舞台は台湾!マドンナは三船美佳に決定!
2016年2月13日 全国ロードショー!
<言葉の壁><乗り継ぎ><台風>と戦いながら3人は果たしてゴールできるのか?
スリル満点のガチ旅!ジワジワ人情系ロードムービーの傑作!
出演:太川陽介 蛭子能収 三船美佳
ナレーター: キートン山田
構成:釜澤安季子 音楽:遠藤浩二
プロデューサー:越山進 能登屋重男 五箇公貴 演出:鹿島健城
制作:テレビ東京 制作協力:PROTX ゼロス 技術協力:コスモスペース
配給:アスミック・エース株式会社
c2015「ローカル路線バス乗り継ぎの旅 THE MOVIE」製作委員会
太川&蛭子の路線バス旅 まさかの映画化の理由をPが語る
最高視聴率15.3%を誇るテレビ東京の人気番組『ローカル路線バス乗り継ぎの旅』の映画版『ローカル路線バス乗り継ぎの旅 THE MOVIE』が2月13日から公開され、話題を集めている。シリーズ初となる海外ロケに挑戦したのは、お馴染み太川陽介(57)と蛭子能収(68)、そしてマドンナの三船美佳(33)。いったいどんな映画になったのか。プロデューサーの越山進さんに映画版製作の裏側を聞いた。
――この番組が映画化されると聞いて、視聴者は驚いたと思います。
越山:私たちも驚きましたよ(笑い)。ドキュバラ(ドキュメントバラエティー)の映画ってあまり聞きませんから。でも実は、映画化の話は前々からあって、やんわりと断っていたんです。ひっそりとやりたい番組なので…。それでも地上波放送も20回を超えるとルートが重複する回も出てきて、「たまには違うことをやってもいいかな」と思いシャレのつもりで作ってみました。
――マスコミ試写会では何度も笑いが起こっていました。蛭子さんは台湾でもいつもの調子ですし、台湾ならではハプニングや出会いもありました。
越山:場所が台湾になったというだけで、基本的にはいつも通り、ゆるい感じでやっています。当初、「映画だから今回は台本を作り込もうか」という案もありましたが、「それって面白い?」ということになり、通常版と同じく台本なしで撮影を行いました。
――映画化を知った太川さんと蛭子さんの反応は?
越山:お2人とも「本当にやるの? 大丈夫?」と驚いていたし、心配もしていたようです。でも太川さんはすぐ、いつも通り気合を入れてくれました。蛭子さんは、ちょっと引いていましたけど(笑い)。テレビでは“撮れ高”(撮影したうち放送に使えそうなシーンの量)が悪くても放送しますが、映画はお客様から鑑賞料をいただくわけなので、どうやって撮れ高を確保するかで議論になりました。でも結局いつも通りのスタンスで撮影に突入。うまくいくかどうかは、まさに蛭子さんの好きなギャンブルのようなものでした。
――ロケ地を台湾に選んだのはなぜですか?
越山:地理的に近い、路線バス網が発達している、日本語が通じる人もいる、といった理由からです。治安の良さもありますね。南米で同じことはできないでしょうし…。
――下調べはどのように?
越山:リサーチのチームが電話で現地のコーディネーターに話を聞いたりネットで調べたりしてから、制作スタッフでロケハンに向かいました。別番組で台湾のロケに行った太川さんから、「台湾のバス、すごかったよ」と話を聞かせてくれたこともありました。
――台風でバスが運休になるのは、最大のハプニングでしたね。宿泊先のホテルで蛭子さんが「失敗しても絆が深まる」と言って一瞬ヘンな空気になったシーンでは、試写室でも笑いが起こりました。
越山:あれは出演者だけでなく、スタッフも含めてどうしようかと真剣に話し合っていたところだったんです。あそこにいる誰もが「この人、絶対そんなこと思ってないだろう!」と突っ込みたくなる瞬間でした(笑い)。公開日が先に決まっていたので逆算して台風シーズンと重なる9月下旬のロケとなってしまいましたが、まさか足止めされるとは思わず、スタッフも本気で焦っていました。
――台風が来ることは事前に予測できたのでは?
越山:一週間前から天気予報をチェックしていて、「もしかすると」とは思いましたが、出演者の方もお忙しいので日程は動かせない。心配しても仕方がないので気づかないふりをしていました(笑い)。
――映画版とテレビ版、スタッフの顔ぶれに違いは?
越山:映画のために特別チームが編成されたわけでなく、いつもと同じスタッフで製作しました。ただ違うのは、映画では4K対応のカメラで撮影したということです。いつもとは違う4K専用の編集室で作業を行い、完成したのが11月末。12月に新年放送分のロケに出るという、ハードな日程でした。
――蛭子さんは完成した映画について何か言っていましたか?
越山:蛭子さんは普段は放送を観ないらしいんですが、舞台挨拶もあるので今回は特別に事前に観てもらいました。これまで1000本以上の映画を観てきた映画フリークの蛭子さんは、「ベスト10には入らない」と言っていましたが「50何位かな」とは言っていました(笑い)。当事者が言うのもおかしいですが、蛭子さん的にはロードムービーとしてなかなか良い出来だったようです。いろんなハプニングにハラハラドキドキしながら、3人と一緒に旅をしている気分になれると思います。ただ繰り返しますがあくまでシャレですので、結果の責任は取れません(笑い)。
◇『ローカル路線バス乗り継ぎの旅』
太川陽介、蛭子能収、そしてゲストのマドンナの3人が、路線バスのみを使って3泊4日でゴールを目指す人気旅番組。年に2~3回、テレビ東京の『土曜スペシャル』内で放送され、2016年1月2日には最新の第22弾が放送された。『ローカル路線バス乗り継ぎの旅 THE MOVIE』は初の海外ロケを敢行。マドンナに三船美佳を迎え、台北から最南端のガランピ灯台を目指す。全国公開中。
ちょっとだけの予告編