Vers la lumière 光ある方へ・・・

AtelierGrace発、ステンドグラスと教会のブログ。

ミニ教会(オーダーもの)

2017-11-22 12:02:03 | コパー作品
ミニ教会のオーダーを頂きました。実際に県内にある教会がモデルです。



実際の教会というのは、土地の制約もありますし、機能性優先で建てられていますので、なかなか複雑な形をしています。ミニチュアで本物の雰囲気に近づけるため、何をそぎ落とし、最低限何を残すか、結構頭を使いました

背景を緑にしたら、クリスマスっぽい雰囲気になった



↑は定番のミニ教会。買って下さった方の中には、ご家族を亡くされたという方が何人かいらっしゃいました。お写真と一緒に置いておくのに丁度良い大きさだからでしょうね。あと一回り大きいのも欲しいと言うご要望もありますので、そのうち取りかかりたいと思います。大きいサイズはテラリウムにいいかも

IASクラフト展 終了

2017-11-19 21:15:05 | 日記
花巻では今日、初雪が降りました寒い中でしたが3日間にわたって行われた、IASクラフト展が無事終了いたしました。初日には岩手日日さんの取材があり、18日に掲載して頂きました



私のブースはこんな感じ。



今回は初めて、イベント会場でのワークショップを開催することができました。初日は平日だったこともあり、体験希望者はゼロでしたが、2日目、3日目にはそれぞれ2人の方にステンドグラスの体験をして頂くことができました。中には、ツイッターで見て来て下さった方も…感謝です



ワークショップでは、星のオーナメントをご用意しました。ガラスはあらかじめ切ってルーターをかけておいたものを5色自由に選んで頂き、テープ巻きとハンダ付けを体験して頂きました。



思えば私も昔、一番最初にステンドグラスをやってみたい!と思ったとき、このような体験をさせてくれる工房を訪ねて何度か通いました。元々教会の窓に入るようなものを作りたいと思っていましたので、ステンドグラスの金属の下がまさか銅のテープだとは思いもよらずに驚いたものでした(ステンドグラスの技法には、今回のようにテープを巻いてハンダ付けをする方法と、鉛の桟で組み上げていく2通りの方法があります。ランプのようなものは前者、窓に入るパネルなどは後者を用いることが多いです)。今回の体験では、ほとんどの方がステンドグラスは初めてということでしたが、きっとかつての私と同じ驚きを感じられたことと思います。

今回体験をされた方々の作品↓こちらが思いもよらないような配色が色々とできて、楽しい思いをさせて頂きました。売り場にはない、自分の好きな配色ができるのも、この体験の魅力だと思います。



体験希望者のいない時間帯も、ただ待機していただけではなく、ステンドグラスのデモンストレーションをやっておりました。体験しないまでも、沢山の方が興味を持って見て下さいました。デモンストレーションは過去に1度だけやったことがありますが、やはりお客様との会話が格段に弾みますし、効果は大きいなと思います。安全対策も考慮に入れつつ、今後もどうにか取り入れられないかなと考えています。

あと、クリスマス前に「星のオーナメントを作ろう!」という会もいいかもね

寒い中ご来場くださった皆様、作品買ってくださった皆様、ワークショップ参加の皆様、どうもありがとうございました

フォトフレーム(青系中心)

2017-11-19 20:45:42 | コパー作品
定番のフォトフレームですが、この度青系中心のものが欲しいと言うご要望がありました。



依頼主の方がこのタイプのフォトフレームを買って下さるのはもう3回目で、大変有難いことです。今回は出産祝い、芯の強い子に育つよう、赤も混ぜてほしいとのことでした。

ご希望の大きさ、色合いでお作りできます。ご相談ください

黙禁会&1 Rose STAINED GLASS EXHIBITION 2017

2017-11-16 11:53:10 | お知らせ
11/28~12/3と、池袋の自由学園明日館で行われるグループ展に参加します。母校の同期・卒業生が集まっての展示です。この展覧会、今までは見る側でしたが、今回素晴らしい先輩方の仲間に加えて頂き感謝です。



現在制作中のマグダラのマリアを出します。また、物販もあります。花巻の「白鳥の停車場」さんへ卸しているオーナメントを販売します。是非ともお手に取って頂き、宮沢賢治の故郷、花巻へ思いを馳せて頂ければ幸いです。

展覧会初日のみ、夕方くらいまで会場におります。東京近郊の方、またはこの時期に東京にお出かけになる方は是非足を運んで頂けると嬉しいです。皆様のお越しをお待ちしております。

黙禁会&1 Rose STAINED GLASS EXHIBITION 2017

開催日時)11/28(火)13:00~20:00
          11/29(水)~12/2(土)10:00~20:00
          12/3(日)10:00~16:00

場所)自由学園 明日館 
        東京都豊島区西池袋2-31-3 TEL:03-3971-7535

マグダラのマリア(制作中)

2017-11-16 10:55:04 | パネル
久しぶりに、がっつり古典の模写に取り組んでいます。香炉を持つ、マグダラのマリアです。



↑線描きが終了したところ。上の文字は、本来ならラテン語で「マリア・マグダレナ」と書いてあったはずですが、修復の際に書き忘れたのでしょう。あえて謎のまま残しました。



↑調子を入れます。ピース全体に均一にグリザイユを塗り、筆ではがし取る方法と、柔らかい筆ですっと陰影を入れていく2通りの方法がありますが、今回は前者を採用しました。



↑本来なら1度で済ませていたと思われますが、もう一度。これで大分重厚な感じになりました。

 

中世の雰囲気により近づけるため、裏側から「古び」を入れます。何世紀もの時を経るに従ってついた汚れを再現したものです。なので先ほどとは向きが逆になっています。

ステンドグラスを初めて1年目、授業の速さについていくのが精一杯で訳もわからずやっていた作業の意味を、改めて再確認することができました。

ちなみに、このマグダラのマリアのパネル、やたら背が高くて一体何頭身なのやら…?ですが、オリジナルは高い所に設置して下から見上げる形になっているため、これで丁度いいらしい。エル・グレコの絵なんかもそうですよね。

以前も書いたと思いますが、模写はなかなか苦しいものがあります。古いものは特に、オリジナルの方が汚れていたり、絵付けが消えていたり…そういう箇所はとにかく原画をよく観察したり、同時代の作品などを参照した上で、自分である程度「こうだ」と決めてかかるしかないのですが、後になって「やっぱりこうだったのではないか?」という迷いも生じてきたり…。

でもどうにか絵付けが終わりました。あとは複雑な組み立てを頑張るのみ

マグダラのマリアは個人的に思い入れのある女性で、彼女が晩年を過ごしたというフランスのサント・ボームも新婚旅行で訪れました。変な話、洗礼名を頂くならマリア・マグダレナが良いなぁ(笑)