アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

ライラック、ビブルヌム、トキワマンサク - 四月ですから

2023-04-21 16:00:00 | みんなの花図鑑
季節が勝手に進んでいますが、暦の上ではまだ四月なので・・・
四月上旬に撮った樹に咲く花を。


ライラック

英語で Lilac(ライラック)
仏語で Lilas (リラ)




ところが、和名は「ムラサキハシドイ」
「ハシドイ」って何だ?
「ハシドイ(Syringa reticulata)は、東アジア原産のモクセイ科ハシドイ属の落葉性高木。」(wiki「ハシドイ」)

出典:ウィキメディア・コモンズ (Wikimedia Commons)
URL https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Syringa_reticulata_USDA1.jpg
Author: Herman, D. E., et al. (1996). North Dakota tree handbook. - USDA NRCS






ハシドイのほうは「ライラック(ムラサキハシドイ)と同属であるが、低木のライラックなどと異なり高さ10m以上の高木となる。」(同上)




ライラックの花の特徴
先が4裂した花径1センチくらいの筒状花を密生して円錐花序(枝分かれして全体が円錐状に見える)をつくる。(みんなの花図鑑)




ライラックはモクセイ科の落葉樹です。モクセイ科ということは、花を見ると判ります。




この花をよ~く見ると、秋に香り良く咲く花に似ていることが分かります。(↓)そちらは金色ですが・・・



キンモクセイ







ビブルヌム・ジュッディー

4月1日 安城デンパーク・花木園にて。



樹名板には
 Viburunum x juddii
レンプクソウ(スイカズラ)科
とあります。




属名の Viburunumはビブルヌムとか ビバーナムと読んだりしてますが、要するに、「ガマズミ属」のことです。




Viburnum x juddii 一般名 Judd Viburnum(ジャッド・ビバーナム)の木は、1920 年に導入された雑種の低木で、高さと幅が 6 ~ 8 フィートになり、直立した丸みを帯びた形になります。春にピンク色のつぼみが開いて、香りのよい白い花の雪だるまの房ができます。(North Carolina Plant Toolbox)




ふさふさした中型の落葉低木で、濃い緑色の広く卵形の葉と、春の中頃から晩春にかけて、濃いピンク色のつぼみからドーム型のトラスで開く、甘く香りのよいクリーム色の白い花があります(RHS : Viburnum × juddii










トキワマンサク

同じく4月1日、安城デンパークで撮ったものです。




トキワマンサクは名前のとおり、マンサク科。




「トキワ」というのは常緑という意味です。




確かにマンサクの花同様 花弁が短冊形で、蕾のときは ぜんまいのように巻いています。







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2 コメント

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紛うことなき四月ですね! (Kite.com)
2023-04-21 19:18:12
納得の四月の花、心躍る春の花々ですね。

アブリルさん、こんばんは。

手毬のこときライラック、心弾むライラック。
花の秘密が細部までが明らかとなるお写真の数々、このようにありたいと思うのですがななかな・・・。
ところどころに散りばめられた蘊蓄の数々にも、ガッテン、合点と、腑に落ちるもの数知れません。
素敵ですね。クールな構成にいつも舌を巻いてます。
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うれしい! (アブリル)
2023-04-21 19:42:34
Kite.comさん、こんばんは。
Kiteさんにお褒めの言葉いただいて、うれしいやら、恥ずかしいやら。
毎日時期早尚の花が咲くので、一日ひと花ではお蔵入りがいっぱい出ます。
かといって、明日掲載予定のヒトツバタゴを同時に挙げるのも もったいないので、
科名の脈絡なく4月上旬の花の寄せ集めと相成りましたm(_ _)m
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