Vers la lumière 光ある方へ・・・

AtelierGrace発、ステンドグラスと教会のブログ。

八面体ランプ

2019-04-30 22:07:10 | コパー作品


ゲストハウスオープンのお祝いに、ということで、八面体のランプを作りました。ランプの依頼は岩手移住後ずーーーーっとなくて、このタイプのランプは実に2010年以来!!

こういうシンプルな形のものほど、ガラスカットが正確になるように、直線が綺麗に出るように細心の注意を払わなくてはなりません。久々に初心に帰って、厚紙で模型を作って確かめた上でガラスで作り始めました。製図の仕方も久々に頭を使うでも昔と違うのは、裾を銅線で装飾することができるようになったところ。



夜、暗がりで点灯式!レトロな感じに仕上がりましたもう少し透明度の低いガラスでも良かったかもしれないとも思いつつも、真っ暗い部屋でこれ灯してハーブティなどをちびちびと飲みたい

あと、もう1つ余談ですが、やはりステンドグラスのランプにはLEDではなく白熱電球の方が合うなぁと思います。長時間つけてると熱くなってしまったり、寿命が短いという欠点はありますが、柔らかな光がランプ全体にふわっと広がる感じはLEDにはないと思う

馬のキャンドルホルダー

2019-04-30 22:00:16 | コパー作品
  

馬が好きで自分でも乗馬をされる方からの依頼で作ってみました。どちらも同じデザインで2つ作っています。片方は同じく馬好きの方にプレゼントするそうです。

今までずっと眠っていた、強めの水色のガラスを使ってみました。白い方の馬のたてがみはグレーのガラスがなかったので紫で代用。

  

夜、灯りを入れて撮影。馬の表情が柔らかくなりました。周囲のガラスが暗めなので逆に馬が映えます。光が入るまでどうなるかわからないのがステンドグラスの面白いところ

Joyeuses Pâques!2019

2019-04-30 21:25:11 | 教会関係
イースターおめでとうございます!

 

今年のイースターはやや遅めの4月21日でした。前日の土曜日はイースターエッグ作り、その他諸々の準備。今年の卵は一部袋に入ったものも。



バラのオーナメント、紫から白に変えました。



↑寄せ植えをしようとしたら、冬の間に放置していた鉢からビオラが自力で復活していた!さすがイースター!花も復活!

 

寄せ植え完成!今流行りのネモフィラもこぼれ種で増えてくれたら嬉しいなぁ



教会学校の子どもたちが作ってくれたイースターガーデンにも、ビオラを足しました。

そして夜は、市内のカトリック教会のミサに参加しました。ここ数年、聖土曜日の夜はカトリックへお邪魔するのが恒例になってます。典礼聖歌は美しい聖堂に立ち込めるお香の香りを嗅いでたらParis Notre Dameを思い出しました

そしてイースター当日。



今年のイースターは教会員さんのお連れ合いさんが受洗されましたご高齢なので、いつもの全浸礼ではなく滴礼での洗礼式で、連れ合いにとっても初めての!滴礼での洗礼式執行でした。花巻教会はバプテストの流れを汲む教会なので、洗礼は基本全浸礼ですが、高齢や病床などの場合には滴礼も行います。が、今まで教会には洗礼器がなかったので、今回新たに購入しました。ご家族の皆さんも来て下さって嬉しい洗礼式でした

イースターの恵みが、皆様と共にありますように…

レント(受難節)のキャンドルホルダー

2019-04-27 22:54:25 | コパー作品
受難週の真っただ中に、パリのノートルダム大聖堂が火災!という衝撃的なニュースが入ってきました。留学中、また新婚旅行でも訪れた思い出の地で、奇しくも先日旅日記を書いたばかり!ステンドグラスの破損状況が気になるところです。

  

今年のレント(受難節)は、新作キャンドルホルダーと紫のミニチャーチを作りました。予定が大幅に遅れて受難日ギリギリに完成この紫のガラス、かなり悩んで買いましたが素敵キャンドルホルダーとミニチャーチで大分使い切ってしまい、最早切れ端しか残ってません

