外苑茶房

神宮外苑エリアの空気を共有し、早稲田スポーツを勝手に応援するブログです。

NYC:5日目( おまけ)

2012-01-23 17:29:49 | ビジネス
みぞれが降っているために、ジャズバー行きを断念して、ホテルの自室でテレビを観ながら一杯やっています。

たまたま合わせたテレビ・チャンネルでは、フランスのサルコジ大統領と、ドイツの外務大臣がユーロ危機に関して、ワシントンで記者会見を行う模様を、一時間以上に渡って放送しています。

2人の要人の一語一句を聞き逃すまいと、大勢の報道陣が注目する緊迫感が、テレビ画面からヒシヒシと伝わってきます。

2人の要人も、一言の失言が世界を大きく揺るがす事態を招くだけに、会見場で和やかな雰囲気を維持しつつも、とても慎重に言葉を選びながら話しています。

世界経済の行方が、フランスとドイツの双肩に懸かっている待ったなしの現状が、ここにあります。
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私が働く銀行業界においても、高い失業率を背景に各国政府の異なる対応や行政の介入が銀行業界に行われています。
銀行の経営環境の先行きを見通すことは不可能というしかありません。

現在の外国為替市場をみると、金融不安は小休止かと思われるような動きです。
しかし、足元の楽観ムードに油断することなく、より一段の前進が鮮明となるまでは慎重なスタンスが引き続き求められる。

アルコール漬けでボヤける意識の中で、そんな気持ちになっています。

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NYC:5日目

2012-01-23 13:56:57 | 音楽
ブロードウェイ・ミュージカル「ポギーとベス」を観ました。

ジャズ・ファンの方は、スタンダード曲「サマータイム」をご存知かと思いますし、マイルス・デイビスとギル・エバンスによるアルバムを思い浮かべる方も多いでしょう。

ご参考までに、ビリー・ホリデイの歌う「サマータイム」です。
携帯用リンク
パソコン用リンク

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ガーシュイン作曲の「サマータイム」で有名となったオペラの名作が「ポギーとベス」。
そのミュージカル版が、今日の作品です。

オペラの名作を題材にしただけに、ストーリーなどで意外性を狙うことができない宿命を最初から抱えた企画であったわけですが、名作に真正面から挑んで素晴らしい内容となっていました。

まず、フル・オーケストラの豊かなサウンドが素晴らしい。
ステージの真下(半地下)に楽団が陣取り、ステージと客席の床との隙間から演奏が聞こえてくるという形なので、観客から楽団を直接見ることはできないのですが、プログラムによれば、ベース、ドラムス、パーカッションに、木管5人、フレンチ・ホルンを含む金管:6人、ビオラ、チェロを含む弦:7人という構成。

情感溢れるサウンドが、全編に渡って流れます。
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農園で働く貧しい黒人女性のベスと、足が不自由な乞食のポギーとの悲しい恋を描いたストーリー。
蜂蜜売り、イチゴ売り、蟹売りなどの行商人たちも登場するなど、当時の黒人たちの質素な生活ぶりがうかがわれます。

そんな舞台設定なので、登場する俳優さんは、警察官の2人以外は全て黒人の男女です。

とにかく、個々の俳優さんたちの歌声が素晴らしいです。
クラシックで声楽をきちんと学んだことのある人が数多く出演していると思います。
加えて、厚みのある豊かな黒人の歌声は、白人など他の人種には決して真似ができないもの。
だから、歌声やコーラスの美しく力強いことといったら!

オープニングで、子守をする女性が「サマータイム」をアカペラで歌い始めた時、あまりに美しい歌声に、私は鳥肌がたちました。
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そんな素晴らしい歌に加えて、ダンスも凄い。
舞台設定からして、果たしてダンスの場面があるのだろうかと心配していたのですが、村人たちがピクニックに行った場面で、鮮やかな踊りが披露されました。

音楽、歌、踊りの三拍子が揃ったミュージカル「ポギーとベス」。
ブロードウェイにおいても、横綱・大関クラスの評価を受けるに違いないと確信いたしました。

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