Vers la lumière 光ある方へ・・・

AtelierGrace発、ステンドグラスと教会のブログ。

宮沢賢治旧居跡&鳩山会館

2024-12-19 08:46:52 | お出かけ
普段一人で制作をしているので、年に一度くらい自身の勉強のため上京することがあります。10月末の上京の際、文京区にある宮沢賢治旧居跡へ行ってみました。周囲には樋口一葉旧居跡、石川啄木が家族で間借りしていた喜乃床などもあり、文学者とゆかりの深い場所です。

 

賢治さんは生涯で9回ほど上京していますが、ここ本郷菊坂には1921年1月から8月まで半年以上もの間滞在していました。初期の童話の大部分、先日作った「どんぐりと山猫」も岩手ではなくこちらで書かれたと知って驚きでした。
賢治さんの下宿していた場所は看板によると、看板右手の建物2階中央付近だそうで、現在は当時を思わせるものはもう残っていないようです。

その後、ステンドグラスを初めて間もない頃に見に行った、鳩山会館を再訪しました(当時はこのBlogもまだ開設していませんでした)。初心忘るべからず!

鳩山会館は、戦後内閣総理大臣を務めた鳩山一郎の私邸で、大正から昭和にかけて活躍したステンドグラス作家の小川三知の作品が数多く収められています。現在は政界を引退された鳩山由紀夫さんが相続し、所有しているそうです。

    

  

苗字の「鳩」をモチーフとした作品が多いです。タイミング良くお庭のバラも楽しめました。
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種山高原

2022-11-08 14:30:21 | お出かけ
10/20(木)、賢治さんが愛した種山高原へ行ってきました。今年でもう3回目、去年の記事はこちらです。
種山高原 - Vers la lumière 光ある方へ・・・

種山高原 - Vers la lumière 光ある方へ・・・

10月中旬、今年も賢治さんが愛した種山高原へ行ってきました。実は去年の同時期に初めて訪れたのですが、デジカメのSDカードが不調でせっかく撮った写真のデータが全部消え...

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種山高原へ向かう途中、いきなり前を走っていたトラックが止まったので何だと思ったら、何とニホンカモシカ!しかも仲良く2頭!あまりにかわいいので車を降りて写真撮ろうとしたら逃げちゃった特別天然記念物ですが岩手県では結構目撃されているようで、私も遭遇するのは2度目。いつかカモシカのステンドグラス作りたいな~。あのもさもさな毛並みを絵付けで再現したい



今年は行きがけに、昨年偶然通りかかって興味が沸いた、人首(ひとかべ、現奥州市江刺区米里)の街を散策することにしました。若き日の賢治さんが2度、訪れたことがあるそうです。



↑賢治さんが投宿した菊慶旅館。



↑親友・保阪嘉内に葉書を出した郵便局跡。奥の細道よろしく、賢治さんが歩いた場所はどこでも聖地になってしまうからすごい。



↑石段を上ると神社があって、賢治さんの「人首町」の詩碑がありました。



↑ハリストス正教会跡。かつてこの地には教会が2つもあって、賑わっていたんだろうなぁ…。



↑人首番所跡。

  

↑カトリック教会跡。



↑人首城跡。ちなみに人首散策中、にゃんこを3匹も見た

 

人首の街を出てしばらく車を走らせると、古い木造校舎があります。ここも去年通りかかったものの、よく見ないで通り過ぎてしまった場所でした。1957年のモノクロ映画「風の又三郎」のロケ地になった、木細工分教場跡です。Twitterに載せたら思いがけず沢山の反響を頂いて驚きました。



又三郎の映画は大学の時、宮沢賢治の「春と修羅」を読む授業で部分的に見たのが印象に残っていて、最近図書館で借りてきてもう一度見ました。今はもう机や椅子はないけど、この窓!残念ながら中には入れないようですが、本当に又三郎が席に着いていそうじゃないですか!?



種山高原到着。



賢治さんの短歌「わがうるはしき/ドイツとうひは/とり行きて/ケンタウル祭の聖木とせん」ドイツトウヒの木と嬉しい再会です。今年も来たよ~



物見山に登りました。今年はトレッキングシューズも買って…。晴れていたけど風が強い!「風の又三郎」の物語がこの辺りで生まれたと言うのもよくわかる気がしました。

    

3回目ともなると、もうどこに何が咲いているのか覚えています。今年はリンドウは少なめだったけれど、代わりにウメバチソウがいくつも見つかりました。もう寒くなって来たけど、この時期までよく生き延びたね

 

詩碑までの道も素敵です



↑道の駅種山ヶ原にある賢治詩碑。

岩手で暮らすようになってから、賢治さんの作品を読んで、ゆかりの地を巡ることが楽しみになりました。まるで賢治さんが作品を通して、「イーハトーブにはこんな素敵な場所があるよ」ということを教えてくれているかのような気がします。


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ケンタウル祭&ライトアップ終了

2021-11-08 16:45:19 | お出かけ
今年のケンタウル祭も無事、終了しました。ご来店下さった方々、作品をお買い上げ頂いた方々、そして運営に携わって下さった皆様、どうもありがとうございましたまた来年もどうぞよろしくお願いいたします

9月25日からライトアップも再開したので、今度は暗くなってから見に行きました。県内でも感染者が少なくなってきたからか混んでいた〜

   
   



 

