アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

メリケンムグラ - こまい花7

2020-08-17 19:32:06 | みんなの花図鑑
見出し画像は メリケンムグラの果実です。


豊田アローブリッジのメリケンムグラを撮影に行ったのですが、花の時期が過ぎていて、よい写真が撮れませんでした。
それで、ずっと前( 2016年10月)私が初めてこの植物を見つけて掲示板に質問するために撮った質問用の写真をお見せします。




花は白一色で、シベがうまく撮れませんでした。これは 花と果実の赤ちゃんが写っているので、大きさの比較にはなると思います。




メリケンムグラは 北アメリカ原産の帰化植物です。 ヤエムグラなど「ムグラ」と名がつく植物はみなアカネ科に属するようです。




「花冠は白色で、内面に毛があり、長さ6~10mmで、筒部は細い。雌蕊柱頭は深く2裂して、糸状で花冠より突き出る。」




見出し画像と同じく 豊田アローブリッジの見える空をバックに撮ったメリケンムグラの果実です。果実は今回初めて見ましたが、毛むくじゃらで 面白い形をしています。




アメリカタカサブロウ - こまい花6

2020-08-17 09:33:24 | みんなの花図鑑
キク科のアメリカタカサブロウです。
もしかしたら タカサブロウかもしれません。


タカサブロウか、アメリカタカサブロウかは、果実の種子を見て判定します。

上の画像には まだ緑の若い果実が写っています。この部分だけトリミングしたものが 下の画像です。

タカサブロウも アメリカタカサブロウも、キク科ですから、たくさんの筒状花(管状花)で出来ています。果実もこの突起の一つ一つが果実です。
タカサブロウの果実は 種子に翼が付いていますので、上から見たとき、眼(👁)のような形をしています。
アメリカタカサブロウのほうは種子に翼が付いていないので、上から見たとき 菱形(◇)が整列したような配置をしています。
この画像を見ると、眼のかたちというより 菱形なので、アメリカタカサブロウで正解と思われます。




アメリカタカサブロウもタカサブロウも キク科キク亜科タカサブロウ属の植物です。こうして拡大して見ると小さいながらも菊の花そっくりです。
中心に 筒状花(管状花)の集団があり、周囲に 舌状花が花びらのように付いています。
その下に 緑の萼片のようなものが出ていますが、キク科の花では たくさんの小花をまとめて包んでいたので、萼ではなく「総苞」といいます。
アメリカタカサブロウは タカサブロウに比べて 上から見ると総苞片の間が離れています。



筒状花の部分を見ると、中心部はつぼみの状態で、周囲のほうが開花しています。白いガラス細工みたいな2つに分かれて開いているのは めしべの柱頭でしょうか?




だとすると、黄色い突起は おしべ ということになりますね




キク科は大きく分けると、キク亜科とタンポポ亜科に分けられます。タンポポ亜科の頭状花はみな舌状花ばかりで5歯です。タカサブロウ属は キク亜科です。こちらは 筒状花だけのものと、筒状花と舌状花の両方を持っているものとの2種類があります。
タカサブロウ属の頭状花は 筒状花と舌状花の両方を持っているグループになります。