田んぼに生える緑の金平糖のような子房(果実)。
よく似た田の草にキツネノボタンがあります。
キツネノボタンの名は「毒があり、かつ深い切れ込みのある葉が牡丹によく似ているところから「狐の牡丹」の名前が付けられた」(野草・名前の由来「キツネノボタン」)ということですが・・・
タガラシの名のほうは「噛むと辛味があることから「田辛子」という説と、収量の少ない田に生えることから「田枯らし」という説がある。」(wiki「タガラシ」)
同じキンポウゲ科キンポウゲ属(Ranunculus ラナンキュラス)の野草なのに、えらい違いですね(´v_v`)
いっそ学名で呼んでやったらどうでしょう?(^_-)-☆
キツネノボタンは Ranunculus silerifolius (ラナンキュラス・シレリフォリウス)
タガラシは Ranunculus sceleratus(ラナンキュラス・セレラトゥス)
となります。
金色の花弁がエナメルのように輝いていますよね
ラナンキュラス(キンポウゲ属)の花弁の特徴なんです。
園芸で「ラナンキュラス」と呼んでいる花は 学名 Ranunculus asiaticus のことです。
属名のラナンキュラスは、ラテン語で「小さいカエル」の意味で、ラナンキュラス属の多くの植物の葉が菊葉と呼ばれるかたちの葉をしていてこの形状を小さなカエルの足に見立てたことに由来してます。(wiki「ハナキンポウゲ」より(ハナキンポウゲは園芸でラナンキュラスと言っているRanunculus asiaticus の和名です))
ただし、このタガラシの葉は菊葉をしていません。
でも、ラナンキュラス属の「ラナンキュラス・セレラトゥス」と呼んだほうが共通性が判りやすいのは、キツネノボタンと同じくタガラシが水辺や湿地を好み、カエルの生育域と重なるからです。
ラナンキュラス属の多くが黄色い花弁で、光を浴びてキラキラ光るのは、花弁の下のデンプンを含む細胞層が光を反射するためだそうです。
参考までに キツネノボタンです ↓
キツネノボタン(狐の牡丹 Ranunculus silerifolius)
種小名の「silerifolius」は、「(セリ科の)ムカゴニンジン属(Sium=Siler)に似た葉の」という意味だそうです。
また、以下は ラナンキュラス属ではないのですが、やはり萼片がキラキラ輝いているキンポウゲ科のリュウキンカです。
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