作品を見てもらえる機会は減ってしまいますが、様々な予定が休みになり、締め切りのある仕事がないうちに、自分自身が表現したいものを追求していきたいとも考えています。

しばらくストップしていたキャンドルホルダーの制作を進めていくことにしました。イースターの後でできたのは、新約聖書に収録されている4つの福音書のキャンドルホルダー。伝統的にマタイ→天使、マルコ→獅子、ルカ→雄牛、ヨハネ→鷲のイメージで描かれてきた福音書記者を4面に配置しています。これもまた細かいパーツが多くて大変!&細かすぎて必ず何かが紛失、作り直ししかし、完成した時の喜びも一入です

   

   

天使や動物たちが抱えている聖書には、ギリシャ語でその福音書を象徴すると思われる聖句を書き入れています。縁取りにはいつもの銅線ではなく、ボールチェーンを使ってみました。

   

   

夜間撮影。水色のガラスはほとんど光を通さなくなりますが、逆にそれで天使や動物たちが映えますこのシリーズのキャンドルホルダー、あといくつか作ったら、どこかでまとめて展示したいと考えています




Joyeuses Pâques!2020

2020-04-17 17:15:38 | コパー作品
2020年、イースターおめでとうございます!今年のイースターは4月12日でした

…とは言うものの世界のこの情勢を見ていると、なかなかおめでとうとは言いづらいものがあります。私の所属する教会でも、例年ならば受難週は洗足木曜日礼拝、受難日祈祷会、土曜日はイースター準備…と大忙しのはずなのですが、今年はそのどれも中止。東日本大震災の時もそうでしたが、今年はもうイースターは来ないんじゃないかくらいの暗澹たる思いで受難節を過ごしました

しかし、全ての集会が休みになったと言っても気持ち的には土曜日までイースターの準備をする気にはなれず、金曜日には夜の礼拝堂で昨年作ったレントのキャンドルホルダーに火を灯し、イエス・キリストのご受難を想いました。



土曜日、例年通り寄せ植え作り。



外看板をイースター仕様に。



典礼色のバラも紫から白へ。



昨年秋に仕込んでおいたクロッカスが花を咲かせました



イースターガーデンにもビオラを植え足し、墓穴を塞ぐ石をどけました。



今年のイースター礼拝はコロナウイルス感染拡大防止のため聖餐式、愛餐会は中止。例年行っていたイースターエッグの配布もナシでした。しかし、卵なしはあまりに寂しいので、我が家で消費できる個数のイースターエッグ作成。どこで手順を間違えたのか、割ってみたら見事な温泉卵でしたが…



そして今年は、イースターのキャンドルホルダーが新たにできました!百合のパーツがとんでもなく細かくて大変だった!

 

 

讃美歌21-575「球根の中には」は「球根の中には 花が秘められ、さなぎの中から いのち羽ばたく」という歌詞で始まります。なので、イースターでお馴染みの卵のほかに、百合と蝶を配置してみました。十字架の真ん中のジュエルは典礼色の白に、百合とお墓の面にはギリシャ語でマタイによる福音書28章6節「あの方は、ここにはおられない。かねて言われていたとおり、復活なさったのだ。」を書き入れました。





以前作った、香炉を持ってキリストの墓へ向かうマグダラのマリアのパネルと、典礼色のミニチュアチャーチと共に。

 

 

夜間暗い場所ではまた違った雰囲気になります。

昨年の受難週には、パリのノートルダムが火災というショッキングなニュースを聞きましたが、ちょうど12日の新聞で、火災から1年を前にしたノートルダム大聖堂で10日、聖金曜日の祈りが行われ、コロナウイルスによる世界の犠牲者を悼んだとの記事を読みました。現在、感染拡大の影響で再建工事は3月16日から停止しているとのことです。先の見えない不安の中ですが、1日も早く、世界に平安が訪れますように…。