Vers la lumière 光ある方へ・・・

AtelierGrace発、ステンドグラスと教会のブログ。

聖カタリナ(模写)

2016-11-28 09:40:52 | パネル
「聖カタリナ」15世紀の作品で、現在ドイツのダルムシュタット・ヘッセン州立美術館に所蔵されているものの模写です。実に独身時代から取りかかり、途中長らく放置もしつつようやく完成しました

  

カタリナは3世紀にローマで壮烈な殉教を遂げた聖女です。キリストと結婚する幻を見たカタリナは、市民に偶像礼拝を命ずる皇帝に直訴。皇帝は彼女の信仰を変えさせようと50人の学者と議論させますが、学者たちは彼女の話を聞いて逆に悉く改宗してしまいます(怒った皇帝は学者たちを全員処刑してしまったそうです)。一方、カタリナの美しさと学識に惹かれた皇帝は、キリスト教を捨てれば自分の妃にしようと持ちかけますが、カタリナはこれを拒否して処刑されました。このステンドグラスのカタリナは聖書と、殉教道具である剣を手にしており、今回の模写では省いてしまいましたが、オリジナルの足元には同じく殉教道具である車輪が描かれています。





カタリナの両脇には2人の小さな人物がいますが、左側の赤い服で険しい表情をしているのはユダヤ教徒、右側の柔和な表情の人物(何だか白雪姫の小人さんみたいだなぁ^^;)はキリスト教徒らしいと聞いています。このカタリナは右側のおじさんとはアイコンタクトを取り、左のおじさんには露骨に背を向けていたりする。何だかちょっとかわいそう



模写の過程というのは実に苦しい。やはりある程度自分でもデッサンができないとダメだと痛感する。また、古いだけにオリジナルのほうが絵付けが汚れていたり、剥げ落ちていたりすることもある。なので、この作品で私が一番悩みながら絵付けしたのは、人物の顔よりもむしろ衣服だったりする(勿論、顔は難しいけど)。しかし自分の限界を感じつつも、また新たな境地が自分の前に広がる喜びを感じられる作業でもありました。


IASクラフト展

2016-11-21 12:33:34 | お知らせ
急ですが今週末、昨年も出店させていただいたIASクラフト展に出店します。会場にはほとんどいられないと思いますがお近くの方、新花巻駅ご利用の方どうぞお出かけくださいませ

IASクラフト展

2016年11月25(金)・26(土)・27(日)日 10:00~17:00(最終日16時まで)

於)ブドリ舎(花巻市矢沢4‐56‐3、新花巻駅近く)

ジュスカ・グランペール コンサート

2016-11-18 18:13:41 | お知らせ
11/27(日)から教会では「アドヴェント(待降節)」という期間が始まります。イエス・キリストの降誕を待ち望むときです

クリスマスを前に12/4(日)、花巻教会を会場にコンサートが行われます。ジュスカ・グランペールはギターとヴァイオリンによるインストゥルメンタル・アコースティックデュオです。6月に花巻市の林風舎さんでのライブに行ったのですが、ホントに素晴らしい演奏でしたご縁あって今回教会でライブをして下さることになり、嬉しく思っています。

ジュスカ・グランペール コンサート

2016年12月4日(日)開場16:30 開演17:00

於)日本キリスト教団 花巻教会

チケット 前売り2,500円 当日3,000円 小中学生1,500円

チケットは花巻教会でも予約を承っています(料金は当日受付にて精算となります)→Tel:0198-23-6807

皆様のお越しをお待ちしています




初・吹きガラス体験

2016-11-18 17:31:16 | 日記
少し前後しますが、10月半ばのこと。私にとって実質初めてのステンドの生徒さんと一緒に、花巻市大迫町へ日帰り女子旅。一応ステンド以外のガラス工芸も知ろうと言う名目で、人生初の!吹きガラス体験してきました~

今回お世話になったのは、大迫町の「ガラス体験工房 森のくに」。私もよく「ガラス吹いてるんですか?」と聞かれるのですが吹きガラスは全く未体験。ちゃんと形になるのか、火傷しないかなどなど、それはもうドッキドキでした

(ちなみに、ガラス工芸の技法はざっくりと「ホットワーク」、「コールドワーク」、「バーナーワーク」、「キルンワーク」などに分けられます。ホットワークは主に吹きガラスのことで、炉で溶かした熱いガラスを加工する技法。コールドワークはサンドブラストや切子など、冷えた状態のガラスを研磨やカットなどで加工する技法で、ステンドグラスもこの中に入ります。バーナーワークはとんぼ玉など、ガスバーナーで加熱し成型する技法。キルンワークはフュージングなど、キルン(電気炉)を使ってガラスに熱を加えて加工する技法です。)

親切なスタッフさんの指導で体験が始まりましたまず、何を作るか決めて、手のひらに収まるほどの小さなガラスの塊を加熱。竿をくるくる回しながらぷーっと吹きます(一番最初に吹く練習もします)。私は小鉢を作ることにしました。



↓板状の木で、底になる部分を平らにします。左手は竿をくるくる回したまま…。



↓竿からガラスを切り離します。一瞬!



↓口になる部分を広げます。小鉢の場合はグラスよりもより大きく広げることになります。これが一番緊張したかも。



作業はこれで終了。作品は冷却に時間がかかるため後日お渡しです

午後は近くのレストラン ベルンドルフでランチの後、エーデルワインの工場見学&ティスティング(無料の方^^;)。その後以前から気になっていたパン窯ドン・ボスコへ。名前からしてそうかなぁと思っていましたが、カトリックの信徒さんがやっているそうです。最後に「早池峰と賢治の展示館」(無料!)を観て、ちゃっかり観光もしてきました

で、後日出来上がってきたのがこれ。欲張りなので同系色だけではない色んな色が入ったガラスを選びました(笑)夏場にシャーベットとかアイスなんか入れたら良さそう



やっぱり他ジャンルも極めないまでも知っておくのは大事です。生徒さんと「今度はとんぼ玉をやってみたい!」と燃えております

青人気、まだまだ…。

2016-11-16 17:52:57 | お知らせ
宮沢賢治記念館向かいにある「童話村」。駐車場のお土産物屋さん「白鳥の停車場」さんで今年の夏、様々なハンドメイド作家さんが賢治をイメージした作品を集めた〝ケンタウル祭〟が行われていましたが、それが終わった後も、引き続きオーナメントを置いて頂いています。大変有難いことですm(_ _)m



最近はこんな感じで飾って頂いています。意外だったのは秋になっても青系の人気が衰えていないことこのお店の雰囲気が銀河、青系で統一されているからでしょうか。あと、六芒星もすぐなくなります、数が少ないからかもしれないけど