クスコより標高が低いウルバンバ渓谷のロッジに泊まったおかげか、翌日の高山病の症状は消え、体もだいぶ楽になった。
4日目はいよいよ旅のハイライト・マチュピチュ観光です。
朝ホテルをバスで出発、最寄のオリャタイタンボの駅へ向かいます。
マチュピチュまでは道路があまり整備されてません。
なので、オリエントエキスプレスが経営するペルー鉄道に乗って大部分の観光客はマチュピチュを訪れることになります。
私達は雨の中、猥雑なオリャタイタンボ駅から出発する7時20分の列車に乗り込みました。
この列車は観光客メインなので、ビスタドーム車という天井もガラス張りになった立派な展望列車です。
もちろん地元の人の足としての普通列車も走ってるそうですが、まず私達が見かけることは少ないそうです。
午前中は主に始発のクスコからの観光用に、ビスタドームの車両ばっかりが朝のラッシュのように続くとか。
社内では軽食や飲み物のサービスなどもあり、車両つきの店員が常備2名ついてる車両でしたので安心しました。
ウルバンバ川沿いの道をゆっくり走るペルー鉄道。
窓からは昨日からの雨で増水しすごい勢いで流れる荒れ狂った川の風景が見れました。
マチュピチュといえば空中都市と言われ、霧の中にそびえ立つ要塞のようなイメージがあります。私も訪れるまでは高山地帯にあるんだろうと思ってたんですが、実際は遺跡のある場所で標高2400mぐらい。なんでクスコより1000m以上も低いんですよね。おまけに緯度的にアマゾン・ジャングルに近いために、気候は亜熱帯なんです。
日本で言うと奄美大島とか。。。屋久島あたりの森がぴったりです。
年中を通して雨が多い、雲霧林という植生に属してます。なのでカッパは必須です。
遺跡ばっかりが目立ちますが、実は世界自然遺産にも登録されていて、苔マニアや蘭マニアが泣いて喜ぶほどの原生林のほうだそうな。(マチュピチュのように世界文化遺産と自然遺産が一緒に登録されたケースは珍しい)
そんなわけでマチュピチュが近づくにつれ川沿いの植生もだんだん熱帯っぽく変化してきました。
1時間30分ぐらいの所要時間を経て、列車は無事にマチュピチュ村のあるアグアスカリエンテス駅へ到着。
山間の渓谷の中にポツンとある小さな村なんですが、世界中から観光客が集まるために村にはレストランやバーやおみやげ物屋がひしめき合ってます。なんか、日本の温泉街みたいですねぇ。
早速村から出発する乗り合いバスで、遺跡へ向かいました。
つづら折のカーブが続く道を登り、20分ほどいくと入り口へ行きました。
朝9時ぐらいですが、すでに色んな国の外国人でひしめき合ってます。さすが!
これからガイドのMさんと3時間の観光。
ワクワクしながら遺跡へと入場。
しかし、朝からの雨の影響か、遺跡は霧にすっぽり包まれ何も見えません。
所々風が吹いて霧を飛ばし、あの有名な遺跡の後ろにそびえるシンボル的な山=ワイナ・ピチュがたまに顔を出します。そして霧の中からところどころ遺跡が見え隠れします。その姿はやはり雲の上にそびえる空中都市の名にふさわしい神秘さがあって、ガイドのMさんも絶賛してました。まぁ、でも初めて遺跡を見る私達にとってはできれば霧は晴れててほしいし、先に全景を見たいわけです。しかし自然が相手ではどうにもできないので30分ほど、段々畑でぼーと遺跡を見てました。
遺跡の向かいには、遺跡を見下ろせる(ほとんどの写真がここから撮ったと思われる)段々畑が山の斜面にずーと続いていて、柵も何もありません。段々畑の先っぽははるか何百メートルも下の切り立った渓谷が見えてます。
そんな段々畑で、色んな人たちが自分だけの場所を見つけ、のんびり座る人や寝っ転がる人々、ご飯をほおばる人もいて(まるでピクニック!)、とてものどかです。
30分しても霧が無くならないので、私達はそれから遺跡の中に入りガイドさんの説明を聞きました。色々な儀式で使う神殿や住居跡など見学しました。
たっぷり3時間の開設のあと、一時遺跡を出て入り口前のロッジでお昼ご飯を食べました。
Mさん曰く午後からは晴れて、かなりきれいに見えると思う、というお話通り、午後同じ場所をまわると嘘みたいに霧が無くなっていた。
青い空と澄んだ空気と何百メートルも下を流れるウルバンバ川の激しい水の音が、すぐ近くにあるかのように響く。
ほんとうに静かだと音はこんなにも聞こえるんだと実感した。
今度ははっきり遺跡全体・ワイナピチュも見渡すことができて私達は一日に2度美味しい思いをした思いである。マチュピチュを取り囲む天気は刻一刻と違う表情をするので、いくら見てても飽きない。段々畑の上でのんびり横になってみてても、いつも違った風景のような気がしてくるから不思議である。
これが始めから晴れた霧一つない景色を見てしまったら、こうは思わなかったかもしれない。マチュピチュ観光はぜひ日帰り(クスコから)ではなく、泊まって何回でも足を運んでみることをお勧めします。
