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阿里山鉄道、開業107周年 日本統治時代の蒸気機関車撮影会

2019年12月31日 | 臺灣鐵道 高鐵 捷運






(嘉義中央社)阿里山林業鉄道沿線で29日、開業107周年を祝う撮影イベントが開催された。日本統治時代に製造されたシェイ式蒸気機関車2両が修復後、初めて同時に姿を現し、集まったカメラマンたちを喜ばせた。

イベントに登場したのは、28トン級の31号機と25号機。阿里山林業鉄路・文化資産管理処によれば、いずれも1915(大正4)年に製造された。2005年と06年にそれぞれ修復され、現在は観光列車として活躍している。31号機は阿里山車庫で保管されているが、25号機は山のふもとの車庫所属で、今回のイベントのため特別に山中まで運ばれた。

同処と鉄道雑誌が共に企画したイベントで、定員は80人とされたが申し込み開始後、すぐに満員となったという。集まったカメラマンの中には、神谷武志さんや白川淳さんなど、日本の鉄道写真家の姿もあった。

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台中市、コンビニ軒下での喫煙を全面的に禁止 2020年元日から 4市目

2019年12月31日 | 臺 中

 

台中市、 2020年元日からコンビニ軒下での喫煙を全面的に禁止



(台中中央社)中部・台中市で来年1月1日から、大手チェーンのコンビニエンスストアやカフェの軒下での喫煙が全面的に禁止される。違反者には最高で1万台湾元(約3万6300円)の過料が科される。コンビニやカフェの軒下を全面禁煙とするのは、行政院(内閣)直轄6市では北部・新北市、台北市、南部・高雄市に続き4市目。

対象となるのは、セブン-イレブン(統一超商)、ファミリーマート(全家)、ハイライフ(莱爾富)、OKマート(OK超商)、シンプルマート(美廉社)のコンビニ5社とスターバックス(星巴克)、85度C、ルイサコーヒー(路易莎)のカフェ3社の市内の店舗約1400軒。店の前の騎楼(建物の2階部分が連続して張り出し、その下を歩道としたもの)や庇の下の歩道が禁煙区域となる。

台中市では2016年から全国に先駆け、賛同を得たコンビニの一部店舗を対象に騎楼を禁煙としていた。来年1月1日からは対象が大きく拡大されることになる。

タバコの健康被害を防止する「煙害防制法」では、騎樓は禁煙区域に指定されていないが、主要都市ではコンビニやカフェチェーンの騎楼を禁煙の対象範囲に加える動きが広まっている。今年4月、新北市が実施を開始したのを皮切りに、9月には台北市、高雄市もこれに続いた。高雄市はコンビニ、カフェに加え、マクドナルドやケンタッキーなどファストフードチェーン8社も対象にしている。

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台南市街地と高雄空港結ぶ快速バス、来月15日運行開始

2019年12月27日 | 台湾のバス・くるま

快速バスの利用を呼び掛ける黄偉哲・台南市長(前列右から4人目)





漢程汽車客運




(台南中央社)南部・台南市の市街地と高雄国際空港(小港空港)を結ぶ快速バスが来年1月15日から運行開始される。所要時間は片道最短約70分。空港を利用する市民の利便性が向上するほか、台南を訪れやすくなることで、外国人観光客の増加も期待される。

台南市街地は小西門を始点に、台南バスターミナル、台湾鉄路管理局(台鉄)台南駅裏手のシャングリ・ラ ファーイースタンプラザホテル台南(香格里拉台南遠東大飯店)、台南市文化センターを経由し、高雄国際空港に到着する。1日8往復運行する。旅客機の離着陸時刻に合わせ、始発は小西門を午前3時30分に出発、最終便は午後11時30分に空港を出発する。運賃は片道150台湾元(約550円)。運営は、高雄市を拠点とする漢程汽車客運が担う。

台南市の黄偉哲市長は26日、記者会見で、快速バスは単なる公共交通機関ではなく、旅行サービスの一環だと位置付け、快適さや安心感、便利さを打ち出したと説明。遅延補償や遺失物の無料返送などのサービスを紹介した。

