私のマイカーに、5年目の車検時期がやってきました。
またお金がかかります。
(><)
最近は年間走行距離もガクンと減少してきたので、高い維持費を払いながら車を持ち続けるのもどんなものかなあと考えないわけではありません。
さて、BMWに乗り始めてから2台目。かれこれ10年以上が経過します。
以前はアコードやローバーに乗っていたのですが、乗り換えたのは、とても悲しい出来事がきっかけでした。
私と年齢も近く、子供の頃から兄弟のように仲良しだった従兄弟がいました。
彼は国立大学を卒業してトヨタ系の自動車部品メーカーに技術者として勤務。
選ばれて米国の大学院へ社費留学した秀才でした。
留学を目前に控えた休日に一緒に一杯やっているとき、私が『邦銀でも毎年何名か海外留学しているけれど、帰国してアッサリ転職してしまう奴が時々いるんだよね』などと話したとき、彼は『僕は、そんなことしないよ』 と真顔で答えていたものです。
ちょうど私が米国系銀行に転職したばかりの頃の話です。
その後、私の予感が的中して、彼は留学を終えて帰国して間もなく、BMWに転職してしまったのでした。
彼の転職後に従兄弟が集まったとき、『言った通りじゃないか』と私が言うと、『いやあ、留学前には全く考えていなかったんだけど。いわゆる心境の変化っていうやつですね』との返答。
従兄弟全員が大笑いしました。
その後、彼は結婚し、子供にも恵まれました。
しかし、その数年後、彼は重い病気となり、数回にわたる大手術の甲斐もなく、子供が小学生になるのも待たずに天に召されてしまいました。
葬儀では、各地から集まった従兄弟が彼の棺を囲み、最後のお別れをしました。
その脇には、彼の幼少時代と生き写しの息子さんが寄り添っていました。
そんな可愛い息子さんを残して早逝した彼の無念さはいかばかりかと、みんなで泣きに泣きました。
そんな彼のことを常に身近で感じていたいと思って、車を乗り換えたのです。
経済的な負担は決して軽くありませんから、果たして何歳まで乗り続けることができるかは分かりません。
しかし、ハンドルを握るたびに、『いわゆる心境の変化っていうやつですね』と答えていた彼の笑顔を思い出すのです。
数年後には、電気自動車の時代が到来しているかも知れません。
新しい時代においてもトップ・ブランドの一角であり続けられるよう、彼が雲の上からBMWを見守っているような気がします。
またお金がかかります。
(><)
最近は年間走行距離もガクンと減少してきたので、高い維持費を払いながら車を持ち続けるのもどんなものかなあと考えないわけではありません。
さて、BMWに乗り始めてから2台目。かれこれ10年以上が経過します。
以前はアコードやローバーに乗っていたのですが、乗り換えたのは、とても悲しい出来事がきっかけでした。
私と年齢も近く、子供の頃から兄弟のように仲良しだった従兄弟がいました。
彼は国立大学を卒業してトヨタ系の自動車部品メーカーに技術者として勤務。
選ばれて米国の大学院へ社費留学した秀才でした。
留学を目前に控えた休日に一緒に一杯やっているとき、私が『邦銀でも毎年何名か海外留学しているけれど、帰国してアッサリ転職してしまう奴が時々いるんだよね』などと話したとき、彼は『僕は、そんなことしないよ』 と真顔で答えていたものです。
ちょうど私が米国系銀行に転職したばかりの頃の話です。
その後、私の予感が的中して、彼は留学を終えて帰国して間もなく、BMWに転職してしまったのでした。
彼の転職後に従兄弟が集まったとき、『言った通りじゃないか』と私が言うと、『いやあ、留学前には全く考えていなかったんだけど。いわゆる心境の変化っていうやつですね』との返答。
従兄弟全員が大笑いしました。
その後、彼は結婚し、子供にも恵まれました。
しかし、その数年後、彼は重い病気となり、数回にわたる大手術の甲斐もなく、子供が小学生になるのも待たずに天に召されてしまいました。
葬儀では、各地から集まった従兄弟が彼の棺を囲み、最後のお別れをしました。
その脇には、彼の幼少時代と生き写しの息子さんが寄り添っていました。
そんな可愛い息子さんを残して早逝した彼の無念さはいかばかりかと、みんなで泣きに泣きました。
そんな彼のことを常に身近で感じていたいと思って、車を乗り換えたのです。
経済的な負担は決して軽くありませんから、果たして何歳まで乗り続けることができるかは分かりません。
しかし、ハンドルを握るたびに、『いわゆる心境の変化っていうやつですね』と答えていた彼の笑顔を思い出すのです。
数年後には、電気自動車の時代が到来しているかも知れません。
新しい時代においてもトップ・ブランドの一角であり続けられるよう、彼が雲の上からBMWを見守っているような気がします。