さて、段々畑の奥にインカ道というのがあって、往復1時間ぐらいで回れるトレッキングコースというのがあるので歩いてみました。これはインカ時代に築いた道がそのまんま残っていて、インカ橋というのがありその付近まで行けるとのこと。
石畳の細い道(幅は1mぐらいかな)、もちろんガードレールみたいな柵もないので、落ちたらひとたまりもないでしょう。
なんかこういう絶壁の崖に面した道路を渡るのって、映画か何かのシーンで昔見たような。。。と思いました。実際は岩などあるし、日本人が通る分には広いのでそんな簡単に落ちることはないと思います。
岩場には色とりどりの小さな蘭の花やシダ植物が咲いていてすごくきれいです。マチュピチュの自然はほんとに美しいです。しばらく歩くと絶壁の壁にかけられた小さな木の端が見えてきました。石の道の切れ目と切れ目の間にかけられていて、敵が来たらその木の橋の板を取り除くそうで、そうすると敵が渡ってこれ無くなるそうです。これは怖いですねぇ。
帰り道もマチュピチュを囲む山々の景色を堪能して戻りました。もう一度遺跡の中を見て回ったのですが、ビスカッチャのグループに遭遇しました。ビスカッチャとはウサギのように見えるリスの仲間(げっし目)です。チンチラのような大きさで細い尻尾があります。それに4匹も遭遇しました。夕方の時間だったためにその遺跡には誰も人影がなく、私達だけでした。向こうもあまり警戒しておらず、高いとこに見張り一匹と下に3匹がじゃれ合ってました。兄弟なんだろうか。かれらこそこの土地の住人です。
夕方母の強い希望でホテルとは反対側のマチュピチュ村の端にある温泉へ行ってきました。坂道をずっと登ったとこにあるのですが、さすがに応えます。川沿いにある温泉で外国人がいっぱいいた。(うちらもそうだが、この場合欧米人ってこと)プールのような真四角の浴槽が5つぐらいあって、温度はぬるめ、白い色をしている。水着に着替えて入ったが、浴底がざらざら砂が敷いてあってなんか衛生的には思えなかった。あまりイメージしてた温泉と違うので少々がっかりして早めに帰った。ちょうど雨も降っててぬるめのお湯では満足できなかったせいもある。
どうにも納得行かない母の希望で夕ご飯のあとに足マッサージに行った。これはかなり気持ちよかった。期待してなかったのだけど、腕も良くて、すっかり気持ちよくなって帰ってきた。
4日目はいよいよ旅のハイライト・マチュピチュ観光です。
朝ホテルをバスで出発、最寄のオリャタイタンボの駅へ向かいます。
マチュピチュまでは道路があまり整備されてません。
なので、オリエントエキスプレスが経営するペルー鉄道に乗って大部分の観光客はマチュピチュを訪れることになります。
私達は雨の中、猥雑なオリャタイタンボ駅から出発する7時20分の列車に乗り込みました。
この列車は観光客メインなので、ビスタドーム車という天井もガラス張りになった立派な展望列車です。
もちろん地元の人の足としての普通列車も走ってるそうですが、まず私達が見かけることは少ないそうです。
午前中は主に始発のクスコからの観光用に、ビスタドームの車両ばっかりが朝のラッシュのように続くとか。
社内では軽食や飲み物のサービスなどもあり、車両つきの店員が常備2名ついてる車両でしたので安心しました。
ウルバンバ川沿いの道をゆっくり走るペルー鉄道。
窓からは昨日からの雨で増水しすごい勢いで流れる荒れ狂った川の風景が見れました。
マチュピチュといえば空中都市と言われ、霧の中にそびえ立つ要塞のようなイメージがあります。私も訪れるまでは高山地帯にあるんだろうと思ってたんですが、実際は遺跡のある場所で標高2400mぐらい。なんでクスコより1000m以上も低いんですよね。おまけに緯度的にアマゾン・ジャングルに近いために、気候は亜熱帯なんです。
日本で言うと奄美大島とか。。。屋久島あたりの森がぴったりです。
年中を通して雨が多い、雲霧林という植生に属してます。なのでカッパは必須です。
遺跡ばっかりが目立ちますが、実は世界自然遺産にも登録されていて、苔マニアや蘭マニアが泣いて喜ぶほどの原生林のほうだそうな。(マチュピチュのように世界文化遺産と自然遺産が一緒に登録されたケースは珍しい)
そんなわけでマチュピチュが近づくにつれ川沿いの植生もだんだん熱帯っぽく変化してきました。
1時間30分ぐらいの所要時間を経て、列車は無事にマチュピチュ村のあるアグアスカリエンテス駅へ到着。
山間の渓谷の中にポツンとある小さな村なんですが、世界中から観光客が集まるために村にはレストランやバーやおみやげ物屋がひしめき合ってます。なんか、日本の温泉街みたいですねぇ。
早速村から出発する乗り合いバスで、遺跡へ向かいました。
つづら折のカーブが続く道を登り、20分ほどいくと入り口へ行きました。
朝9時ぐらいですが、すでに色んな国の外国人でひしめき合ってます。さすが!