乗車券はインターネット予約サイト「KLOOK」で購入できる。中国語のほか、英語、日本語、韓国語の4言語に対応し、外国人観光客の利用を促す。

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台北MRT環状線の第1期区間、今年末開業できず

2019年12月26日 | 臺灣鐵道 高鐵 捷運
 



台北MRT環状線第1期区間の路線図(黄色い=Y部分)



(新北中央社)台北メトロ(MRT)環状線第1期区間(大坪林―新北産業園区間)について、予定されていた今年末の開業に間に合わないことが23日、交通部(交通省)幹部などへの取材で分かった。

同線は台北郊外を環状に結ぶ計画で、第1期区間の大坪林(新北市新店区)―新北産業園区(同新荘区)間は南西の部分に当たる。全長15.4キロ、14駅。開業すれば、新北市内を移動する際、台北市中心部まで出て乗り換える


(新北中央社)台北メトロ(MRT)環状線第1期区間(大坪林―新北産業園区間)について、予定されていた今年末の開業に間に合わないことが23日、交通部(交通省)幹部などへの取材で分かった。

同線は台北郊外を環状に結ぶ計画で、第1期区間の大坪林(新北市新店区)―新北産業園区(同新荘区)間は南西の部分に当たる。全長15.4キロ、14駅。開業すれば、新北市内を移動する際、台北市中心部まで出て乗り換える必要がなくなり、利便性の向上が期待されている。

関係者によれば、24日までに審査を終えることを目指していたという。だが、交通部が審査の流れなどを話し合う会議を28日に実施することに決定。審査の日程が決まるのはこれ以降となり、審査後、指摘事項の改善なども必要なことから、開業時期が遅れる見通しとなった。

新北市政府捷運工程局の李政安局長は、同部の決定について尊重するとの立場を示した。

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桃園MRT緑線中レキ延伸、国家発展当局の支持獲得 2029年開業目標

2019年12月26日 | 臺灣鐵道 高鐵 捷運
 
桃園MRTの「普通車」(左)と快速タイプの「直達車」(右)




延伸部の路線図



(桃園中央社)桃園メトロ(MRT)緑線の中レキ延伸計画について、国土政策の策定・審議などを担う国家発展委員会は24日、実行可能性を審議し、提出された案を支持することに同意した。桃園市政府捷運工程局が明らかにした。同局は、2029年末の開業を目指すとしている。(レキ=土へんに歴)

建設中の緑線の南端となるG01駅(桃園市八徳区)から台湾鉄路管理局(台鉄)中レキ駅(同中レキ区)まで西に7.2キロ伸ばす計画。途中には5駅を設置する。1駅が高架駅、4駅が地下駅となる予定。総事業費は約328億台湾元(約1200億円)。同計画の実行可能性調査は今年8月末に交通部(交通省)の審査を通過していた。行政院(内閣)の承認を得た後、市は総合計画の策定に取り掛かる。

緑線本線は桃園市都市部を南北に結ぶ全長約27.8キロの路線で、今年10月までに全区間で工事が始まった。

緑線の延伸に関しては、G01駅からさらに南の大渓区埔頂まで伸ばす計画も持ち上がっており、市は来年初頭に交通部に計画報告書を提出したいとしている。

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堀の浄化に「水の国」オランダ人が奮闘 悪臭消え藻もきれいに 独自開発装置が奏功

2019年12月26日 | 京都の寺社
 
浄水装置を確認するペッピンさん。藻がなくなるなどの効果があったという




「本願寺水道」の面影を伝える東本願の堀。水質浄化が懸案となっていた



江戸時代の絵図にも描かれ、「本願寺水道」の面影を伝える東本願寺(真宗大谷派本山、京都市下京区)の堀の水をきれいにしようと、「水の国」オランダ出身の男性が奮闘している。独自に開発した浄水装置を取り付けたところ水面を覆う藻がきれいになり、悪臭もなくなった。東本願寺は「門前は緑地になることも決まっているので、きれいになれば多くの市民に喜ばれる」と効果を歓迎する。
 ポール・ペッピンさん(55)=左京区。20歳で来日し、オランダ人の友人とともに浄水装置の開発や販売に携わる。出身国のオランダは海面より低い土地が国土の4分の1を占めることから治水や水資源の利用に苦心してきた歴史があり、現在も雨水を浄化して野菜の栽培に使うなど水資源や水質管理に厳しい。ペッピンさんも水には関心が高く、東本願寺の前を通るたびに堀の水面に藻が張った様子や臭いが気になっていた。

