アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

ツユクサとマルバツユクサ

2024-10-10 07:00:00 | みんなの花図鑑
ツユクサ

ツユクサという和名からは、はかなさを連想しますが、どっこい、ツユクサは強靭な野草です。



雄しべは3種類、全部で6本あります。



3種類のうち一番短い ギリシャ文字の πの字の形をした花のように黄色く目立つものが3本あります。この3本は虫たちの目を引くためについているようで、花粉を出しません。

その手前に 槍のような形をした葯を付けたものが1本。
こちらは虫たちの餌となる花粉を出します。







3種類のうちいちばん長い2本が種子を作るための花粉を出します。
アワビのような葯をもってます。







マルバツユクサ



マルバツユクサは熱帯アジア・アフリカ原産の外来種。
「海岸に多いと解説されるのが普通だが、内陸の幸田町内などでも群生している。三河の海岸に近い地域では普通に見られる。」(三河の植物観察「マルバツユクサ」)






マルバツユクサの花は、ツユクサの花より小さく花弁の色が薄いのですぐ見分けられます。
花のつくりはツユクサと同じ。




「マルバツユクサは通常の結実のほか、地下に閉鎖花をつけ、自家受精して種子を作る特殊な形態を示すことで知られている。地下でできた果実も大型と小型の種子をもつ。」(同上)

ツユクサも抜いても抜いてもゾンビのように蘇ってくることで知られているけれど、
マルバツユクサは地下の閉鎖花でも種を作るから、マルバツユクサのほうがより旺盛で繁殖力が強いと言われてます。






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