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キク科キク亜科の代表、キバナコスモスです。
周囲の花弁の部分は一枚一枚が舌状花という花です。
中心のシベの部分が一つ一つが筒状花という小花の集合です。
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今日はまた中心部の筒状花のシベを観察します。
ジニアなどですと周囲の舌状花と中心部の筒状花が接していて、舌状花の雌しべが筒状花の雌しべ活動期と同じ格好をしているので、見分けにくいことがありますが、キバナコスモスは舌状花に雌しべがないので、筒状花が観察しやすいです。
筒状花の集合は立ち上がっていてまるで西洋の中世のお城のようです。
濃褐色の胴体であたまがとんがり帽子みたいなのが「雄しべ筒」といって複数の雄しべが合着して筒になったものです。
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花冠は5つに割れその中から雄しべ筒が伸びて来るのですが、雌しべは その雄しべ筒の中から花粉を押し上げながら出て来ます。
花粉を押し上げているときは雌しべはまだ未成熟で自家受粉してしまうことはありません。
花粉を押し上げてからしばらくしてから花柱の先を2つに割り 柱頭が展開します。
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直前で「雄しべ筒の中から 未成熟の雌しべが花粉を押し上げてから 花柱が2つに割れて柱頭を展開する」といいましたが、どうも「すべてそうではない」ように見えることもあります。
上の画像では雄しべ筒のとんがり帽子から2つに割れた柱頭が伸びているように見える小花があります。
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これも同様に「雄しべ筒のとんがり帽子から2つに割れた柱頭が伸びているように見える」小花があります。
キク科の筒状花は、
きのうのコセンダングサの筒状花に付いていた得体のしれない物体といい、マクロで写真撮ってみるといろいろ発見があります。
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