アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

マルバルコウとルコウソウのどっち?

2022-09-08 06:00:06 | みんなの花図鑑
(ちょうど一年前の記事の復刻版?です 多少画像を入れ替えてます)

これは ルコウソウでなく マルバルコウです

マルバルコウ

ルコウソウとどこが違うのかというと、葉がまったくちがいます。(ルコウソウの葉はあとで見ます)



マルバルコウ(マルバルコウソウ)もルコウソウも ヒルガオ科サツマイモ属のつる性植物です。
でも 「サツマイモになりたがっているように思えてくる」(植物雑学辞典「マルバルコウ」より)のは マルバルコウだけです !(^^)!




つぎに、どこで出会うか?が ちがいます。
マルバルコウもルコウソウも、もともとは、江戸時代、観賞用として持ち込まれたつる性植物なのですが、今ではマルバルコウのほうは完全に野生化し「他の雑草に絡み付いて秋の野原を赤く染め」ています。
これも小河川の土手にずらっと群生していたものです。年々増えています。



あと、花弁の色がちがいます。マルバルコウのほうは このようなオレンジ色というか橙色ないし朱色です。マルバルコウといったらサツマイモに似た葉で、花はこのいろ一色です。




そして今度は、両者の共通点なのですが、シベが花冠から突き出しています。
白い花粉粒がきれいです。



それでは 似ているルコウソウとはどんな花なのか?というと…


ルコウソウ

これがルコウソウの花シベです。
なんだ、マルバルコウと同じじゃないの?!
そうなんです、花冠からシベが突き出して花粉が白いことは同じなのです。
(この花は花弁が赤いのですが、よく見ると おしべの花糸も赤いです。マルバルコウの花糸は白でした)




だって 同じヒルガオ科サツマイモ属ですから。
でも、花の色が違いますよ。赤は赤でも マルバルコウのような朱色系ではありません。




そして最大のちがいは、葉にあります。
このようなどこか水草みたいな、松葉(なんとか)みたいな葉をしています(表現力がなくてすみません、百聞は一見に如かずということで悪しからず)



花弁の色は 赤(深紅色)がいちばん多いのですが、ピンク、白色のもあります。
色に種類があるのもルコウソウの特徴ですね




どこで出会うかというと、お屋敷のグリーンカーテンなどになっていることが多いです。
当地では、野で出会うことはまれで、ルコウソウのほとんどが人の手によって仕立てられたものです。



4 コメント

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Unknown (t71127aichan)
2021-09-09 14:02:39
アブリルさん こんにちは~
シベが凄く綺麗に撮れているわね。
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Unknown (なつみかん)
2021-09-09 16:17:28
こんにちは。
クリアなお写真と、わかりやすい解説、ありがとうございます😊
今は、さつまいもが食べたいなつみかんです。
マルバルコウの根っこはどうなってるのでしょうか。
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Re: ピエロさん^^ (アブリル)
2021-09-09 21:05:18
ピエロさん、こんにちは~
私もピエロさんが投稿される花の中に
花シベがたくさんあるのに注目しています
(^_-)-☆
マルバルコウとルコウソウはシベが前に突き出しているので
被写体にしやすいですね
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Re: なつみかんさん^^ (アブリル)
2021-09-09 21:10:13
なつみかんさん、こんにちは~
一年たつと忘れてしまってるので、
私自身のおさらいを兼ねて
毎年同じことをメモしています。
サツマイモの花ですけど、
子どものころ見た気がしてたのですが、
これも記憶違い、かな?
フレイル、フレイル (^^ゞ
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