モチーフその1は「神の小羊」。洗礼者ヨハネが、自分の方へイエスが来られるのを見て「見よ、世の罪を取り除く神の小羊だ」と言った、という記述がヨハネ福音書にあります。子羊と共にAgnus Dei, qui tollis peccata mundi, miserere nobis.(世の罪を除き給う神の小羊、我らを憐れみ給え)という、合唱などでもお馴染みのラテン語の祈祷文を入れました。

この面は大好きなBachのオルガン曲O Lamm Gottes.unschuldig(BWV1095)をイメージしつつ作りました。今年ついに自分でもチャレンジしてみたのですが、手鍵盤だけで弾くと手をガバッと広げないといけないところが多々あって大変だった~。一応礼拝で弾いたけど怪しいところが多かったので、来年このじきにまたチャレンジしようと思います

モチーフその2は側面の2枚。十字架に「INRI」の文字。INRI は、ラテン語の「IESUS NAZARENUS REX IUDAEORUM」の頭字語で、「ユダヤ人の王、ナザレのイエス」という意味です。キリストの磔刑において、十字架上に「イエスが自らを神の子でありユダヤ人の王であると称し、神を冒涜した」という罪状書きを掲げたことに由来します。また、中央の赤いジュエルは、十字架で流されたイエス・キリストの血潮を表現しました。

モチーフその3は、イエス・キリストと、一緒に処刑された二人の盗人の3本の十字架の立つ丘です。3人が処刑された時、全地が暗くなったと聖書にあるので空には暗い雲を。中央の広いスペースにはイザヤ書53章5節「彼が刺し貫かれたのは/わたしたちの背きのためであり/彼が打ち砕かれたのは/わたしたちの咎のためであった。彼の受けた懲らしめによって/わたしたちに平和が与えられ/彼の受けた傷によって、わたしたちはいやされた。 」をヘブライ語で書き入れました。ヘンデルの「メサイア」の歌詞にもなっている箇所です。讃美歌21-303(丘の上の主の十字架)が心に浮かんでくるようなデザインになりました。

さらに、縁の部分は茨の冠をイメージして、銅線で有刺鉄線のようなものを作って取り付けました。これが結構大変で、最初に全部作ってから取り付けることができず、結局ハンダで1つずつ固定しながら仕上げました。持つときに手に当たらないようにご注意を

     

暗がりでキャンドルを入れるとまた雰囲気がぐっと変わってきます。



4/18(木)には、教会で洗足木曜日礼拝が行われました。



今年から新たな試みとして「消火礼拝」を取り入れました。受難節は7週ありますが、待降節とは逆に、蝋燭の火を一つずつ消していきます。今日が受難週の何週に当たるのか、あとどのくらいでイースターなのかが一目でわかって良かったと思います。洗足木曜日、全ての蝋燭の火が消えました。



洗足木曜日礼拝の式次第やスライドに映している絵画が毎年同じだったのですが、今年は洗足の様子を描いたステンドグラスに変えてみました。私が留学中にストラスブール大聖堂の隣の、ルーブル ノートルダム美術館で撮ったものです。古いステンドグラスも沢山ありましたが、その中でも特に印象に残っていた1枚です。

今年のレントはパリ・ノートルダムの火災のほか、同日の午後にクライストチャーチでの銃乱射、イースターの21日にはスリランカで連続爆破テロ、と悲しいことが続きました。人々の平和な生活が守られるよう、切に祈ります







ホームページリニューアル!

2019-04-16 13:07:01 | お知らせ
今年は暖冬で助かる~と思っていたら4月に雪!で焦りましたがいよいよイースターが今週末に迫ってきました。庭の黄色い水仙も日ごとに花を増やし、春の訪れを喜ばしく思います

さて、一部まだ工事中のページもありますが、ホームページをリニューアルいたしました!以前のものはトップページのみ残して、新しいHPのアドレスを載せてあります。

Atelier Grace 新ホームページ

新HP内の「私が見てきたステンドグラス」コーナーも、暇を見てぼちぼちと更新していきますね。これからもAtelier Graceをよろしくお願いいたします