(台中中央社)日本統治時代に創業した、台湾に現存する書店としては最も古い「瑞成書局」が2年の改修期間を経て29日、リニューアルオープンした。今後は4代目が事業を引き継ぎ、新しい時代に合った経営方針で老舗を守り続けていくという。
中部・台中市の台中公園に面した同書店。前身となるのは、初代が1912年、現住所から約500メートル離れた台中第一市場(現・東協広場)内に開いた植物の種などを扱う店だった。後に季節の影響を受けないという理由で書籍も取り扱い始め、当時日本語の書籍が主流だった台湾で、中国から仕入れた中国語の書籍を販売。2代目が事業を拡大し、93年に現住所にビルを構えた。
オンライン書店の登場で、店舗を持つ、いわゆる実体書店の閉店が相次ぐ現況について、「紙の書籍は決して消滅することはない」と断言するのは、3代目の許欽鐘さん。4代目の経営方針に口は挟まず、質素な生活や相手を敬う心などを大切にした初代の精神を受け継ぐことだけを求め、同店をさらに100年存続させてほしいと期待を示した。
リニューアルで複合書店に生まれ変わった同店。店内には読者のメンタルケアを行える独自の「相談室」を増設。専門家が常駐し、カウンセリングや占いなどを通して相談に乗るほか、話し相手になるサービスも提供する。