Vers la lumière 光ある方へ・・・

AtelierGrace発、ステンドグラスと教会のブログ。

天使の丸パネル

2024-12-31 13:25:46 | パネル
聞け、天使の歌、「み子には栄光、
地には平和あれ、世の人々に」。
ダビデの村に 生まれしみ子を
世界の民よ、 共にあがめて
聞け、喜びを おとずれの歌。
(讃美歌21-262)

「いと高きところには栄光、神にあれ、/地には平和、御心に適う人にあれ。」
(ルカによる福音書2章 14節)



今年のクリスマス新作。イブ礼拝の式次第やクリスマスカードにも使いました。いつも背景は青やクリーム色が多くなってしまうのですが、今年作って頂いたクリスマスポスターに触発されてオレンジ×ブラウンに。羽に入れたシルバーステインの黄色もうまく発色しました。高価な顔料ですが、エマイユと違って黒染めの際に溶けてしまう心配もありません。

讃美歌21の262は、作詞はチャールズ・ウェスレー、作曲はメンデルスゾーン♪文語の「あめにはさかえ」で親しんでいる方も多いと思います。アルトが美しくて好き
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鹿踊りのはじまり

2024-12-19 10:16:06 | パネル
そのとき西のぎらぎらのちぢれた雲のあいだから、夕陽は赤くななめに苔の野原に注ぎ、すすきはみんな白い火のようにゆれて光りました。わたくしが疲れてそこに睡りますと、ざあざあ吹いていた風が、だんだん人のことばにきこえ、やがてそれは、いま北上の山の方や、野原に行われていた鹿踊りの、ほんとうの精神を語りました。(宮沢賢治「鹿踊りのはじまり」)



毎年花巻まつりの鹿踊りを楽しみにしていて、いつかステンドグラスにしてみたいと思っていました。鹿踊りの衣装は流派によって違いがあるようですが、とりあえず花巻駅のホームにあるのを参考にさせて頂きました。今回も細かいピースが多くて大変だった今回は久々にサンドブラストの機械を借りて、衣装の模様を彫りました。目や歯などにいれたエマイユもうまく発色してくれて良かった。大変そうだけど、いつか動きのある作品も出来たらいいな~
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どんぐりと山猫(F4サイズ)

2024-10-24 10:41:51 | パネル
すきとおった風がざあっと吹くと、栗の木はばらばらと実をおとしました。一郎は栗の木をみあげて、「栗の木、栗の木、やまねこがここを通らなかったかい。」とききました。栗の木はちょっとしずかになって、「やまねこなら、けさはやく、馬車でひがしの方へ飛んで行きましたよ。」と答えました。
「東ならぼくのいく方だねえ、おかしいな、とにかくもっといってみよう。栗の木ありがとう。」
 栗の木はだまってまた実をばらばらとおとしました。
(宮沢賢治「どんぐりと山猫」)



「どんぐりと山猫」、9月に作ったものより大きいF4サイズです。普段よりちょっと大きめで時間がかかりました。何年も思い描いていたものをやっと形にすることができました。

少し前の話になりますが、この作品を作るために9/7(土)、大迫の山歩きツアーに参加しました。前年の同時期も同じツアーに参加したのですが、その時は朝から雨で、一番見たかった笛貫の滝には行くことができませんでした。1年越しでしたが、今度は笛貫の滝に行けて本当に良かったです



  

「どんぐりと山猫」に登場する「笛ふきの滝」のモデルとされる、笛貫の滝。看板はありますがまさに道なき道!?自力ではとても辿り着けそうにありません…ガイドさんについて、「もののけ姫」の舞台みたいな場所をひたすら歩きました。所々、歩きやすいように石や木が投げ込んでありますが、「歩く時は必ず石か木の上を歩くように」と言われました。さもないと泥の中に足がずぼっ!…そんな場所です。こんな山深い場所を子どもがたった一人で…今の時代では信じられないですね



思いがけず、きのこの楽隊にも出会いました!今度はこれだけでも作品になりそう…。岩手の自然はインスピレーションの宝庫です




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どんぐりと山猫(正方形)

2024-10-16 16:37:30 | パネル
このなかで、いちばんえらくなくて、ばかで、めちゃくちゃで、てんでなっていなくて、あたまのつぶれたようなやつが、いちばんえらいのだ。(宮沢賢治「どんぐりと山猫」)



2年ほど前から作りたいと思っていた「どんぐりと山猫」がやっと形になりました。現在もっと大きなサイズも制作中です。

山猫のモデルは我が家の次男坊、ジャンくん。今度は目をナギットではなく絵付けで描いて、毛並みも1本1本描きました。同じモチーフでも少しずつ進化しているのです。

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赤衣の童子

2024-10-16 16:31:27 | パネル
「そら、これでしょう。」すぐ眼の前で、可愛い子どもの声がした。象が頭を上げて見ると、赤い着物の童子が立って、硯と紙を捧げていた。(宮沢賢治「オツベルと象」)



賢治さんの命日にはイギリス海岸へ出かけるのがここ数年の我が家の恒例になっていますが、今年は朝から大雨で断念。代わりに新作を仕上げました。「オツベルと象」に登場する、赤い着物の童子です。

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