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岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

特集クロバイ - あちらにも、こちらにも

2023-04-20 16:29:08 | みんなの花図鑑
いままでハイノキ科のクロバイというとここ↓しか知りませんでしたが・・・
ハイノキ科のクロバイ - 彦左公園
きょうはクロバイは彦左公園(幸田町)だけじゃなかった!というお話です。

クロバイ(岡崎市 竜美ヶ丘公園)
まず4月13日、公園西側で背の高いクロバイに白いブラシ状の花がいっぱいついているのを見つけ(下図 E地点)、そのとき公園展望台の横にもハイノキ科らしき蕾の状態の木を見つけ(下図 A地点)、6日後確認しに行ってみたら、まがうことなきクロバイだったことを確認して、公園内を一周してみたら、あちらにもこちらにもクロバイの花が咲いているではありませんか!!

以下、地点別の証拠写真をお見せします。

A地点

展望台の東隣り
4月13日に見つけたときは蕾の状態で、クロバイかどうかは判定できなかったので、掲示板にお尋ねしていました。




そのときいただいたご回答です。
「花序は総状にみえます。」
「よく似ているハイノキは葉先が尾状に長く伸び、花序は散房状だから違うと思うし、葉っぱが少し似ているシロバイの花期は8-9月ごろだからこれも違うようだし、樹皮は灰色がかった褐色で皮目も目立ってみえます。」




葉と枝による樹木検索図鑑に「若い枝は、紫褐色」とありますが、その通りでした。




私はハイノキを見たことがなかったので、「ハイノキとはちがう」というご回答をいただき、ならばクロバイに違いないと思いました。




こちらが、4月13日の初見のときの 蕾の状態です。




特徴的な樹皮をしています。





B地点

展望台から見渡したとき、南側の林に見えたクロバイらしき木です。







クロバイは総状花序 (ハイノキは散房花序)





C地点

展望台の西側に見えたクロバイらしき木です。




クロバイの分布: 本州(関東南部以西)、四国、九州、沖縄 の山地
ハイノキの分布: 本州(近畿以西)、四国、九州 の山地
(あとに出て来るシロバイは 愛知県以西





D地点

公園西側法面上のクロバイです。下から見上げて撮っています。


















E地点

この公園で 一番最初に見つけたクロバイです。



場所は やはり公園西側。竜美ヶ丘ポプラ通りから上がった地点。
(竜美ヶ丘ポプラ通りは現在ハナミズキの花が植わっています)




このように白いブラシ状の総状花序が咲いているからクロバイと分かるのですが、花が咲いていないときは全くどこにあるのか分かりません。




ただ、葉が厚めで黒っぽいので、エノキなどとは違った感じに見えます。強いて言えば、シイノキなど葉の感じが近いかな?





F地点

E地点から遊具場のほうへ降りていく途中。







下に落ちていた花(おしべと花弁)です。
「花は直径約8mmで、長さ1~3mmの花柄があり、花冠は5深裂する。花冠より突き出す多数の雄しべが目立つ。」(葉と枝による樹木検索図鑑「ハイノキ - クロバイ」)





G地点

遊具場から見える林の中。











クロバイ(常滑市 前山ダム)


A地点

ダム湖北側の公園駐車場のフェンスのすぐ前にありました。



一帯は笹竹で覆われていて近づくことが出来ません。












B地点

A地点から藤棚の横を通って展望広場へと向かう遊歩道の始点の林の中にありました。



C地点

ダム堤体へと降りていく道の途中にありました。











D方向

堤体下流側の林の中にも2、3本、おそらくクロバイと思われる白い花の木が見えました。






シロバイ(岡崎市 桜井寺)

なつみかんさんに同じハイノキ科で「シロバイという木もあると聞いて、ちょっと笑いました。」とコメントいただき、シロバイをググっていたら、なんと地元岡崎市にシロバイの自生地の情報が!!
さっそく行ってみました。















花期は (早くて8月)9~10月なので、今は他の雑木に紛れて、その気にならなければ気付くことは無いでしょう。













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