高知県馬路村農協
高知県馬路村農協の従業員が2023~24年、直売所の売上金のうち計1100万円を横領していたことがわかった。従業員の家族が全額弁済しており、刑事告訴はしないという。
同農協によると、従業員は子会社「ゆずの森」が運営する直売所の経理を担当。売上金は子会社の口座に入金し、1か月分をまとめて農協の口座に振り込むことになっている。従業員は23、24年のそれぞれ11、12月の売上金を着服。発覚しないよう、農協の口座には子会社口座の残高から振り込んでいた。
今年1月、同農協が子会社の決算資料を点検中、1100万円と記された未入金について従業員に聞いたところ、着服を認めた。
従業員は処分が出るまで自宅待機中。同農協の木下彰二専務は「今後は複数で会計処理する。今まで不祥事はなく、甘かった」と話した。