外苑茶房

神宮外苑エリアの空気を共有し、早稲田スポーツを勝手に応援するブログです。

法政が4強に進出

2009-06-11 20:52:57 | 大学野球
注目の法政と日本文理の試合。
私はコンビニ弁当を携えて神宮へ行き、ランチがてら中盤まで観戦しました。

法政は、和泉くんの先制本塁打、松本哲くんの二点タイムリー、亀谷くんの犠飛で序盤で4対0とリードする最高の滑り出し。

ところが、日本文理お得意の矢継ぎ早の継投策によって打線の勢いが削がれ、日本文理のエース古川くんが登板してから全く得点機を掴めなくなってしまいました。

法政の先発投手は三嶋くん。恐らく公式戦では初の先発マウンドでしょう。
相変わらずイキの良い速球を投げる三嶋くんでしたが、先発投手としては未だ投球に幅が無く、内野陣の拙守にも足を引っ張られて失点してしまい、早々に降板。
二番手の藤田くんも文理打線に捉まって失点し、一点差まで詰め寄られてしまいます。

しかし、三番手の三上くんが良く踏張って一点差を守り抜きました。
ここで私は神宮を離れたのですが、最後は二神くんがきっちり締めて、一点差の勝利で4強に進出しました。
今日の最大の殊勲者は、三上くんではないでしょうか。


法政打線に関しては、一番打者の亀谷くんが全く出塁できていないので、どうも打線に勢いがつきません。
明後日の準決勝で、彼の当たりが戻ることを期待するのか、あるいは打順を組み替えるのか。
金光監督の判断に注目です。

守備面では、今日も多木くんが何回か悪送球をやらかしてしまいました。
今のところ致命傷にならずに済んでいますが、これからの試合が心配です。
今日は三番に打順が上がって、なお安打を放った彼を先発から外す選択肢は考えられませんから、でき得れば、試合後半に守備固めをできるような試合展開にしたいところです。

投手陣では、加賀美くんの欠場が本当に痛い。
今日はルーキー三嶋くんが先発を任されましたが、必ずしも期待どおりの結果ではありませんでした。

ある野球指導者の方が『トーナメント戦では、準決勝を最も重視すべき』とおっしゃっていまして、実は私も同感なのです。
怪物・江川を擁した王者・法政が、江川を温存したのが裏目に出て準決勝で敗退した選手権。
それを私は現実に目撃していますし、金光さんは二塁手として、その試合に出場して屈辱を味わっています。

ですから、準決勝では迷うことなく二神くんに先発に投入してほしいと願っています。

法政ガンバレ!!
関西国際大を粉砕してくれ!!


最後に、早稲田OBの中村壽博くんが監督を務める、日本文理大学の奮闘に触れさせてください。

『エースが先発して試合を作り、中盤以降には投手リレーて失点を最小限に抑えて、クローザーにつなぐ。』

そんな野球の定石に全くとらわれないで、常識をひっくり返した投手リレー。
そんな独特の戦法を確立した中村くんは、大した野球指導者だと私は思っています。

『逆張り投手起用』とも呼ぶべき彼の戦法は、勝ち星が誰に記録されるのか、通算勝利数がどうなるか等、マスコミが喜びそうな視点を全く考慮せず、勝ち星で年俸が決まるプロの投手ならばヘソを曲げてしまうようなもの。

まさに、限られた戦力を前提にして、チームの勝利のみを純粋に追及していく中で構築された、アマのチャンピオン・スポーツならではの戦術なんです。守備も良く鍛えられていました。

4強入りは果たせませんでしたが、最後まで法政を苦しめた日本文理大の中村監督と選手の皆さんに、心から拍手を送りたいと思います。

中村くん、お疲れ様!!
あなたが再び神宮に勝ち上がってくるのを、皆で待っていますよ!!
Comments (5)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする