アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

ムクゲ - 半八重咲き

2020-08-04 23:23:58 | みんなの花図鑑

ちょうど クマバチがムクゲの花に来ています。 直前の投稿で オミナエシにクマバチが来ていましたが、ハチが大きくて不釣り合いでした。 クマバチは やはりアオイ科のこれくらい大きな花のほうが似合ってます。




おやおや、 花粉には見向きもせず? 花の奥のほうへもぐりこんでいってしまいました。




このムクゲは 八重のムクゲです。 八重の増えた花弁は おしべが変化してできたものですから、完全な八重咲きの花には おしべ がありません。 このムクゲの花には 一重のムクゲと同じ大きさのおしべがあります。こういうのを 「半八重咲き」といいます。




花弁は増えて、中心のシベはそのまま残っていて、とても豪華な花ですね




ムクゲの、というか、アオイ科のめしべ・おしべは 面白い構造をしています。 まず おしべは合着してパイプのようになっていてパイプの外壁から個々のおしべが花糸を出しその先に葯を付けています。 めしべはというと、花柱が この おしべのパイプ(雄しべ筒)の中を貫通してその先に柱頭を伸ばしています。 雄しべ筒と 雌しべ花柱の 2重構造になっているので、クマバチのような大きな虫がのっかっても折れない? わけです。




これが雌しべの柱頭です。 通常、 フヨウの柱頭は 上を向いて5つに割れ、 ムクゲの柱頭はまっすぐ前を向いて割れないのですが、このムクゲの柱頭は 幾分割れているようです。




最後に、 これは おしべです。 葯から花粉が出ていますが、 若干少ないようです。 やはり本来の ムクゲのおしべより やや退化しだしているようです。




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