 同寺の三方を囲む堀は江戸初期の絵図にも描かれた。明治期後半には防火目的で琵琶湖疏水から独自に本願寺水道を引いていたが、2013年に水道を閉じ、現在は井戸水を利用している。夏場の悪臭や藻への対応など水質浄化は近年の懸案で、水草を食べるソウギョを入れるなど試行錯誤を続けてきたが成果が出ず、困っていたという。

 ペッピンさんの浄水装置は微細な泡状にした酸素を水中に送り込み、藻などを食べる細菌類を活性化させることで水質を浄化する。東本願寺財産管理室によると、今年4月から使い始めたところ、藻がなくなるなどの効果が見られたという。半年間の試用期間を経て正式な導入を決めた。

 ペッピンさんは「堀端で仕事をしていると『昔ここで泳いだ』と話すおばあさんにも出会った。また泳げるようなきれいな水をつくりたい」と話している。

京都新聞

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清水寺近くに最上級ホテル3月開業 廃校舎活用し学校時代の面影も

2019年12月22日 | 京都 ホテル・旅館








NTT都市開発とプリンスホテルは、京都市東山区の元清水小で新たに開発・運営する「ザ・ホテル青龍 京都清水」を来年3月22日に開業する。宿泊価格は、プリンスホテルの運営施設で最上級の1泊1室10万~70万円。1月22日から宿泊予約を受け付ける。

 ホテルは4階建て延べ約6800平方メートル。客室は全48室で、うち15室からは八坂の塔を含む眺望も楽しめる。
 建物は元清水小の校舎を保存・活用。アーチ状の窓やはり、階段の手すりを生かし、学校時代の面影を残した。清水寺や高台寺にも近く、国内外の富裕層の利用を想定する。

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正月の縁起物買い求め、人の波 京都・東寺で「終い弘法」

2019年12月22日 | 京都の寺社

迎春準備の品を買い求める人たちでにぎわう終い弘法(21日午前・東寺)



京都市南区の東寺で21日、一年を締めくくる縁日「終(しま)い弘法」があった。境内には約1200の露店が出され、正月用の食材や縁起物を買い求める人でにぎわった。

 東寺の造営に携わった真言宗の宗祖空海(弘法大師)の亡くなった日にちなみ、毎月21日に「弘法市」が開かれている。

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新年恒例「イノシシふれあい」豚コレラ流行で中止 護王神社

2019年12月22日 | 京都の寺社

お手やおすわりができるイノシシが人気のコーナー



京都市上京区の護王神社で新年の風物詩として人気の「イノシシふれあいコーナー」が、2020年は中止されることになった。毎年神社を訪れるイノシシは豚コレラ(CSF)対策のワクチンを接種されており、ワクチン接種済みの動物の移動に制約があるため。神社では「2020年限りの緊急措置としたい」としている。


 同コーナーでは、静岡県内の移動動物園で飼育されているイノシシ2~3頭が正月の数日間、神社の境内で過ごす。人慣れしているため体をなでたりできるといい、初詣の参拝者や家族連れに人気となっている。

 だが関東や中部で豚コレラが流行したことで、今秋から飼育豚へのワクチン接種や野生イノシシにワクチン入り餌を散布するなどの対策が始まった。ワクチン接種を受けた豚やイノシシの未接種地域への移動は国の指針により規制されているため、未接種地域の京都府への移動ができなくなったという。

 10年以上前から続く人気イベントだけに、護王神社の本郷貴弘宮司は「かわいらしいイノシシに会うのを1年間楽しみに待っている人もいるので残念。再来年は再開したい」と話している。

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新年を前にほこり払いすっきり 京都・東西本願寺で「おすす払い」

2019年12月22日 | 京都 西本願寺

畳をたたいてほこりを払う人たち(20日午前・西本願寺)




1年間のほこりを払う年末恒例の「おすす払い」が20日、京都市下京区の西本願寺と東本願寺であった。合図とともに僧侶や門信徒が竹の棒で一斉に畳をたたくと、広い堂内にほこりが舞い上がった。

