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岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

サルビア・ガラニチカ - クマバチ盗蜜

2020-08-05 10:08:49 | みんなの花図鑑

一匹のクマバチ(クマンバチ)がサルビア・ガラニチカ(サルビア・グァラニチカ)の花めがけて飛んでいきます。




ホバリングして蜜を吸うのかな?
いえ、長い口吻を持ってないので、 花に乗って潜り込むしかなさそうです(ToT)




よいっしょっと!
って、おいおい、花弁に止らなくて、 花にまたがって どうするつもり ?!




サルビア・グァラニチカの花は蛇が口を開けたみたいな恰好をしています。クマンバチみたいな図体の大きな虫が蜜だけ盗みに来るのに対し防衛線を張っているのです。
では、 クマンバチは どうして蜜を吸うかというと、 頑丈な顎と太い口吻を使って花の付け根に穴を開けて蜜を食べちゃうのです。 いわゆる「盗蜜」という方法です。




ですから、 これまで見たように、サルスベリやリョウブの花で蜜を食べてきたクマバチの後脚の花粉籠は花粉でいっぱいですが、 サルビア・グァラニチカの蜜だけ盗んできたクマンバチの後脚の花粉籠は空荷状態です (´・ω・)

サルビア・グァラニチカのほうも、将来的には 萼片をもっと長くするなどの対抗策を施して、進化していくのでしょうか (^_-)-☆



★流通名の「メドーセージ」は本来サルビア プラテンシスの英名であり、名前が間違ったまま国内に出回ってしまい定着したものと思われます。
※最近はサルビア・ガラニチカの正しい名前で流通することも多くなってきました。(楽天通販・おぎはら植物園「サルビア 
ガラニチカ」)


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