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種山高原

2021-11-08 16:45:19 | お出かけ
10月中旬、今年も賢治さんが愛した種山高原へ行ってきました。実は去年の同時期に初めて訪れたのですが、デジカメのSDカードが不調でせっかく撮った写真のデータが全部消えてしまうという憂き目に遭い…今年は新しいのに買い替えたのでもう大丈夫です

去年と違うルートで種山高原へ向かう途中、人首(ひとかべ)という所を通ったら、突如白い十字架に遭遇!!こんなところに教会が!?と驚いて、近くまで行ってみました。



「人首」という、ちょっと怖そうな地名は以前から気になっていたのですが(平安時代の蝦夷伝説が由来だそうです)、かつてここは東北の要衝として栄えた地域で、若き日の宮沢賢治も2度訪れているそうです。町のあちこちに案内板があり、賢治さん推しなのがよくわかりました。

そして、この地域にはかつてハリストス正教会とカトリック教会がありました。↓こちらがハリストス正教会跡地。岩手県の県南、沿岸部に正教会が多いことは大分前にこのBlogでも書いたかと思いますが、正教会は岩手の明治初期においては最も教勢の盛んな教派で、人首にも一時期は300人もの信徒がいたとのことです。



↓人首御番所跡。ここで明治元年、護送途中の坂本龍馬の従兄弟、沢辺琢磨が役人を相手に正教の教えを説いたそうです。



人首カトリック教会跡地。カトリック教会も何と岩手で盛岡に次いで2番目に設立されたそうで、2010年に老朽化のため解体され、今ではアンジェラスの鐘だけが残っています。車の中から見えた白い十字架の正体はこれだったのでした。

 



人首の町中には古くて趣のある建物が多かったです。教会跡をさらに先へ進んだ所に古い木造校舎がありましたが、後で「風の又三郎」の映画のロケに使われた場所だと知りました。「風の又三郎」のモノクロ映画は確か大学の時、授業で一部を見たような…またいつか、ゆっくり歩いてみたくなりました。映画も観たいと思います。

種山高原到着!ここで『風の又三郎』や『種山ヶ原の夜』を始め、多くの名作が生まれました。

 

物見山途中からの眺め。



この時期の種山高原で楽しみにしていたのが、『十力の金剛石』にも登場する美しい秋の花々。去年同時期も肌寒い中キャンプをしてる人たちが何人かいましたが、今年は去年より人出が増えていた!そのためか明らかに草刈りした形跡が…でもリンドウはちゃんと残してくれていたみたいで良かった



賢治詩碑へ向かう道も好きです。

 

この道にも結構リンドウが咲いています。

 

ウメバチソウは時期が過ぎていたと思うのですが、詩碑へ向かう途中で奇跡的に2輪だけ咲いているのを発見!多分ちゃんと見たのは初めてかも…。



宝石のようなノバラの実。



種山が原の詩碑。周辺にもリンドウが!

 

去年よりお天気も良くて良い1日でした
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御在所湿原

2021-09-28 12:24:53 | お出かけ
以前ブログ等でお知らせした「ケンタウル祭 vol.6」当初は9月末までの予定でしたが、岩手県の緊急事態宣言に伴い賢治記念館、童話村などの周辺施設が閉鎖していたため、ケンタウル祭も10月中旬ごろまで延長されることになりました。どうかお越しの際は感染対策を十分になさっていただければと思います。また、ケンタウル祭限定通販も継続いたします。私が出していた福袋はお蔭様で完売いたしました。お買い上げ下さった皆様、どうもありがとうございました!

それと、童話村ライトアップも9月25日より再開しました。10月17日(日)までの土曜・日曜17:00~21:00(最終入場20:30)です。私ももう一度見に行きたいと思っています(よく考えたらもう9月が終わる~)。

ここ何年か、9月21日の宮沢賢治さんの命日にはイギリス海岸を見に行っていたのですが、今年は緊急事態宣言下でイギリス海岸露出の試みも中止になり、お家で賢治さんを偲び(ながらお仕事)ました。

コロナ禍で遠出が出来なくなって久しいですが、最近は近場で密にならないお出かけを心掛けています。この9月は八幡平の御座所湿原へ、野生のリンドウを見に行ってきました。近くにはいい温泉も沢山あります湿原では見事に誰にも会わなかった(笑)

 

散策を始めてすぐ、リンドウの群生に出会いました!「銀河鉄道の夜」の中の、線路沿いにすすきが揺れリンドウが咲いている描写を思わせる光景に感激

  

以前何かで、お花屋さんで「青系の花束を作って下さい」と頼むとお花屋さんは困ってしまう…という話を聞いたのですが(そういう時はこっそり紫を混ぜたりする、とも)、確かに染めたりしてないもので青いお花、特にメインになるようなものってなかなかないですよね。きっと賢治さんも、山歩きでリンドウを見ると草むらの中にサファイヤでも見つけたような気分になったのかもしれないなと思います。



本当に、美しい幻想的なブルー



丁度中間地点に東屋があり、御在所沼と赤沼を眺めることができます。ここでしばし一休み。この後バス停まではぬかるみや水たまり、急な上り階段が続きました。



↑赤沼。五色沼とも呼ばれ、春から夏は澄んだ青、秋から冬は濃い黄褐色に見えるそうです。今は間を取って抹茶色?また、水が絶えず湧き出しているので冬でも凍らないそうです。

少し車を走らせるとこんな自然豊かな場所へ行ける、岩手へ来て良かったなぁと思います。来年はもうちょっと早く、8月に見に行こう。
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