 西本願寺では午前7時、長さ約0・4メートルのわら草履を履いた大谷光淳門主(42)が約4メートルのほうきを左右に振るのを合図に約600人が作業を開始。長いはしごをかけて欄間をきれいにしたり、ほこりを大きなうちわであおぎ出したりといった大掃除の風景が見られた。20年近く一緒に参加している滋賀県草津市の女性(83)と女性(77)は「年齢も年齢なので今年が最後の参加かもしれないと思い、一層力を込めました」と話した。

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京都駅南側に新ホテル「リーガグラン京都」20年7月15日開業

2019年12月20日 | 京都 ホテル・旅館
 
リーガグラン京都の完成予想図



リーガロイヤルホテル京都(京都市下京区)などを展開するロイヤルホテルは、南区の京都駅南側で新たに運営する「リーガグラン京都」を来年7月15日に開業する。今月23日正午から宿泊予約を受け付ける。

 ホテルはJAグループ京都が建設する複合ビルの1階と3~7階を借りて運営する。宿泊主体型の全261室で、中心価格帯は1万5千円前後。
 内装はロビーなどに格子やあんどんを配し、京都らしさを演出。京都駅八条東口から徒歩3分の好立地を生かし、国内外の観光客の利用を見込む。

京都新聞

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台北駅西側のツインタワー計画 市と開発業者が調印 2026年完成へ

2019年12月18日 | 台湾再開発

ツインタワー「台北双子星」の完成イメージ


















(台北中央社)台北駅西側の再開発計画で建設されるツインタワー「台北双子星」の投資契約調印式が17日、建設予定地付近の広場で行われ、柯文哲台北市長とビル開発を行う台北双星(新北市)の許崑泰董事長(会長)が契約書に署名した。2026年完成、2027年の正式営業開始を目指す。建設計画には606億台湾元(約2200億円)が投じられる。

台北駅西側の土地に、道路を挟んで地上56階、76階建ての高層ビル2棟を建設する計画。地下4階から地上2階まではすでに完成しており、桃園メトロ(MRT)空港線台北駅として供用されている。ツインタワーの建設を巡っては、2006年から入札作業が行われていたが、不調や優先交渉権を得た企業の審査不通過、保証金未払いなどで開発業者が決まらなかった。

昨年実施された6回目の入札では、香港企業が優先交渉権を取得したが、中国市場との結びつきの強さを背景に投資申請が却下され、次点だった台湾IT関連企業CLEVO(藍天電脳)と不動産経営の宏匯の企業連合が交渉権を獲得した。契約を結んだ台北双星は、藍天と宏匯の共同出資で設立された。持ち株比率は藍天50パーセント、宏匯50パーセント。

柯市長はあいさつで、全速で計画を進めていく考えを示し、ツインタワー建設による旧市街地の復興と台北西部地域の活性化に期待を寄せた。
 

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現代アート作家が住み込むホテル 宿泊者と交流、ベッドに作品プリント

2019年12月16日 | 京都 ホテル・旅館
 












 京都市中央卸売市場(下京区)の近くにあった青果卸業の社員寮を改装した宿泊施設「河岸(かがん)ホテル」が、このほど開業した。ホテルと現代アート作家の住居を兼ねた施設で、部屋には作品を飾り、宿泊者との交流も行う。ホテルで暮らしながら創作活動に取り組む作家を現在募っている。

 不動産企画会社「めい」(中京区)が、作業場の確保や制作音などで苦労する現代アート作家を支援しようと、空きビルだった社員寮「朱雀寮」を借り、約10カ月かけて改修。打ちっ放しのコンクリートだった壁や天井の風合いを生かしたほか、作品を搬出しやすいよう工夫した。
 地上5階地下1階の鉄筋コンクリート造で延べ床面積約1300平方メートル。2、4、5階が一般客用で、3階が作家用となっている。
 一般客用は、5階がツインやトリプルルームの計5室、4階が2段ベッドの個室11室、2階はワンフロアを借りると最大24人が泊まれるドミトリー。5階客室には、作品をプリントしたベッドカバーを使い、作品そのものも飾る。宿泊者は予約時に好きな作家を選ぶことができる。2階は2段ベッドを可動式にしたことで、作品展示の場としても使えるという。1室6600円~3万円。
 3階は個室と共用のリビングがあり、10人の作家が居住できる。すでに、アメリカ人や東京都からの移住者ら7人が入居しており、残り3室という。地下の創作アトリエやギャラリーも使え、家賃は5万5千円。入居には作品審査などがある。
 「めい」共同代表の日下部淑世さんは、「作家同士や作家と宿泊者が交流することで、新たなアイデアが生まれる空間になれば」と話す。問い合わせは同ホテルのホームページから。

