しばらくぶりの「私が見てきたステンドグラス」。今回は世界遺産、モン・サン・ミシェルのステンドグラスをご紹介します。
2009年5月29日、4連休を利用してモン・サン・ミッシェル~パリ~ジヴェルニーを巡りました。モン・サン・ミッシェルは言わずと知れた、フランスを代表する超人気観光地。8世紀の初め、アヴランシュの司教であった聖オベールは夢の中で大天使ミカエル(サン・ミッシェル)から「この地に修道院を建てよ」とのお告げを受け、長期の難工事の末にこの修道院を完成させました。その後ここは聖地として多くの巡礼者を招くことになるのですが、百年戦争の際には要塞になったり、ナポレオン1世の時代には牢獄として使われていたり、波乱万丈な歴史の中を生き延びて今に至っています。海の中に堂々と聳え立つ姿は圧巻です。
この日はステンド仲間2名と、朝の5時すぎにアトリエを出てパリへ。パリからはTGVでレンヌへ、レンヌからはバスに乗ってモン・サン・ミッシェルへ向かいました。
途中レンヌで少し時間があったので、聖ピエール大聖堂を見学。
モン・サン・ミシェル到着!
着いてみるとまずインフォメーションが目に留まります。5~6ヶ国語でその旨書いてあったんですが、一番下に日本語もありました。しかも平仮名で「あんないじょ りょうがえ」と。
周囲を見渡すとそこら中で日本語が飛び交ってました(笑)
まずは麓のサン・ピエール教会へ。島内の住人のために建てられた教会だそうです。ここには絵付けのカラフルなステンドグラスもありました。
さらに上へ上がって修道院付属教会へ。
教会のステンドグラスと言えば宗教画が描かれたものをイメージされる方が多いと思いますが、モン・サン・ミッシェルの修道院では具象画のステンドグラスはほとんどなく、クリアガラスだけで作られた幾何学模様の窓が多く見られました。彫刻などの装飾もそれほど激しくはなく、非常に禁欲的な感じでした。ガラスやフレスコ画、彫刻などの豪華な装飾で修道院内を飾り付けることへの反発もあったことと、修道士にとって、像が瞑想の妨げにならないようにとの配慮からだと思われます。しかし最上階の回廊はとても美しく、まるでお城の中にでもいるような気分でした。
テラスから海や羊の群れなども見えました。このあたりの羊は塩分を含んだ草を食べて育つので美味しいとか!?
ちなみに、モン・サン・ミシェルでの忘れえぬ思い出。帰りにアイス屋さんへ寄ったのですが、店員のお兄さんが日本語で「コンニチハ!」。何か果物の角切りが入った薄緑色のアイスが気になったので覚えたてのフランス語で「Qu’est-ce que c’est?」(これは何ですか?)と聞いたら…「リンゴ」(日本語かい!!!)さらにお金払う時に値段を聞いたら「フィフティユーロ」(高っ!!!!!)。しまいには「アリガトー!」。さすがは日本人に人気の観光地ですね(笑)
2009年5月29日、4連休を利用してモン・サン・ミッシェル~パリ~ジヴェルニーを巡りました。モン・サン・ミッシェルは言わずと知れた、フランスを代表する超人気観光地。8世紀の初め、アヴランシュの司教であった聖オベールは夢の中で大天使ミカエル(サン・ミッシェル)から「この地に修道院を建てよ」とのお告げを受け、長期の難工事の末にこの修道院を完成させました。その後ここは聖地として多くの巡礼者を招くことになるのですが、百年戦争の際には要塞になったり、ナポレオン1世の時代には牢獄として使われていたり、波乱万丈な歴史の中を生き延びて今に至っています。海の中に堂々と聳え立つ姿は圧巻です。
この日はステンド仲間2名と、朝の5時すぎにアトリエを出てパリへ。パリからはTGVでレンヌへ、レンヌからはバスに乗ってモン・サン・ミッシェルへ向かいました。
途中レンヌで少し時間があったので、聖ピエール大聖堂を見学。
モン・サン・ミシェル到着!
着いてみるとまずインフォメーションが目に留まります。5~6ヶ国語でその旨書いてあったんですが、一番下に日本語もありました。しかも平仮名で「あんないじょ りょうがえ」と。
周囲を見渡すとそこら中で日本語が飛び交ってました(笑)
まずは麓のサン・ピエール教会へ。島内の住人のために建てられた教会だそうです。ここには絵付けのカラフルなステンドグラスもありました。
さらに上へ上がって修道院付属教会へ。
教会のステンドグラスと言えば宗教画が描かれたものをイメージされる方が多いと思いますが、モン・サン・ミッシェルの修道院では具象画のステンドグラスはほとんどなく、クリアガラスだけで作られた幾何学模様の窓が多く見られました。彫刻などの装飾もそれほど激しくはなく、非常に禁欲的な感じでした。ガラスやフレスコ画、彫刻などの豪華な装飾で修道院内を飾り付けることへの反発もあったことと、修道士にとって、像が瞑想の妨げにならないようにとの配慮からだと思われます。しかし最上階の回廊はとても美しく、まるでお城の中にでもいるような気分でした。
テラスから海や羊の群れなども見えました。このあたりの羊は塩分を含んだ草を食べて育つので美味しいとか!?
ちなみに、モン・サン・ミシェルでの忘れえぬ思い出。帰りにアイス屋さんへ寄ったのですが、店員のお兄さんが日本語で「コンニチハ!」。何か果物の角切りが入った薄緑色のアイスが気になったので覚えたてのフランス語で「Qu’est-ce que c’est?」(これは何ですか?)と聞いたら…「リンゴ」(日本語かい!!!)さらにお金払う時に値段を聞いたら「フィフティユーロ」(高っ!!!!!)。しまいには「アリガトー!」。さすがは日本人に人気の観光地ですね(笑)