ネズミモチ1
とても良い匂いがします。
ネズミモチとトウネズミモチの花はとてもよく似ています。
でも花期がずれているので、それでたいていは区別できます。
ネズミモチの花は5月の終わり頃から6月いっぱい;
「トウネズミモチの花は(中略)6月の後半から7月にかけて咲く。」(植物雑学事典「トウネズミモチ」)
おしべの花粉を入れた袋のことを「葯」といいます。
ネズミモチの「葯はクリーム色〜赤味がかった薄茶色。」(植物写真鑑「ネズミモチ」)
トウネズミモチの「葯は赤味がかった薄茶色。」(植物写真鑑「トウネズミモチ」)
・・・ということで、葯の色で両者を区別するのは難しいようです。
ネズミモチ2
豊田安城自転車道
花でネズミモチとよく似ているトウネズミモチを区別するときは
ネズミモチ⇒ 花筒の長さが長く、2つの雄しべの突きだす角度が平行に近く、葯はお互いに向き合う。
トウネズミモチ⇒ 花筒が相対的に短いので、雄しべが花冠の外へより突き出し、2つの雄しべがハの字に開いている。
という特徴が言われていますが、実際は時期とか個体差などあり、花だけでは区別は難しいようです。
〔参考〕トウネズミモチ
フクロモチ
フクロモチは、このように密な総状花序または円錐花序の形で咲くのですぐ分かります。
フクロモチは ネズミモチの変異種です。
ネズミモチが モクセイ科イボタノキ属で、学名は Ligustrium japonica 。
フクロモチは モクセイ科イボタノキ属で、学名は Ligustrium japonica var.rotundifolium
学名の var. は 変種の意です。rotundifolium は丸い葉と言う意味だそうです。
花の咲き方は ネズミモチよりイボタノキのほうに似ている気がします。
さらに、花筒の先が4つに裂けて開いているさまは 同じモクセイ科のキンモクセイやギンモクセイを思わせます。
イボタノキ
イボタノキの花は 花筒がとても長いのが特徴です。 ネズミモチも トウネズミモチより長かったので、 2本の花弁の上に突き出している雄しべの長さがトウネズミモチより短かったのですが、イボタノキの雄しべは花弁とほとんど同じくらいの長さなので、雌しべを保護しているような感じです。
イボタノキの葉は ネズミモチに似ていますが、より柔らかそうな感じがします。
学名:Ligustrum obtusifolium
種小名の obtusifolium は 葉の先が鈍頭の意。
雄しべは 短く縮こまっている感じがしますが、葯(花粉が入った袋)は ネズミモチよりずっと長く大きいです。
コミノネズミモチ
(シナイボタ、チャイニーズ・プリベット)
最近よく見かける木です。
この木の名前はコミノネズミモチまたはシナイボタ または チャイニーズ・プリベットが正解ですが・・・
通販サイトでは ほとんどがセイヨウイボタまたはヨウシュイボタ または プリペットと誤って(あるいは故意に間違えて)売られている木です。(そもそもプリペットという木はどこにもありません、 Privetなのでプリベットが正解です)
明瞭な区別点があります。葯の色です。
「雄しべは2個で花冠から長く突き出し、雌しべは花冠から少し突き出る。葯は小豆色。」(葉と枝による樹木検索図鑑)
繰り返しますが、
この木(コミノネズミモチまたはシナイボタ)の雄しべの葯はあずき色をしています。
それに対し、セイヨウイボタ別名プリベットの雄しべの葯の色は黄色いということです。
日本では 正しい(葯が黄色い)セイヨウイボタはほとんど見ることが出来ません。
よくあることですが・・・
安価でよく似たコミノネズミモチがあり、わざわざヨーロッパから導入する必要が無かったから、コミノネズミモチを中国から輸入して「セイヨウ」と偽って売っているというのが実情のようです。
では 本当のセイヨウイボタはどのようなものかというと・・・
愛知県緑化センターにありました。
セイヨウイボタ
樹名板に「セイヨウイボタ」と書いてありました。
コミノネズミモチ(シナイボタ)のほうは「葯はピンク〜紫色」でしたが、
「セイヨウイボタ(Ligustrum vulgare)は葯が黄色」(松江の花図鑑)とあります。
これなら区別できるかもしれないですね
「ヨウシュイボタは、コミノネズミモチ(シナイボタ)より葉の幅が狭く、先端は尖っており、雄しべは花冠から突き出さず葯の色は黄色」(葉と枝による樹木検索図鑑)
まとめると、
学名 Ligustrum vulgare
セイヨウイボタ、
別名プリベット
ヨウシュイボタ
(葯は黄色)
日本ではほとんど見られない
学名 Ligustrum sinense
コミノネズミモチ、
別名 チャイニーズ・プリベット
シナイボタ
(葯はあずき色)
日本でよく見るのはほとんどがこちら
.
