アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

マルバルコウ - サツマイモ属

2020-08-21 23:03:38 | みんなの花図鑑

江戸時代末期に花卉として渡来したもので、暖地を中心に各地に帰化している。ルコウソウ属に分けられていたこともあるが、現在はサツマイモ属に分類されている。(三河植物観察「マルバルコウ」)
ルコウソウそのものも今は サツマイモ属らしい。




とても長い花筒の中を通って おしべ・めしべ がさらにその先に飛び出しています。




袋状のおしべ、球体状のつぶつぶが めしべ(たぶん手前のピントの合っていない球体が めしべ)。




これならわかります(^^)/ 手前が めしべですね。




これは一番上が めしべ でしょうね。
こんなふうに マルバルコウのシベたち、全部白で決めています(^^♪



サンゴシトウ(ヒシバデイゴ) ‐ マメ科

2020-08-21 17:36:49 | みんなの花図鑑
唐辛子のような形と色に気を取られて、つい所属する科のことを忘れてしまいそうですけど、マメ科だったんですね


サンゴシトウ(珊瑚刺豆、珊瑚刺桐)の和名は 「珊瑚」のような色で、枝や茎に刺があるので「刺」、マメ科の植物なので「豆」、または葉が「桐」に似ていることからから名付けられました。(かぎけん花図鑑「サンゴシトウ」)




アメリカデイゴと間違われることがありますが、別名をヒシバデイゴというように葉の形が菱形に近いことと、アメリカデイゴと異なり、サンゴシトウの旗弁は完全に開かずに花が筒状になることで見分けられます。(園芸植物育て方と花の写真「サンゴシトウ」)
旗弁が開かず筒状になったままなので、唐辛子に見えるんですね (^^ゞ




学名を Erythrina × bidwillii といい、 「マメ科エリスリナ属の落葉中高木で、オーストラリアのシドニー植物園で、アメリカデイゴ(カイコウズ)♂とErythrina herbacae♀を人工的に交配して作られた雑種です。」(FlowerPark Kagoshima 花図鑑「サンゴシトウ」)




3種類の花弁のうち、一番外側の大きいのが 旗弁です。その内側に シベを包む舟弁(竜骨弁)とその両側に 翼弁といって花を訪れた虫の止まる足場となる弁があります。ところが、サンゴシトウでは 前述のように 旗弁が筒状でシベを包んでいるように見えます。舟弁、翼弁は小さくてよく見えません。
というか、おしべが大き過ぎます。元気が良すぎて、これでは花弁が何のために存在しているのか分からなくなってしまいそうです。




おしべは 親のアメリカデイゴと同じで、途中まで合着して筒になってます。
そして、アメリカデイゴより萼が深くしっかりしているのも特徴です。


スマホにマクロレンズ噛ませて撮ったサンゴシトウ


木の実特集 - 7~8月

2020-08-21 10:33:57 | みんなの花図鑑
こまい花特集をやっているうちに、木の実の画像が溜まってしまいましたので、ここで突然ですが、一挙公開しておきますね

アカメガシワ

これは 花です。アカメガシワは 雌雄異株で、これは雌株のほうです。



赤いリボンみたいな部分が柱頭。



その下に大きな子房があります。太い毛で覆われています。



これが アカメガシワの果実です。 同じ株で一部 もう果実になってる雌花がありました。



あとは 果実ばかりで、 先を急ぎましょう (^^)/

ムクロジ

頭に2つの飾りみたいな突起をつけている果実は ムクロジです(すべてがそうではありませんが)。



中に硬い種子が入っています。正月の羽根つきの黒い玉、あの玉です。
ムクロジは漢字で無患子と書くことから、子が患わ無いという願いが込められ、羽子板は厄をはね返す、はねのけるという事から縁起物として扱われていたようです。


シラカシですか?

どんぐりなんですけど、シラカシのどんぐりですか? それとも アラカシですか?



新葉の季節は 葉の裏を見て けば立っていればアラカシとすぐ分かるのですが・・・
ドングリももう少し大きくなると、どんぐりの先が段差があって飛び出てるのは シラカシと分かるのですが・・・



次はクイズです。これは 何の木の実でしょう?(^_-)-☆

場所は 於大公園(東浦町)。高い木の麓に こんなのが落ちてました。



マメ科ですねぇ
答えは 最後に (^^)/




ウツギ

これも何度もやってるから、クイズにしても良かったかもしれませんが・・・
ウツギの実です。場所は愛知県緑化センター。7月23日の撮影です。



ヒメウツギの実も これよりちょっと小さいけどよく似た果実を作ります。




シナサワグルミ

これも 7月23日、愛知県緑化センターで撮影したものです。



クルミと言っても、たべられるクルミの実をつくりません。カエデの翼果みたいなのを房状につけます。
よく似た木にサワグルミがあります。シナサワグルミとのちがいは 小枝に翼があるか、ないかで判断できます。




モミジバフウ(アメリカフウ)










アオギリ

今年は自宅のアオギリの花を見ることができました。



自宅も同じような実がついてますが、これが アオギリの果実です。
偵察偵察飛行体?みたいですね




ハシバミ

安城産業文化公園デンパークのハシバミの実です。



仲間に セイヨウハシバミがあって そちらの実が ヘーゼルナッツ です。





クイズの答え
マメ科のネムノキでした \(^o^)/
















クルマバザクロソウ - こまい花13

2020-08-21 00:33:48 | みんなの花図鑑
スベリヒユの花を撮りに行ったら、同じ場所に こんな「こまい花」が咲いていました。葉っぱが ヤエムグラの葉っぱに似ている気がして そっちばかり探していたら、全然別の科でした (ToT)


群れて咲いていた場所は、側溝と道路斜面の間に30cm巾くらいの敷地があって、そこに スベリヒユと一緒に咲いていたのです。




掲示板で教えてもらいました。
名前の由来が込み入ってます:「江戸時代末期に初めて新潟の海岸で見出されたというクルマバザクロソウは牧野富太郎博士が命名。由来は葉が車輪状をしているからであるとしている。
一方、実がザクロの果実にそっくりで葉が車輪状に輪生するのでクルマバザクロソウとつけた「野草の名前」(山と渓谷社刊)との説もあり、実が似ている事はうなずけなくも無いが、その後この影響でザクロソウの名前がついたというのはチョット疑問だ。」(ビオ・荒川さいたま「クルマバザクロソウ」)




花弁のように見えるのは 萼片で(または 花被片で)ナツヅタの花被片のように 脈模様がくっきり出ています。




おしべが面白いです。まず数は3個みたいですが、花被片が5なのに、どうして3個だけなのか、ちょっと変ですね。
そして、オリーブの実のような子房の外壁に沿って花糸が伸び、子房の上あたりで 白い葯を付けています。子房の上には 柱頭があるわけで、ちょうどその位置に 葯があれば、受粉システムは自家受粉ということになりますが・・・




いずれにしても、柱頭がどんな形をしているのか、雄しべの葯が隠していて 柱頭が見えないんですよ




柱頭は3裂すると書いてあるので、おしべの3 とは数が合ってます。