(台北 30日 中央社)里山の生き物を描いた台湾鉄路管理局(台鉄)のラッピング列車「里山動物列車」の2代目が登場した。来月5日の営業運転開始に先立ち、同3日にお披露目列車が運行される。台鉄が29日に発表した。初代と同じEMU800型通勤電車に林や水田、小川、集落など里山の生態系を描き、前回よりもさらに多様な動物を紹介することで乗客に野生動物への理解を促す。
同列車は行政院(内閣)農業委員会林務局とのコラボによるもので、各車両内のモニターに生き物の生態を紹介する映像が流れるほか、今回は動物たちに囲まれてあたかも里山に身を置いているかのような感覚が味わえる「神秘車両」も1両用意された。
お披露目列車は6月3日午前11時15分に南港駅(台北市)を出発。一般客は台北駅からの乗車となる。台北出発後は板橋、桃園、新竹、竹南に停車し、午後1時43分に終点の通霄(北部・苗栗県)に到着する予定。出発駅となる南港では同日午前8時から、台北-桃園間の記念きっぷと入場券を組み合わせた記念乗車券セットが販売される。200台湾元(約700円)で1000組限定。
台鉄によると、正式運行開始後は主に基隆-嘉義間、后里-潮州などで区間車(各駅停車)として運行される見通し。林務局が開催する里山イベントなどに合わせ、東部で運行される可能性もあるという。