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岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

ミツバアケビ、ゴヨウアケビ、アケビ、ムベ

2022-04-13 06:00:03 | みんなの花図鑑
ミツバアケビ

きのうにつづいて前山ダム(常滑市)の、今度はミツバアケビです。
前山ダムのアケビの種類はアケビが1とすると、ミツバアケビが2~3になります(ミツバアケビのほうが多い)
これは雌花です。
アケビと比べ、萼片(傘のような部分)の色がより濃い赤紫色をしています。




こちらが雄花の花序です。




左:雄花花序 右:雌花




雌花は枝元側に、雄花序は枝先側に付きます。




ミツバアケビの花序は濃い赤紫色をしていますが、逆は真ではありません。
区別は 葉でします。
まず、ミツバアケビの葉は、名のように、3枚で一組です。




そして、葉の縁がギザギザになっています。
葉の縁がギザギザになっていれば、すべてミツバアケビかというと、そうではありません。




アケビのツルは高い木であればてっぺんまで巻き付いていきます。
隣に白い桜の木がありました。




そのサクラの花のむこうに ミツバアケビです。




サクラ

そのサクラがあまりにキレイなので、しばし サクラ見物です。




何という種類のサクラでしょうか?





ゴヨウアケビ

ここで、濃い赤紫色のもうひとつのアケビを見ておきます。
花は上で見たミツバアケビによく似ています。
ところが、葉を見ると、小葉が5枚あるのです。




ゴヨウアケビというのは アケビとミツバアケビの自然交雑種なので、小葉が5枚なのはアケビの性質を受け継いだもので、葉の縁に荒い鋸歯があるのはミツバアケビの性質を受け継いだものと考えられます。





アケビ

さて、もう一度、アケビを見ておきましょう。
今度は 安城市の梨園のフェンスに絡まって咲いていたアケビの花です。
上は 前にも見た 傘(萼片)が乳白色に近いアケビです。




こんなふうに、にぎやかに咲いています。
傘の内側の紫色がやや濃いですね



濃いからゴヨウアケビなのかな?と思って葉を見ると、ゴヨウアケビならある鋸歯がありません。マルバです。




したがって、ゴヨウではなくふつうのアケビということになります。




雌花です。




同じく雌花のアップです。




もういちど雌花のアップです。





ムベ

アケビの色々を見たので、ついでに ムベの花を見ておきましょう。
ムベはアケビ科ムベ属(Stauntonia)




「花期は5月。花には雌雄があり、芳香を発し、花冠は薄い黄色で細長く、剥いたバナナの皮のようでアケビの花とは趣が異なる。」(wiki「ムベ」)




「10月に5〜7cmの果実が赤紫に熟す。この果実は同じ科のアケビに似ているが、果皮はアケビに比べると薄く柔らかく、心皮の縫合線に沿って裂けることはない。」









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