アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

ポーチュラカ - 控えめ雌しべ

2020-07-31 09:23:26 | みんなの花図鑑
恥ずかしながら、この花を始めてみたとき、「スベリヒユの園芸品種」としてしか認識しませんでした。


花はずいぶん大きく豪華になってるけど、 葉っぱはどうみても スベリヒユそのままです。 「頭隠して 尻隠さず」 なのです。
それに出会った場所が 7月21日から再開した へきなんたんトピアのヒーリングガーデン花壇。 休園中は あまり手入れできていなかったのでしょう、 雑草の中に咲いてました。
あとで知ったのですが 和名も「ハナスベリヒユ」って そのまんまなんですね (^^♪

それにしても 面白い花です。 ふつうめしべといったら たくさんのおしべに囲まれて 花の中心に立ってますが、この花の雌しべは 雄しべの群れから逃げるように 端っこのほうに立ってます。




それに おしべが数の多さを誇るのに対抗して、 めしべのほうは 柱頭の大きさで勝負してるかのようです。




ひとつの花を拡大して見ました。 めしべの柱頭には 花粉がいっぱい付いています。 この花粉、ほかの花から来たのじゃなく 自分宅の花粉じゃないのかな?




赤い花のほうが 黄色い花粉が観察しやすいかな?





おしべとめしべの間に高低差を設け、一応 自家受粉しにくくしてはいるようです。 雌しべを花の中心からずらしているのも その目論見の一環でしょうか(´v_v`)

おさらい
ハナスベリヒユ。 「非常に乾燥に強い植物で、真夏の炎暑の中でも毎日花を見せる」(GKZ植物事典「ポーチュラカ」)




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