これからガイドのMさんと3時間の観光。
ワクワクしながら遺跡へと入場。
しかし、朝からの雨の影響か、遺跡は霧にすっぽり包まれ何も見えません。
所々風が吹いて霧を飛ばし、あの有名な遺跡の後ろにそびえるシンボル的な山=ワイナ・ピチュがたまに顔を出します。そして霧の中からところどころ遺跡が見え隠れします。その姿はやはり雲の上にそびえる空中都市の名にふさわしい神秘さがあって、ガイドのMさんも絶賛してました。まぁ、でも初めて遺跡を見る私達にとってはできれば霧は晴れててほしいし、先に全景を見たいわけです。しかし自然が相手ではどうにもできないので30分ほど、段々畑でぼーと遺跡を見てました。
遺跡の向かいには、遺跡を見下ろせる(ほとんどの写真がここから撮ったと思われる)段々畑が山の斜面にずーと続いていて、柵も何もありません。段々畑の先っぽははるか何百メートルも下の切り立った渓谷が見えてます。
そんな段々畑で、色んな人たちが自分だけの場所を見つけ、のんびり座る人や寝っ転がる人々、ご飯をほおばる人もいて(まるでピクニック!)、とてものどかです。
30分しても霧が無くならないので、私達はそれから遺跡の中に入りガイドさんの説明を聞きました。色々な儀式で使う神殿や住居跡など見学しました。
たっぷり3時間の開設のあと、一時遺跡を出て入り口前のロッジでお昼ご飯を食べました。
Mさん曰く午後からは晴れて、かなりきれいに見えると思う、というお話通り、午後同じ場所をまわると嘘みたいに霧が無くなっていた。
青い空と澄んだ空気と何百メートルも下を流れるウルバンバ川の激しい水の音が、すぐ近くにあるかのように響く。
ほんとうに静かだと音はこんなにも聞こえるんだと実感した。
今度ははっきり遺跡全体・ワイナピチュも見渡すことができて私達は一日に2度美味しい思いをした思いである。マチュピチュを取り囲む天気は刻一刻と違う表情をするので、いくら見てても飽きない。段々畑の上でのんびり横になってみてても、いつも違った風景のような気がしてくるから不思議である。
これが始めから晴れた霧一つない景色を見てしまったら、こうは思わなかったかもしれない。マチュピチュ観光はぜひ日帰り(クスコから)ではなく、泊まって何回でも足を運んでみることをお勧めします。
さて、段々畑の奥にインカ道というのがあって、往復1時間ぐらいで回れるトレッキングコースというのがあるので歩いてみました。これはインカ時代に築いた道がそのまんま残っていて、インカ橋というのがありその付近まで行けるとのこと。
石畳の細い道(幅は1mぐらいかな)、もちろんガードレールみたいな柵もないので、落ちたらひとたまりもないでしょう。
なんかこういう絶壁の崖に面した道路を渡るのって、映画か何かのシーンで昔見たような。。。と思いました。実際は岩などあるし、日本人が通る分には広いのでそんな簡単に落ちることはないと思います。
岩場には色とりどりの小さな蘭の花やシダ植物が咲いていてすごくきれいです。マチュピチュの自然はほんとに美しいです。しばらく歩くと絶壁の壁にかけられた小さな木の端が見えてきました。石の道の切れ目と切れ目の間にかけられていて、敵が来たらその木の橋の板を取り除くそうで、そうすると敵が渡ってこれ無くなるそうです。これは怖いですねぇ。
帰り道もマチュピチュを囲む山々の景色を堪能して戻りました。もう一度遺跡の中を見て回ったのですが、ビスカッチャのグループに遭遇しました。ビスカッチャとはウサギのように見えるリスの仲間(げっし目)です。チンチラのような大きさで細い尻尾があります。それに4匹も遭遇しました。夕方の時間だったためにその遺跡には誰も人影がなく、私達だけでした。向こうもあまり警戒しておらず、高いとこに見張り一匹と下に3匹がじゃれ合ってました。兄弟なんだろうか。かれらこそこの土地の住人です。
夕方母の強い希望でホテルとは反対側のマチュピチュ村の端にある温泉へ行ってきました。坂道をずっと登ったとこにあるのですが、さすがに応えます。川沿いにある温泉で外国人がいっぱいいた。(うちらもそうだが、この場合欧米人ってこと)プールのような真四角の浴槽が5つぐらいあって、温度はぬるめ、白い色をしている。水着に着替えて入ったが、浴底がざらざら砂が敷いてあってなんか衛生的には思えなかった。あまりイメージしてた温泉と違うので少々がっかりして早めに帰った。ちょうど雨も降っててぬるめのお湯では満足できなかったせいもある。
どうにも納得行かない母の希望で夕ご飯のあとに足マッサージに行った。これはかなり気持ちよかった。期待してなかったのだけど、腕も良くて、すっかり気持ちよくなって帰ってきた。