カウンセリングは、おおよそ1時間としているが、時には、
対面で5時間以上、電話では3時間以上にも及ぶ時がある。
この大半は、おしゃべりをして笑ったりして、カラダを緩めさせる
ために行っているようなものなのだ。
だが、時には、あれもこれもと聞きたいと言ってくるので、
長時間のお答えをすることがある。
おおむねこのパターンは、よくなることが目的ではない。
闇雲な自我が自己肯定のために話させている。
だから、このような場合もお答えしている。なぜなら
これも本人のフィルターレベルのなせるわざなのだ。
フィルターレベルが低いが故にそこに付着している想念が
生きやすいように本体(ハイヤーセルフ)を貶閉めている。
高くあろうとしても、それを妨害するのだ。だから、あれやこれやと
マ酔いに入って恍惚感を得ている。これは、高いレベルでも
低いレベルでもおなじなのだ。そして、低いがために勘違いをする。
それがどうこうとは高次の方々は決しておっしゃらない。
低ければ低いなり、高ければ高いなりの『生』が存在するからだ。
低いレベルで選択できる範囲があり、
高いレベルで選択できる範囲がある。どの生の営みも同じ。
ただ、そのままでよければ、それに応えるまでのこと。
そのままでよくないと本当に本気で思うのであれば、
ひとつのことにのみ、集中することだ。
それは目的でもよいし、レベルをあげるでもよい。
ひとつ。たったひとつを宣言し、あとは忘れる。
これはお伊勢さまにおわす一言主さまの御業でもある。
お伊勢さまにおいて、ただこの御方のみが、ひとたちの声に
お答え下される。
一生懸命とは、一所懸命の続く道なのだ。