 3階は個室と共用のリビングがあり、10人の作家が居住できる。すでに、アメリカ人や高知県からの移住者ら7人が入居しており、残り3室という。地下の創作アトリエやギャラリーも使え、家賃は5万5千円。入居には作品審査などがある。

 「めい」共同代表の日下部淑世さんは、「作家同士や作家と宿泊者が交流することで、新たなアイデアが生まれる空間になれば」と話す。問い合わせは同ホテルのホームページから。

 京都新聞

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京都駅前に「アパホテル」開業 大浴場に露天風呂、客室はグループが利用しやすく

2019年12月11日 | 京都 ホテル・旅館
 
10日に開業した「アパホテル京都駅東」



アパホテルを展開するアパグループは10日、京都市下京区の京都駅前に「アパホテル京都駅東」を開業した。客室は400室で、大浴場には露天風呂も備える。ビジネス客の利用だけでなく、国内外からの観光客の需要取り込みも狙う。

 京都市内では6棟目のアパホテルになる。鉄骨造11階建て。客室400室のうち139室はツインルームを採用した。2部屋をつなげて最大4人まで泊まれる内装を一部客室に取り入れるなど、家族連れやグループが利用しやすいようにした。レストランは祇園の料理店が運営する。

 アパグループの元谷外志雄代表は「アパホテルは駅周辺に立地エリアを限定して開業を進めている。駅に近いホテルなので多くの人に来てほしい」と述べた。

京都府京都市下京区東塩小路町552-1

京都新聞

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台北MRT、運賃割引改定案を公表 乗車回数が多いほど還元率高く

2019年12月10日 | 臺灣鐵道 高鐵 捷運
 

 
(台北中央社)台北メトロ(MRT)は6日、運賃割引制度の改定案を公表した。ICカード乗車券利用の場合、一律2割引とする現行の制度から、月ごとの累計乗車回数に応じて現金還元する方式に改める。同社は早ければ来年の旧正月(1月25日)連休後にも施行する見通しを示しているが、この案を巡っては、新北市政府が「十分な意思疎通ができていない」として難色を示しており、同市は合意達成後の施行を求めている。

改定案はICカード乗車を対象としたもので、乗車回数が多いほど現金還元率が高くなる方式を採用。月11~20回乗車の場合は還元率10パーセント、以降10回区切りで還元率を5パーセント高くし、最大で30パーセント(月間乗車回数51回以上)還元する。乗車回数は利用したカードに記録され、毎月1日から同月最終日までの期間で累計回数が計算される。還元金は翌月から6カ月以内に同一のICカードで乗車した際に自動でカードに入金(チャージ)される。同一月内に複数のカードで乗車した場合、乗車回数は合算されない。

65歳以上の高齢者や心身障害者、6歳から12歳未満の子供を対象にした割引運賃、バスとの乗り継ぎ割引、定期券は現行のまま維持する。

台北メトロの担当者は、改定案が施行されれば、営業収入は年2パーセント、約3億台湾元(約10億6800万円)増加するとの試算を明らかにした。改定の背景には、本業の運輸事業が赤字になっているのに加え、その他事業での利益獲得が頭打ちになっている現状があるとみられている。

▽新北市が難色 十分な意思疎通求める

台北メトロの株主の1社である新北市政府の鍾鳴時交通局長は7日、中央社の電話取材に対し、運賃調整後の影響などについてメトロ側から十分な説明がなかったことを明らかにした。その上で、強行突破をするのではなく、十分な意思疎通によって合意形成を図るべきだとの見解を示した。

台北市政府交通局の陳学台局長は9日、メトロ幹部と共に新北市政府を訪れ、改定案に関する評価分析や考えうる影響などについて説明を行った。台北市は、新北市と集中的に意思疎通を行っていくとしている。

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