自分を大事にする。
自分のことを好きになる。
ことばはいたってシンプルだが、どうすればいいのかー。
それは、ひとつひとつの行動を丁寧におこなうことだ。
ついつい毎日のことだからと、同じことを繰り返しているはずなのに、
時折やってくる些細な不安。
その衝動はさまざまだが、誰にもよくあることだ。
したはずなのにーという思いと、してなかったようなー
という思い。
そして、確認するとたいていはちゃんと自分はしているのに
ついつい、確認せずにはいられなくなる。
玄関の鍵をかけたはずだと、自分に問いかける。
毎日の同じ行動が、ちょっとした瞬間、不安な感覚がよぎる。
そのどれもが自分に対してのちょっとした思い入れで、
解消できるのだ。
自分はちゃんとできていることを認識せず、ついつい、
自分をなにかに駆り立てて、自分で自分をせかし続けている。
何もいそぐようなことがないのにーだ。
幸せで在るのは感覚。
それは、落ち着いたたたずまい。
誰よりも特別に自分を取り扱う。
それは、落ち着いて物事を捉え、状況を正確に認識し、
行動をすること。
古の人達はその感覚を研ぎ澄まして、気を感じ、気配を感じ取り
木々や、風の在り様から、共に生きる術を受け取っていた。
今を生きていても、それは可能だ。
すべてはつながっている。それは特別なことであり、
そして、誰にもあることなのだ。
身体という魂の容れ物は、
体感するにはとても都合よくできているのだが、脆弱なのだ。
それ故に、特別に扱うことも大事なことなのだ。