とても良い匂いがします。
ネズミモチとトウネズミモチの花はとてもよく似ています。
でも花期がずれているので、それでたいていは区別できます。
ネズミモチの花は5月の終わり頃から6月いっぱい;
「トウネズミモチの花は(中略)6月の後半から7月にかけて咲く。」(植物雑学事典「トウネズミモチ」)
おしべの花粉を入れた袋のことを「葯」といいます。
ネズミモチの「葯はクリーム色〜赤味がかった薄茶色。」(植物写真鑑「ネズミモチ」)
トウネズミモチの「葯は赤味がかった薄茶色。」(植物写真鑑「トウネズミモチ」)
・・・ということで、葯の色で両者を区別するのは難しいようです。
ネズミモチ2
豊田安城自転車道
花でネズミモチとよく似ているトウネズミモチを区別するときは
ネズミモチ⇒ 花筒の長さが長く、2つの雄しべの突きだす角度が平行に近く、葯はお互いに向き合う。
トウネズミモチ⇒ 花筒が相対的に短いので、雄しべが花冠の外へより突き出し、2つの雄しべがハの字に開いている。
という特徴が言われていますが、実際は時期とか個体差などあり、花だけでは区別は難しいようです。
〔参考〕トウネズミモチ
フクロモチ
フクロモチは、このように密な総状花序または円錐花序の形で咲くのですぐ分かります。
フクロモチは ネズミモチの変異種です。
ネズミモチが モクセイ科イボタノキ属で、学名は Ligustrium japonica 。
フクロモチは モクセイ科イボタノキ属で、学名は Ligustrium japonica var.rotundifolium
学名の var. は 変種の意です。rotundifolium は丸い葉と言う意味だそうです。
花の咲き方は ネズミモチよりイボタノキのほうに似ている気がします。
さらに、花筒の先が4つに裂けて開いているさまは 同じモクセイ科のキンモクセイやギンモクセイを思わせます。
イボタノキ
イボタノキの花は 花筒がとても長いのが特徴です。 ネズミモチも トウネズミモチより長かったので、 2本の花弁の上に突き出している雄しべの長さがトウネズミモチより短かったのですが、イボタノキの雄しべは花弁とほとんど同じくらいの長さなので、雌しべを保護しているような感じです。
イボタノキの葉は ネズミモチに似ていますが、より柔らかそうな感じがします。
学名:Ligustrum obtusifolium
種小名の obtusifolium は 葉の先が鈍頭の意。
雄しべは 短く縮こまっている感じがしますが、葯(花粉が入った袋)は ネズミモチよりずっと長く大きいです。
コミノネズミモチ
(シナイボタ、チャイニーズ・プリベット)
最近よく見かける木です。
この木の名前はコミノネズミモチまたはシナイボタ または チャイニーズ・プリベットが正解ですが・・・
通販サイトでは ほとんどがセイヨウイボタまたはヨウシュイボタ または プリペットと誤って(あるいは故意に間違えて)売られている木です。(そもそもプリペットという木はどこにもありません、 Privetなのでプリベットが正解です)
明瞭な区別点があります。葯の色です。
「雄しべは2個で花冠から長く突き出し、雌しべは花冠から少し突き出る。葯は小豆色。」(葉と枝による樹木検索図鑑)
繰り返しますが、
この木(コミノネズミモチまたはシナイボタ)の雄しべの葯はあずき色をしています。
それに対し、セイヨウイボタ別名プリベットの雄しべの葯の色は黄色いということです。
日本では 正しい(葯が黄色い)セイヨウイボタはほとんど見ることが出来ません。
よくあることですが・・・
安価でよく似たコミノネズミモチがあり、わざわざヨーロッパから導入する必要が無かったから、コミノネズミモチを中国から輸入して「セイヨウ」と偽って売っているというのが実情のようです。
では 本当のセイヨウイボタはどのようなものかというと・・・
愛知県緑化センターにありました。
セイヨウイボタ
樹名板に「セイヨウイボタ」と書いてありました。
コミノネズミモチ(シナイボタ)のほうは「葯はピンク〜紫色」でしたが、
「セイヨウイボタ(Ligustrum vulgare)は葯が黄色」(松江の花図鑑)とあります。
これなら区別できるかもしれないですね
「ヨウシュイボタは、コミノネズミモチ(シナイボタ)より葉の幅が狭く、先端は尖っており、雄しべは花冠から突き出さず葯の色は黄色」(葉と枝による樹木検索図鑑)
まとめると、
学名 Ligustrum vulgare
セイヨウイボタ、
別名プリベット
ヨウシュイボタ
(葯は黄色)
日本ではほとんど見られない
学名 Ligustrum sinense
コミノネズミモチ、
別名 チャイニーズ・プリベット
シナイボタ
(葯はあずき色)
日本でよく見るのはほとんどがこちら
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