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雑木林の林縁のハゼノキに ミツバアケビのツルが絡まっていて、その花が咲いていました。
ミツバアケビは 名前の通り、小葉が3枚です。葉には鋸歯があります。
(ちなみに、普通のアケビは 小葉が5枚あります。 ゴヨウアケビも5枚あります。 ゴヨウアケビは ミツバアケビとアケビのハイブリッドなので、小葉が5枚なのは アケビの性を受け継ぎ、葉が鋸歯なのはミツバアケビの性質を受け継いだのでしょう)
ミツバアケビの花は色が濃いです。全身、チョコレートみたいです。
雌雄異花で、中央にあるのが雌花です。
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上方が雄花です(まだ開き切っていません)。
中央は雌花ですが、やはり開いていません。
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これが 開花した雌花です。 花被も 雌しべもチョコレート色です。
バナナのような形をした雌しべが6房、 先っぽは濡れてます。 普通の花のように 子房と柱頭が独立していなく一体となっているが、機能的には 雌しべの先端のこの濡れた部分が 花粉を受け取る柱頭の役目を果たす部分なのだろう。
なお、アケビは 自家受粉では結実せず、 どこか他の株の花粉を受け取らないと結実できません。
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これも 雌花。 雌しべはやはり 6房。 (雌しべの数は 3個から8個と花により数が変化するようです)
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こちらは 雄花(の集合体)。 花被片はすぐ剥がれ落ち、 雄しべがむき出しになります。
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