ジョバンニはおじぎをすると扉をあけてさっきの計算台のところに来ました。するとさっきの白服を着た人がやっぱりだまって小さな銀貨を一つジョバンニに渡しました。ジョバンニは俄かに顔いろがよくなって威勢よくおじぎをすると台の下に置いた鞄をもっておもてへ飛びだしました。それから元気よく口笛を吹きながらパン屋へ寄ってパンの塊を一つと角砂糖を一袋買いますと一目散に走りだしました。(宮沢賢治「銀河鉄道の夜」)

仕事終わりにパンと角砂糖を買って家路に着くジョバンニ君。銀貨を貰って嬉しかったのか、鞄を忘れちゃったようです(笑)

仕事終わりにパンと角砂糖を買って家路に着くジョバンニ君。銀貨を貰って嬉しかったのか、鞄を忘れちゃったようです(笑)