皆さんは
カシキアレ運河(Casiquiare canal )という名前を聞いたことがありますでしょうか?
「オリノコ河とネグロ河は繋がっている」とうい話を聞いたことがある方は多いと思いますが、その二本の大河を繋げているのがカシキアレ運河なのです。
wikipediaによりますとカシキアレ運河は、ベネズエラのサン・カルロス近郊のネグロ川と、エスメラルダスの下流15kmのオリノコ川を結んでおり、オリノコ河からネグロ川に流れているそうです。
オリノコ河から大きく蛇行しながらネグロ河まで流れるその全長は約320km(日本で一番長い信濃川でも367km)にもなるそうです。
そしてその川幅は、オリノコ川との分岐点で約90mであり、流速1.2km/hでネグロ川へと流れ、途中、多数の大小支流の合流により流量を増しながら、雨期には、流速8~13km/hに達することもあるそうです。
そして最後のネグロ川との合流点での川幅は約500mに達するそうです。
カシキアレ運河が認識されるようになったのは1744年頃でイエズス会士ロマン神父なるものが、オリノコ川を遡っていた時に、ネグロ川の居留地から来た何人かのポルトガル人奴隷商に出会ったそうです。
ロマン神父はカシキアレ川経由で彼らが帰るのに同道して、その後オリノコ川へ引き返しました。
その後、1639年にクリストバル・アクーナ(Cristóbal Diatristán de Acuña)によって、この水路の存在を確認することができたそうです。
そして1800年にドイツの科学者アレクサンダー・フォン・フンボルト(フンボルト海流なんか有名ですよね!)がこの川を調査したことによりカシキアレ運河の存在は広く知られるようになりました。
しかし、人工的な運河でなく、自然界でこのような大河を結ぶ水路が存在するというのが流石、南米大陸ですね!スケールが違う!!
さて、このように書くとカシキアレ川って、けっこう大きな川と感じると思いますが、これをyahoo mapやgoogle mapで探しても、ま~見つかりません(汗
しかし、地図上でもなんでも、繋がっているのを確認したくて、じたばたしてて思いついたのがgoogle earthでした!!
いや~google earthって、素晴らしいですね!!
こんな贅沢な物がただで使えるとは良い時代です。
google earthを使って調べてみると、ちゃんとカシキアレ川がトカンチンス河からネグロ川まで繋がっているのを確認出来ました!!
実際に見てみると、18世紀によくこの迷路のような水路を発見出来たなと驚きました。
そんなカシキアレ川ですが、魚の分布ということについては大変に大きな意味があると思います。
例えば、キクラ オリノセンシスの天然分布は、ネグロ河からカシキアレ水路、オリノコ川の中上流部となっており、まさにカシキアレ川が広大な分布域の鍵を握っていると言えます。
また、オリノコ水系とアマゾン水系には多くの魚に共通分布が見られますが、ラプラタ水系やサンフランシスコ水系にはアマゾン、オリノコ水系には居ない魚が多いですよね。
最近はyahoo mapやgoogle map、google earthを駆使して、川を調べたり、想像旅行ばかりしています(汗
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