Vers la lumière 光ある方へ・・・

AtelierGrace発、ステンドグラスと教会のブログ。

モン・サン・ミッシェル 2009.5.29

2019-11-24 17:01:35 | フランス
しばらくぶりの「私が見てきたステンドグラス」。今回は世界遺産、モン・サン・ミシェルのステンドグラスをご紹介します。

2009年5月29日、4連休を利用してモン・サン・ミッシェル~パリ~ジヴェルニーを巡りました。モン・サン・ミッシェルは言わずと知れた、フランスを代表する超人気観光地。8世紀の初め、アヴランシュの司教であった聖オベールは夢の中で大天使ミカエル(サン・ミッシェル)から「この地に修道院を建てよ」とのお告げを受け、長期の難工事の末にこの修道院を完成させました。その後ここは聖地として多くの巡礼者を招くことになるのですが、百年戦争の際には要塞になったり、ナポレオン1世の時代には牢獄として使われていたり、波乱万丈な歴史の中を生き延びて今に至っています。海の中に堂々と聳え立つ姿は圧巻です。
 
この日はステンド仲間2名と、朝の5時すぎにアトリエを出てパリへ。パリからはTGVでレンヌへ、レンヌからはバスに乗ってモン・サン・ミッシェルへ向かいました。

途中レンヌで少し時間があったので、聖ピエール大聖堂を見学。

 

  

モン・サン・ミシェル到着!

 

着いてみるとまずインフォメーションが目に留まります。5~6ヶ国語でその旨書いてあったんですが、一番下に日本語もありました。しかも平仮名で「あんないじょ りょうがえ」と。



周囲を見渡すとそこら中で日本語が飛び交ってました(笑)

 

まずは麓のサン・ピエール教会へ。島内の住人のために建てられた教会だそうです。ここには絵付けのカラフルなステンドグラスもありました。



 

さらに上へ上がって修道院付属教会へ。

 

 

 

 

 

 



 

 

教会のステンドグラスと言えば宗教画が描かれたものをイメージされる方が多いと思いますが、モン・サン・ミッシェルの修道院では具象画のステンドグラスはほとんどなく、クリアガラスだけで作られた幾何学模様の窓が多く見られました。彫刻などの装飾もそれほど激しくはなく、非常に禁欲的な感じでした。ガラスやフレスコ画、彫刻などの豪華な装飾で修道院内を飾り付けることへの反発もあったことと、修道士にとって、像が瞑想の妨げにならないようにとの配慮からだと思われます。しかし最上階の回廊はとても美しく、まるでお城の中にでもいるような気分でした。

 

テラスから海や羊の群れなども見えました。このあたりの羊は塩分を含んだ草を食べて育つので美味しいとか!?

ちなみに、モン・サン・ミシェルでの忘れえぬ思い出。帰りにアイス屋さんへ寄ったのですが、店員のお兄さんが日本語で「コンニチハ!」。何か果物の角切りが入った薄緑色のアイスが気になったので覚えたてのフランス語で「Qu’est-ce que c’est?」(これは何ですか?)と聞いたら…「リンゴ」(日本語かい!!!)さらにお金払う時に値段を聞いたら「フィフティユーロ」(高っ!!!!!)。しまいには「アリガトー!」。さすがは日本人に人気の観光地ですね(笑)

 
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10・11月イベント

2019-11-21 13:28:34 | 日記
10月13・14日と、1年ぶりの土澤アートクラフトフェア出店でした。今回は初!同世代のプラバン作家さんと一緒の出店



…が、今年は過去最強クラスと言われるような台風が12日に上陸し、13日の午前中も暴風警報が出ていました。私自身過去のイベントで、突風により買ったばかりのテントといくつかの作品が破損、という経験をしたことがあり、台風の状況が読めない中で商品とテントとお客様の安全が確保できるか心配でしたので、13日の出店はお休みさせて頂きました。他にも40店舗ほどが自主的に13日の出店を見合わせ、関東方面からの方は来ることができなかった方も多かったようです。この度の台風で被災された方々へ、心からお見舞い申し上げます。

翌14日は良く晴れていて、昨日の挽回をするかのように大勢のお客様で賑わっていました今回初めてイベントに出したものも結構ありましたが、バラのオーナメントが何と3つも売れた!!

ただ、晴れてはいたものの寒くて風邪引きそうだったので、終了後は市内某温泉で風邪を回避

            

11月2~4日、花巻市民芸術祭。



このために新たに2つの作品を制作しました。いずれまたちゃんと撮影してご紹介します



それと、最早年に1回くらいになってしまったお花今年は「銀河鉄道の夜」をイメージした花材を集めてみました。りんどうは季節的にそろそろ終わりだからか、濃青のものはなくて薄紫で代用。すすきも近隣にはもう生えてなくて、似たようなドライフラワーで。欲しいと思っていた姫リンゴは運良く産直でGET!後で思えばどんぐりもあっても良かったかも。来年覚えていれば…

一つ反省点は、このお花器だと立体感を出すのが大変、ということ。まぁ、全て勉強です


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2019夏期休暇(石巻)

2019-11-18 13:30:02 | 教会巡り
9/14~16と、夏期休暇で石巻・仙台を訪れました。1日目は猫島として有名な、石巻市の田代島へ。ずっと行ってみたかったんですが、今回やっと念願叶いました!

