Vers la lumière 光ある方へ・・・

AtelierGrace発、ステンドグラスと教会のブログ。

アドヴェント2022

2022-12-16 16:02:28 | 教会関係
今年のアドヴェント(待降節)は11月27日(日)から。イエス・キリストの誕生を待ち望み、そのための準備をする期間で、12月24日まで続きます。前日に教会有志でクリスマスの飾り付けを行いました。



 

 

花巻教会のクリスマスの予定は以下の通りです。今年は25日が日曜日で、さらには元旦も日曜!

クリスマス・イブ燭火礼拝
12月24日(土)18時~(45分ほど)
クリスマス礼拝(教会学校と合同)
12月25日(日)10:15~

礼拝にはどなたでも参加できます。教会やキリスト教にご興味のある方、是非ご一緒にクリスマスをお祝いしましょう

教会ランプ修復

2022-12-16 15:54:41 | 修復
二人展で忙しく、お待たせしていた修復依頼。ステンドグラスの素敵な教会型のランプです。

 

 

これを作った方がもう亡くなられたとのことで私の所へ。教会の屋根が取れていて、よく見たら一番下の緑のガラスも2枚割れていました。

 

割れたガラスは残念ながら同じものが手元になく、近い雰囲気のものに差し替えましたが違和感なし。暗がりで点灯するときれいな赤!クリスマスに間に合って良かったです

二人展~ひかりのいずみ~vol.2 終了

2022-12-16 15:41:20 | 日記
11月13~20日まで、花巻市の旧菊池捍邸にて行われた「二人展〜ひかりのいずみ〜vol.2」無事に終了いたしました 。



今回会場としてお借りした菊池捍邸は、大正15年に建てられました。外観は洋風ですが、内部は和洋折衷になっています。花巻へ来て10年、自然光のたっぷり入る大きな窓があって、ステンドグラスの展示ができる場所をずっと探し歩いてきました。昨年この菊池邸の内覧会に来て、「ここだ‼️」と思い…多くの方のご協力を頂いて今回の二人展開催に漕ぎ着けることができ、大変感謝しております。

  

メインで展示をしたお部屋(書斎)はこんな感じ。畳敷きで押入れがありますが窓や壁は洋風で、シャンデリアもあります。古いカトリック教会で、今も畳に跪いてミサに与る所がありますが、それを思い起こします。和室で畳に膝を着いてステンドグラスを見るのも皆さん新鮮だったようです。



書斎に隣接した応接室にも窓があったので、こちらには犬猫のパネルを。菊池邸には当時の古い貴重なガラスがそのまま使われています。一見普通のクリアガラスに見えるものも、よく見ると波打っていて、外の景色が柔らかく見えます。こういう古~いガラスを見ると興奮する



↑こちらは物販コーナー。お買い上げ頂いた皆様、ありがとうございました



窓の前にはライトを置かず、自然光のみで作品を見せるようにしました。天候や時間によっては暗くてよく見えづらいこともありますが、それもステンドグラスの醍醐味ということで…。また、時間帯によっては畳や壁にガラスの色が映るのも面白いです。午前中は畳の上に聖母出現⁉️神秘的な写真が撮れました

 

クリスチャンの方、キリスト教に関心のある方はまず真っ先に、マグダラのマリアに目が向かう方が多かったです。私も一目惚れして模写しましたから…。

大きな窓のカーテンレールに、風の又三郎をイメージして葉っぱをいっぱいぶら下げました。窓から見える青空はまさに天然のステンドグラス



中央のテーブルには過去作品や、ステンドグラス関係の本、私が教会建築やステンドグラスに関心を持つきっかけとなった別冊太陽「日本の教会をたずねて」、さらには大学時代に履修していた宮沢賢治の授業のレジュメまで!ご来場頂いた方との話題作りに役立ちそうな本を並べてみました。特にステンドグラスの技法について質問があった時には技法の本がとても役に立ちました。また、お花、お菓子など下さった方々、どうもありがとうございました!

 

会期中にふと思いついて、以前白鳥の停車場さんで購入した、やまやさちこさんのジョバンニとカムパネルラを連れてきました。展示をしたお部屋には百科事典のずらりと並ぶ本棚があり、「銀河鉄道の夜」冒頭の、ジョバンニとカムパネルラが、カムパネルラのお父さんの書斎で本を見る回想シーンを思わせます。その本棚に2人をそっと置いてみたら、何とも合うこと合うこと。うっかり連れて帰るのを忘れないか怖くなるほど



メインで展示をしている書斎以外にも、いくつか小さな照明作品を設置しました。ケンタウル祭の時に作った青いおやすみランプ、見に来て下さった方から後日お迎え頂きました。ありがとうございます



連れ合いのイラストは過去の作品が多かったですが、今回の展示のために描いた新作「ほんとうのさいわい」。宮沢賢治『銀河鉄道の夜』をモチーフとしつつ、2人の乗っている電車はSLではなく、かつて花巻電鉄(東北本線花巻駅‐花巻南温泉峡)を走っていた通称「馬面電車」です。大人が向かい合って座ると足がぶつかるほど狭かったので、互い違いに座っていたそうです。賢治さんが『銀河鉄道の夜』で想定していたのはSLではなく馬面電車だという説を以前ブラタモリで見ましたが、そちらのイメージで描いた絵です。

今回の会期中、私はずっと会場におりましたが、インスタのフォロワーさんや、白鳥の停車場の常連さんなど、初めてちゃんとご挨拶できた方もいらっしゃいました。また、初日には岩手日日さんの取材があり、また、新聞をご覧になった市の地域振興部 定住推進課の方からも取材して頂きました。沢山の嬉しい再会と新たな出会いを与えられたことに心から感謝しています。



最終日の撤去前、部屋の電気を消してちょっとだけお楽しみ。色とりどりの灯りとモリスっぽい壁紙(これも当時のものだそうです)との素敵な共演

この度ご縁を頂いた皆様、どうもありがとうございました!また機会がありましたらどうぞよろしくお願いいたします