10/20(木)、賢治さんが愛した種山高原へ行ってきました。今年でもう3回目、去年の記事はこちらです。
種山高原 - Vers la lumière 光ある方へ・・・
10月中旬、今年も賢治さんが愛した種山高原へ行ってきました。実は去年の同時期に初めて訪れたのですが、デジカメのSDカードが不調でせっかく撮った写真のデータが全部消え...
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種山高原へ向かう途中、いきなり前を走っていたトラックが止まったので何だと思ったら、何とニホンカモシカ!しかも仲良く2頭!あまりにかわいいので車を降りて写真撮ろうとしたら逃げちゃった
特別天然記念物ですが岩手県では結構目撃されているようで、私も遭遇するのは2度目。いつかカモシカのステンドグラス作りたいな~。あのもさもさな毛並みを絵付けで再現したい
今年は行きがけに、昨年偶然通りかかって興味が沸いた、人首(ひとかべ、現奥州市江刺区米里)の街を散策することにしました。若き日の賢治さんが2度、訪れたことがあるそうです。
↑賢治さんが投宿した菊慶旅館。
↑親友・保阪嘉内に葉書を出した郵便局跡。奥の細道よろしく、賢治さんが歩いた場所はどこでも聖地になってしまうからすごい。
↑石段を上ると神社があって、賢治さんの「人首町」の詩碑がありました。
↑ハリストス正教会跡。かつてこの地には教会が2つもあって、賑わっていたんだろうなぁ…。
↑人首番所跡。
↑カトリック教会跡。
↑人首城跡。ちなみに人首散策中、にゃんこを3匹も見た
人首の街を出てしばらく車を走らせると、古い木造校舎があります。ここも去年通りかかったものの、よく見ないで通り過ぎてしまった場所でした。1957年のモノクロ映画「風の又三郎」のロケ地になった、木細工分教場跡です。Twitterに載せたら思いがけず沢山の反響を頂いて驚きました。
又三郎の映画は大学の時、宮沢賢治の「春と修羅」を読む授業で部分的に見たのが印象に残っていて、最近図書館で借りてきてもう一度見ました。今はもう机や椅子はないけど、この窓!残念ながら中には入れないようですが、本当に又三郎が席に着いていそうじゃないですか!?
種山高原到着。
賢治さんの短歌「わがうるはしき/ドイツとうひは/とり行きて/ケンタウル祭の聖木とせん」ドイツトウヒの木と嬉しい再会です。今年も来たよ~
物見山に登りました。今年はトレッキングシューズも買って…。晴れていたけど風が強い!「風の又三郎」の物語がこの辺りで生まれたと言うのもよくわかる気がしました。
3回目ともなると、もうどこに何が咲いているのか覚えています。今年はリンドウは少なめだったけれど、代わりにウメバチソウがいくつも見つかりました。もう寒くなって来たけど、この時期までよく生き延びたね
詩碑までの道も素敵です
↑道の駅種山ヶ原にある賢治詩碑。
岩手で暮らすようになってから、賢治さんの作品を読んで、ゆかりの地を巡ることが楽しみになりました。まるで賢治さんが作品を通して、「イーハトーブにはこんな素敵な場所があるよ」ということを教えてくれているかのような気がします。