2021年11月19日 0時13分 NHKJP
参照記事
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20211119/k10013353571000.html?utm_int=all_side_ranking-social_002
20年前、JR山手線の新大久保駅で、ホームから転落した人を助けようとして電車にはねられて亡くなった韓国人留学生の両親らが設立した基金を通じて、これまでに奨学金を授与された留学生の数が、18日で1000人を超えました。
20年前の平成13年1月、JR山手線の新大久保駅で、韓国人の留学生、イ・スヒョン(李秀賢)さんが(当時26)ホームから転落した人を助けようと日本人の男性とともに線路に降り、入ってきた電車にはねられて3人とも亡くなりました。
イさんが生前、日韓両国の懸け橋になりたいと話していたことから、両親らが見舞い金などをもとに基金を設立し、毎年およそ50人の留学生に奨学金を授与してきましたが、その数が18日で19の国と地域合わせて1059人となり、1000人を超えました。
母親のシン・ユンチャン(辛潤賛)さん
東京・千代田区で行われた授与式には、今月から新型コロナウイルスの水際対策が緩和されたことを受けて来日した母親のシン・ユンチャン(辛潤賛)さんが出席し「大きな夢のため祖国を離れてきた皆さんが、頑張って必ず夢をかなえることを願っています」とエールを送りました。
奨学金を受け取った韓国人留学生の男性は「イさんと同じように私も日本との懸け橋になりたいと思っています」と話していました。
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