![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/23/54/715b5039595b661540260df07d0280b7.jpg)
この花を見て 菊の御紋を連想される方は 多いと思います。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1f/49/a1a1bb19aabbb945353d0c0a0f169590.png)
(User:Philip Nilsson - Inspired by File:Japan coa kiku.png, パブリック・ドメイン, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=499747による)
ユリオプスデージーは 最近のキク 以上に 菊の御紋に似ていると思います (^_-)-☆
なぜそう思えるのかと反省してみると、
(1) 周囲の舌状花(花弁のような部分)と筒状花(中心のシベに当たる部分)とが明瞭に分かれています。
(2) さらに舌状花の集団が 長く大きい。
ことにあるような気がします。ひるがえって、最近のキクの花は どこまでが舌状花で、どこからが筒状花か、ハッキリしないものが多いのです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0e/a1/d83b44c397e575ee6799ca7947233056.jpg)
日本では菊の花をデザインした紋章は 民間機関が使いにくくなっていて、天皇家や政府の専売特許みたいな感じになってますが、それならなおさら、菊の花の特徴を生かした使い方をしてほしいものです。
キクの花の特徴というのは、先ほども触れましたが、頭花がたくさんの花の集合で出来ていることです。一つ一つの花はとても小さな花です。でもその小さな花が 虫を集める花弁の機能や おしべ・めしべの子孫を残す役割を分担して咲いているのです。
これは 行政組織でいえば 地方分権です (^_-)-☆
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/16/db/782efcea4ef2477f049c93594ceec3f1.jpg)
ユリオプスは、ギリシャ語のEuryps から来ています。 Eurypsの意味は「大きな目を持つ」です。 花がくっきりと咲き「目」に例えられたそうです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/48/9d/6e549ce3d3b0904b2ab77c2a5ac2de0a.jpg)
キク以上に キク科の特徴を示す咲き方をしています。
手前のツブツブは筒状花のつぼみです。
その奥に 筒状花が咲いています(「咲く」という表現には違和感がありますが)。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/43/4c/7aaa88178b627edc7241b2b006439bbf.jpg)
筒状花の一つを見ると 星形をした花弁の中から 先端に花粉を載せた雌しべ棒が伸びています。
雌しべ棒を覆っているチューブが 雄しべ筒です(5つの雄しべが合着して一つのチューブになったもの)。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0a/b9/77c5716c5f42ab9b08c1716d6676f957.jpg)
花粉は雄しべ筒の内壁に出され、それを未熟な雌しべの棒が押し上げることにより外に出ているのです。
キク科の花は 長い進化の過程を経て このような仕組みを獲得したものと思われます(神様が最初に作ったのではありません)。
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