GMが、連邦破産法の適用を申請します。
かつてGMグループの金融証券化ビジネスに関わっていた私としては、何とも言えぬ思いがあります。
GMグループは、良くも悪くも大らかな社風でした。
数年前、フロリダ半島のネイプルズというリゾート地で、GMグループの会議に6日間出席したことがあるのですが、5日間に渡ってプライベートビーチを借り切っての会議とパーティー、大型クルーザーで運河を巡りながらのダンスパーティー、市内の高級シーフード・レストランに移動してのディナーなど、何もかもが大盤振る舞い。
当時は金融ビジネスの収益がGMグループ全体を支える構図で、金融部門が肩で風を切っている状況であったからこそ可能になった企画。
特に、日暮れ時のビーチ・パーティーは、まるで映画のワン・シーンのような美しさでした。
Naplesの公式案内サイト
↓
Naples
思い出深いのは、会議期間中、GMの帽子を被ってホテルの廊下などを歩いていると、見知らぬオジサン、オバサンが「この間、GMの車を買ったよ」「パワフルな車だ」などと話しかけてきたことです。
リゾート地という開放的な雰囲気がそうさせる面もあるのでしょうが、何といってもGMが国民からとても親しまれている企業であることを実感したものです。
実質国有化されるGMは、もはや“General Motors”ではなく “Governmental Motors”になってしまうとニュースでは揶揄されています。
早期に赤字体質を一層するために大胆な外科手術が行なわれて、かつての大らかな社風は消え去ることでしょう。
客観的にみれば、あの大らかさが会社をダメにしたとも言えるのかも知れません。
日本や韓国のメーカーの勤勉さとキメ細かさには、太刀打ちできなかったとも思います。
ただ、そこで働く社員たちは、管理職も現場の社員も、みなフレンドリーで明るかった。
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いかにもアメリカっぽい企業が実質的に解体される運命となってしまい、個人的にはとても悲しい思いです。
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数年前、フロリダ半島のネイプルズというリゾート地で、GMグループの会議に6日間出席したことがあるのですが、5日間に渡ってプライベートビーチを借り切っての会議とパーティー、大型クルーザーで運河を巡りながらのダンスパーティー、市内の高級シーフード・レストランに移動してのディナーなど、何もかもが大盤振る舞い。
当時は金融ビジネスの収益がGMグループ全体を支える構図で、金融部門が肩で風を切っている状況であったからこそ可能になった企画。
特に、日暮れ時のビーチ・パーティーは、まるで映画のワン・シーンのような美しさでした。
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実質国有化されるGMは、もはや“General Motors”ではなく “Governmental Motors”になってしまうとニュースでは揶揄されています。
早期に赤字体質を一層するために大胆な外科手術が行なわれて、かつての大らかな社風は消え去ることでしょう。
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ただ、そこで働く社員たちは、管理職も現場の社員も、みなフレンドリーで明るかった。
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