ナンキンハゼの花は 雌雄異花 です。一つの株に 雄花と雌花が咲きます。
ところが、各地のナンキンハゼを観察してみると、雄花が咲いた後に雌花が咲くタイプとそうでないタイプと、いろいろなタイプがあります。
今回 3回に分けて 咲く順序を報告させていただきます (^^♪
雄性先熟
これは 6月18日のナンキンハゼの雄花です。
この時点では まだつぼみですが、蕾は苞に包まれています。
ここからは 7月10日(本日)の観察分です。
雄花ですが、ほとんど終わって、下に落ちていました。
枝に残っていたものでも、雄しべは枯れて萎れています。
新しい枝に、雌花と雄花
7月10日時点では 花はこのようになっています。
どういうことか、説明しますと、
下から伸びてきた太い枝先が折れてなくなっていますが、ここが 6月に雄花を付けていた枝です。
その枝から側枝を出し 先端に雄花、枝元に雌花を付けた新しい別の花序が咲いているのです!
6月の雄花序を咲かせていた花柄が折れて、横から おしべとめしべを付けた花序(両性花ということか?)が咲いています。
新しい両性の花序は 枝元の雌しべのほうは 柱頭がある種の山菜のように伸びているのですでに受粉態勢に入っているのでしょうか?
枝先の雄しべのほうは まだつぼみのようです。
まとめると・・・
雄性先熟株(♂→♀→♂)
「雄花が咲き終わって穂から落ちたころになって、穂の付け根のところの小さな穂が伸びる。小さな穂には、付け根の方に数個の雌花、先の方に多数の雄花がついていて、まず雌花が咲き、その後雄花が咲く。」(福原のページ「ナンキンハゼ (トウダイグサ科)」)
クモが花に集まる虫を狙っています。
この枝から出ている花序は 向かって左の長いほうはこれまで見たような 枝先に雄花、枝元に 雌花の両性花序ですが・・・
右手の小さいほうの花序は 雌花だけのように見えます。
雌花の上の雄花は、雌花の活動が終わってから咲き始めることもあれば、雌花が終わらないうちに雄花が咲き始めることもあるそうです。(福原のページ「ナンキンハゼ・雄性先熟株」)
人面グモが潜んでいます。
クマバチは花の何を食べているのでしょうか?
上のほうの雄しべはまだ咲いていないので、花粉でなくて、蜜でしょうか?
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