「聖カタリナ」15世紀の作品で、現在ドイツのダルムシュタット・ヘッセン州立美術館に所蔵されているものの模写です。実に独身時代から取りかかり、途中長らく放置もしつつようやく完成しました
カタリナは3世紀にローマで壮烈な殉教を遂げた聖女です。キリストと結婚する幻を見たカタリナは、市民に偶像礼拝を命ずる皇帝に直訴。皇帝は彼女の信仰を変えさせようと50人の学者と議論させますが、学者たちは彼女の話を聞いて逆に悉く改宗してしまいます(怒った皇帝は学者たちを全員処刑してしまったそうです)。一方、カタリナの美しさと学識に惹かれた皇帝は、キリスト教を捨てれば自分の妃にしようと持ちかけますが、カタリナはこれを拒否して処刑されました。このステンドグラスのカタリナは聖書と、殉教道具である剣を手にしており、今回の模写では省いてしまいましたが、オリジナルの足元には同じく殉教道具である車輪が描かれています。
カタリナの両脇には2人の小さな人物がいますが、左側の赤い服で険しい表情をしているのはユダヤ教徒、右側の柔和な表情の人物(何だか白雪姫の小人さんみたいだなぁ^^;)はキリスト教徒らしいと聞いています。このカタリナは右側のおじさんとはアイコンタクトを取り、左のおじさんには露骨に背を向けていたりする。何だかちょっとかわいそう
模写の過程というのは実に苦しい。やはりある程度自分でもデッサンができないとダメだと痛感する。また、古いだけにオリジナルのほうが絵付けが汚れていたり、剥げ落ちていたりすることもある。なので、この作品で私が一番悩みながら絵付けしたのは、人物の顔よりもむしろ衣服だったりする(勿論、顔は難しいけど)。しかし自分の限界を感じつつも、また新たな境地が自分の前に広がる喜びを感じられる作業でもありました。
カタリナは3世紀にローマで壮烈な殉教を遂げた聖女です。キリストと結婚する幻を見たカタリナは、市民に偶像礼拝を命ずる皇帝に直訴。皇帝は彼女の信仰を変えさせようと50人の学者と議論させますが、学者たちは彼女の話を聞いて逆に悉く改宗してしまいます(怒った皇帝は学者たちを全員処刑してしまったそうです)。一方、カタリナの美しさと学識に惹かれた皇帝は、キリスト教を捨てれば自分の妃にしようと持ちかけますが、カタリナはこれを拒否して処刑されました。このステンドグラスのカタリナは聖書と、殉教道具である剣を手にしており、今回の模写では省いてしまいましたが、オリジナルの足元には同じく殉教道具である車輪が描かれています。
カタリナの両脇には2人の小さな人物がいますが、左側の赤い服で険しい表情をしているのはユダヤ教徒、右側の柔和な表情の人物(何だか白雪姫の小人さんみたいだなぁ^^;)はキリスト教徒らしいと聞いています。このカタリナは右側のおじさんとはアイコンタクトを取り、左のおじさんには露骨に背を向けていたりする。何だかちょっとかわいそう
模写の過程というのは実に苦しい。やはりある程度自分でもデッサンができないとダメだと痛感する。また、古いだけにオリジナルのほうが絵付けが汚れていたり、剥げ落ちていたりすることもある。なので、この作品で私が一番悩みながら絵付けしたのは、人物の顔よりもむしろ衣服だったりする(勿論、顔は難しいけど)。しかし自分の限界を感じつつも、また新たな境地が自分の前に広がる喜びを感じられる作業でもありました。