車で船着き場まで行き、フェリーに乗りました。船から旧石巻ハリストス正教会が見えました!東日本大震災で被災するも奇跡的に残った建物で、震災のあった年にボランティアで石巻へ伺った時に一度、その後花巻に来てからも一度、傷付いた姿を見ていたのですが、今回このように美しく修復された姿を見ることができてとても嬉しく思いました。教会の向かいは石ノ森萬画館。



40分くらい船に揺られ、田代島到着。着くなり猫!荷物を預けてしばらくのんびりと島内を散策しましたが山間部にも猫!

  

  



特に、「島のえき」前は生まれたばかりの子猫がいっぱい!うっかりすると踏んづけてしまいそうで怖いほど



島中央にある「猫神社」。田代島では猫が大漁の守護神として大事にされており、島内は犬の持ち込みは禁止だそうです。

そういえば私、猫好きなのに意外と猫モノは作ってないかも…今後考えていかないとね

この日は帰りの時間を気にしなくてもいいよう、島内に宿泊しました。普段内陸に住んでいるのであまり食べられないような新鮮な魚介も堪能できて(しかも夕朝と!)大満足

日曜朝一の便で石巻へ。少し時間があったので、旧石巻ハリストス正教会を見学しました。現在はセレモニーは行われておらず、市の所有する文化財となっています。

 

1880(明治13)年に建てられた教会堂は、現存する木造教会最古のもの。1978(昭和53)年の宮城県沖地震、そして2011年の東日本大震災で二度も大きな被害を受けましたが、東日本大震災後の復元は2017年に始まり、翌年竣工したそうです。案内の方がいらして、色々と教えて下さいました。今はセレモニーの場ではないので撮影、SNSもOKだそうです。



入ってすぐ、ぶどうの美しいレリーフが目を惹きます。



1階は神父の住居と集会室、2階が礼拝堂になっています。1階は畳敷きで和洋折衷です。階段が結構急で怖い

 

2階祭壇。この奥が「至聖所」になっています。自由に見学してOKなんですが、ここは本来であれば聖職者と、その補助者の男性しか入ることを許されない場所なので、何だか不思議で畏れ多い気分です(笑)

 

 
 
日本初の女流イコン画家・山下りん作のイコン。今年は山下りんの没後80年にあたるそうですが、彼女の生まれ故郷である笠間への旅は、残念ながら今年の内には難しそうです…。



祭壇両脇は祭具室になっています。左右とも同じ作りです。ここも本来なら自由に出入りできなそう…



いい感じの青空



↑こちらは現在セレモニーの行われている、石巻ハリストス正教会。外観のみ見学させて頂きました。

この日は日曜だったので、日本基督教団・石巻山城町教会の礼拝に出席しました。





ステンドグラスは石巻の作家さんの手によるものだそうです



リードオルガンはヤマノ。大正時代のものだそうです。機会があったら弾いてみたい!

そして午後からは仙台市内の教会で行われたヒム・フェスティバルに参加。翌日は同じく仙台市内で賛美歌学会に出席させて頂きました思えば今回の休暇で訪ねた教会は…何と5つ!!





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クリア系大集合

2019-11-18 11:40:47 | コパー作品
今年に入ってから、白やクリア系のガラスのみを集めたキャンドルホルダーやフォトフレームなどを作ってきました。ある程度数が溜まったので一気に撮影!



10月の土澤アートクラフトフェアに向けて、ディスプレイ用の棚を買いました。こういうイベント向けの什器、そこらへんではなかなか売っていないし、自分で作るまではなかなか手が回らないので、こういうのをわかって作ってくれる方が世の中にいることは本当にありがたい!

  

クリア系のキャンドルホルダーは、キャンドルそのものの色も楽しむことができます。また、キャンドルだけでなくドライフラワーやエアープランツなどを入れてもよく合うかと

前から作っていたミニチャーチも、紫白赤緑の典礼色で揃えようと思い、白いのを作ってみました。窓は黄色、ドアは薄いブルーグリーン、南国にある教会のイメージです。



クリア系オンリーのフォトフレームには、3月に郡山市立美術館で買ったブリューケルの「種蒔く人」のポストカードを入れてみました。元々このカードが先にあって、「これにいつものColorfulフレームは合わないな…」と思ったのが、クリア系を作るきっかけでした。その内にL版写真が入るサイズもまた作ろうと思います

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レインボーローズ

2019-11-18 11:31:31 | オーナメント
以前リクエストを頂いたレインボーのバラを作ってみました。最近、着色料を吸わせたすごい色のバラ、見るようになりましたよね…。葉っぱも含め7色にするため、典礼色のバラとは少し形を変えてあります。



出来上がるまでどうなるものやら半信半疑のような感じでしたが、それぞれの個性を持つ色が意外にもよく調和し、ひとつの世界を作り上げていました。10月の土澤アートクラフトフェアに出したところ、早速お買い上げの方が!ありがとうございますいずれまた作ります
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