Vers la lumière 光ある方へ・・・

AtelierGrace発、ステンドグラスと教会のブログ。

四谷・聖イグナチオ教会

2010-10-25 21:44:59 | 教会巡り
昨日日曜日は朝五時半に起きて、イグナチオ教会の7時のミサに行って来ました。ここのクリプト(地下聖堂)へ続く螺旋階段の所にある、大好きなステンドグラスに会うために。



一昨年仕事を辞めてステンドグラスの学校に入学したものの、高度で密度の濃い授業の連続に、夏前には早々とドロップアウトしそうになっていました。そんな時、知り合いの牧師に誘われて訪れたのがイグナチオ教会だったのです。ここのステンドグラスが私を、「祈りの場を作り出す手助けをしたい」という、ステンドグラスを始めようと決心した頃の思いに立ち返らせてくれました。以来、ステンドグラスで困難にぶつかった時、何か大きなことをしなくてはならないときはよく、ここへ来て祈っています。そうすると、不思議と力が湧いて来るような気がするんです。

大聖堂のステンドグラスも大好きです。見ていると空へ空へと伸び上がっていくような、深く広い海の底をゆらゆらと泳いでいるような、ゆったりとした感じになれます。また、建物の構造上でしょうか。普段お祈りする時は下を向くのに、この聖堂へ入ると、自然と視線が上へ上へと行ってしまいます。一歩外へ出れば駅やら大学やら、人通りの多い道路に車・・・なのに、ここへ入るとそんな都会の喧騒が嘘のよう。心が自然に天へと向かう、毎回そんな不思議な感覚を味わいます。まやや自身はプロテスタントですが、祈りたい者はこうやって誰でも大きく両手を広げて受け入れてくれる、そんなイグナチオ教会も大好きです。

ミサの後地下聖堂へ・・・。日本でもフランスでも色んなステンドグラスを見ましたが、やっぱりここのが今まで見た中で一番好きです。 ちょっと曇り空だったけど、ステンドグラスは静かな輝きを湛えながらまややを待っていてくれました。このステンドグラスは、誕生から宣教、十字架、復活、昇天・・・とキリストの生涯を描いたもの。登場人物がみんなとっても優しい顔をしています。いくら好きなことでも、やはり仕事にすると思うようにいかないことや苦しいことも沢山出てくるけど、そんな時にいつも、初心に立ち返らせてくれる、大切な場所。

何度も来ているけど、写真は撮ったことがありません。デジカメだと色が目で見た通りに出ないし、自分の素人写真ではステンドグラスの魅力が半減してしまうような気がするから・・・。その代わり、毎回しっかり目に焼き付けるようにして見ています。都内だし見たくなったらその場に行けばいいわけで。この感動を沢山の人と分かち合いたいような、そっと自分だけのものにしてしまいたいような、そんな複雑な気持ちでいます。

今週金曜日はいよいよパネルの取り付けです。最後の仕上げ、頑張ります。


わくわくデー(教会幼稚園バザー)

2010-10-24 23:43:47 | コパー作品
昨日は教会付属幼稚園のバザーでした。日頃教会にはもう足を向けて寝られない程にお世話になっておりますので(笑)カッパーの小物を10個献品させていただきました。このバザーの売り上げは、幼稚園の遊具や備品の拡張に使われます。

幼稚園の保護者の方が「名刺をお持ちください」という紙を書いて下さいました。



開店15分前にも関わらず既に行列ができています・・・。



いよいよ開店☆



・・・駐車場の柱と同化して自分の作品が誰に買われていくのか見守るまややですが、手に取るところまではいくもののなかなか買う人は現れず・・・。

しかし、しばらくして、日頃親しくしている教会員の方が八角形のお皿3つをまとめ買い!して下さいました。涙が出るほど嬉しかったです。。。



その後別の教会員の方がキャンドルホルダーをお買い上げ下さいました。彼女の勧めにより商品を手に取った人には積極的に営業トークしてみることにしました。そしてついに、幼稚園の保護者の方が1人、キャンドルホルダーを買って下さいました!

結局この日売れたのは5個。残りは今日の礼拝後に教会員の方が買って下さり、結果的には全て完売!(^o^)v売り切れちゃったけど欲しい、という方から追加注文も頂きました。感謝!!

自分の作った小物を初めて販売してみて、色々と学ぶこと、考えさせられることが沢山ありました。だけどそれぞれの作品が、大事にしてくれそうな人の手に渡って良かったです。やっぱり、買ってくれる人の顔が見えるって大事だと思う。

ちなみにバザーの戦利品。新品同様の歩数計を200円でゲットしました(^ω^)これで健康維持に努めます☆




キャンドルホルダー・わんこ付き

2010-10-15 21:46:33 | コパー作品
明日はこの10月で東京を去る友達の送別会(;_;)

ということで前と同じテイストでキャンドルホルダーを作ってみました。今回は特別にわんこ付きで(^ω^)



こういうのって配色に規則性を持たせるよりも、気の向くまま適当に組み合わせていったほうが面白く仕上がる気がします。ガラスを切るのもフリーハンドだし、使うガラスも配色もその都度違うので、全く同じものはまず二度とできません。それがこういうのの面白いところかな。

『美の壷 長崎の教会』

2010-10-06 23:36:15 | 本の紹介
普段頑張っている自分へのご褒美に(笑)、銀座の教文館へ本を買いに行きました(^ω^)ここは銀座へ行くと必ず立ち寄る、まややのお気に入りの本屋さん。

『NHK美の壷 長崎の教会』2008年8月に放送されたものです。まややはテレビを見ることができませんでしたが、これに長崎の教会のステンドグラスについての記述があります。

ヨーロッパの教会など見たこともないような当時の日本の職人さんたちが、外国人宣教師の説明や図面だけを頼りに工夫を重ね、見事にいくつもの教会を生み出していったって、すごいことですよね。昨年司馬遼太郎の『花神』を読んだ時も思いましたが、改めて日本の技術はすごいなと感心させられます。また、ステンドグラスに使われる色ガラスは当時とても貴重な存在。それを単純なヤットコやガラス切りだけで驚くほど複雑な形のカットをしてるんです。高価な色ガラスに手の届かなかった教会でも、何とか自分たちの教会の窓にも花を咲かせたい・・・と絵付けなどの工夫を重ねたり、そんな沢山の無名の人たちの働きに心を打たれました。大浦天主堂は大学の卒業旅行で友人と訪れましたが、今見たら、きっと当時とは違ったものが見えてくるんだろうな・・・と思います。この本を読んで、再び長崎を訪れたいという思いが強くなりました。

ちなみに番組のHPを見たらバックナンバーもちゃんとありました。


キャンドルホルダー再挑戦

2010-10-03 23:01:32 | コパー作品
細い残りガラスを使ってのキャンドルホルダーをまた作りました。

前回はモールド代わりにしたコップが外れなくて大変だったので、今回は確実にコップが抜けるように、コップに厚めの紙を巻き付けてみました。更に、ガラスを仮止めするための両面テープをふわふわに巻きつけました。


これに前回同様、ガラスを貼り付けていきます。


表ハンダが完了。いよいよコップを引き抜きます・・・。


見事成功!!(^o^)v


仕上げにパティーナを塗布して完成です。今回はアンティークガラスを中心に使い、カラフルかつシックな感じに仕上げました。


今度は同じ要領でフットランプに挑戦したいと思っています(^ω^)