【建設通信新聞】
三菱地所設計は10日、台湾の「高雄MRT凹子底駅前プロジェクト」を受注したと発表した。総延べ床面積は約50万5000㎡で、南台湾最大規模の再開発プロジェクトとなる。事業主は富邦人壽保險股(にんべんに分)
有限公司。三菱地所設計はランドスケープやライティングを含むデザインアーキテクトとなる。現地アーキテクトは李祖原聯合建築師事務所で、2020年に着工し、完成は25年を予定している。
敷地は、台湾鉄道高雄駅の北側で同市の新たな商業ゾーンとして開発が進む地域の1つ。幹線道路の博愛二路と大順一路の交差点にあり、高鐵左營駅と高雄国際空港を結ぶMRT紅線凹子底(おうしてい)駅に直結するにぎわいの拠点として開発が期待されている。また、周辺には南側に愛河、北西側に凹子底森林公園がある自然環境にも恵まれた立地となる。
プロジェクトは、オフィス棟とホテル棟の2棟の高層タワー、商業施設・エンターテインメント施設・水族館などで構成する低層部からなる。
三菱地所設計は、豊かな水と緑をたたえる高雄の魅力と隣接する森林公園、地下鉄駅などの周辺環境を生かした「URBAN OASIS」のコンセプトを提示。立地の良さを生かし、にぎわい動線の連続性を最大限に考慮した低層部と、新たなランドマークとなるタワーのデザインが高い評価を得て、受注に至った。